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俺、ちょっくら異世界でサバイバルしてきます。  作者: あんぱん極
第一章 異世界召喚
4/5

4話 端末の中には、あら、不思議。

[エリア A 廃墟と化した城 4F]


時はサバイバルゲームが始まって2日目の深夜1時頃時頃。


『……ッ!!!くっそ、なんでこんなことになってんだよ!!?』

自分でも状況が把握できてないってのにいきなりの襲撃にパニッくって逃げ回ってる内にボロ臭い城みたいなところに迷い込んだのが俺の失態なのはわかってるけどいくらなんでも勝機すら伺えない状況で頭がよく回らん。


頭の中で独り言をしている矢先に姿の見えない"敵"からの刀剣が侑哉の目の前に降り注がれた。


『こりゃあ、奇跡でも起きない限り勝てる見込みなんて無いんじゃねぇのか……?』


相手はすぐに殺そうとは思っていないのか避けることのできる攻撃ばかりしてくるのは気のせいか……?


『……ぐっぁ!!!!!』

だが、その馬鹿げた考えを一瞬で撤回させるかのように背中に針のような物が無数に刺さり、床にレモンぐらいの大きさの黒い塊が転がってきた。


『……これって、まさ――――』

侑哉の言葉に被せるかのように黒い塊が破裂した。

破裂というより爆破したという言い方の方が適切か。


ドォォオン


廃墟の城の一部が爆破された。

"目には見えない敵"によって――――





遡ることサバイバルゲーム開始される前。


『……開始時刻は7時間後か。』

金髪筋肉マッチョ野郎に仮想領域へ転移された直後に端末にメールが入り開いてみればそこにはサバイバルゲーム開始時刻が記されていた。


『これって実際は10日と7時間も異世界にいないとダメってことなんだろ……?』


正直、7時間も何をすれば良いのかわからない。

暇つぶしをするにも手持ちの端末にはそのような昨日は皆無なようで役に立ちそうにないし俺が転移した場所が4畳半ぐらいの部屋だったため動きたくないってのが本音。


『やるからには10日間有意義に過ごしたいよな。それならやはり端末が重要視されるよな。うん。そうに違いない。』


自己解決してそっと手元の端末をいじってみた。


❶成瀬侑哉 ❷マップ ❸残り時間

❹探知 ❺メッセージ ❻残りのクラス

❼Unknown ❽Unknown ❾Unknown


この9つのコンテンツ?で有意義に過ごせるのか?

マップとかは使い勝手が良いが探知ってのは何だ?

他の9人がどこにいるかわかる的なやつかな。

残りクラスってのは……殺されたりした場合ここからクラスが消えたりだとかわかるやつか……?生き残っているクラスはどれか消去法できるとかで……。

ここで死ねば本当に死ぬことになるのか。

異世界召喚されただけであってゲームって訳じゃない……か。


『このUnknownってのは時期にわかるとかそんな感じだとして俺のクラスってなんだ……?』


❶の自分の名前が書いてあるところが怪しいと判断し押してみれば自分の名前とクラスが書かれていた。


[成瀬侑哉【付与魔術師】]


『付与魔術師?なんだそれ……?RPGゲームでこんな職業ってあったか?』


付ける、与える、魔術師……

付け与える……魔術……?


『能力追加だとか攻撃力アップとかそんな感じか……?』


なかなか使い勝手が良さそうで侑哉の顔から笑みがこぼれた。


『なんかチート無双できそうな力だな!!』


よっしゃー!10日間有意義に過ごそうじゃないのぉぉ!!


『って、今って深夜1時なのか……ん?ゲーム開始まで残り6時間???じゃあ、朝7時からスタートってことかよ……』


朝は苦手だよ……低血圧だよぉ……

でも、なかなか楽しみになってきたな。

殺し合いとかは避けたいけどモンスターとかは討伐してみたい感はあるな!


『んじゃ、まぁ、とりあえず寝ますか!!』


ワクワクと共に侑哉はゲーム開始まで寝ることにした―――




侑哉をはじめとしたプレイヤーがそれぞれの想いを胸に……

10日後の結末を見るのは一体何人なのか……




ゲーム開始まで残り6時間。


戦闘シーンの緊迫感の無さと頭の中で独り言するのが多い主人公ってなんかアレすぎてなんとも言えないね。

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