2話 なんか異世界召喚されたっぽい
気がつけばあたり一面、まったく知らない街並み。
いつもなら嫌でも目に入る高層ビルやコンビニエンスストアなどがあるはずなのに俺が見ているのは木造で割りと頑丈そうな作りをした家や煉瓦を積んで作ったような塀、その他には八百屋みたいな感じの作りで出店をやっていたりで俺の住んでた場所ではないことが一瞬でわかるぐらいだ。
まるで自分のいた"世界"じゃないみたいだ……
『ま、まさかね……?いや、そんなわけない……』
ドァァァオッグワァァオォンッ!!!!!!!!!
そして、急に耳に入ってくる化物じみた大声というか奇声というか……
俺はすぐさま聞こえてきたであろう空を見上げた。
そこには10体ほどのドラゴンの群れが上空に飛び交っているじゃありませんか。
『あぁ、そうか……そうなのか。』
俺、異世界に飛ばされちゃったんだ!!!!
異世界の魔術師的なのに魔法陣とかで召喚されたんだな??
一体誰が召喚したんだ?美人な女の子かな??(歓迎)
それともいかつい巨体のおじさんかな?(恐怖)
そんなことはどうでも良い。
今は―――
『異世界を楽しまないでどうするんだよぉぉぉぉおお!!!!』
とりあえず観光だっ!!
異世界といえば何だろ?
やっぱりどのぐらい発展しているのかは重要だよな。
魔法や魔術は発展しているのかとかさ?
まぁ、上空にドラゴンがいるぐらいだし戦えるぐらいにはあるんだろうけど。
『それにしても何で俺ここにいるんだろう……』
俺が覚えてる限りでは魔法陣が現れてないし拉致的な感じにもあってないし……
となると最後に口にした三色のコーラに魔術式的なのが組み込まれてて飲んだら異世界に飛ばされるとかいうヤツだったら笑えてるよな。だったら何人も異世界召喚されてるっての……。
というかよく見てみれば街中にも三本足の大型の鳥みたいのがいるな。
異世界でも家畜系統の生物も人間に使役されてるというわけなのか。
『……ってか、なんもアクションが無いと逆に困るぞ異世界召喚ッ!!?』
あ、その前に所持品とかチェックしてなかったわ……
見たところ鞄を身につけているわけでもないのでポケットに何か入っているかもしれないという期待に胸を膨らませてポケットに手を突っ込んだ。
『……ん?これはiPhoneか?いや、違うな。端末……誰のだ?見覚えがないぞ。』
ピロリーン……ピロリーン
いきなり端末から通知音が鳴りだした。
どうやらメールが届いたようなので開いてみた。
[エントリーNo.05 成瀬侑哉 様。どうやらあなた様は異世界召喚されたことに既に気づいているようですね。あなた様にはこれより10日間に及ぶサバイバルゲームをしていただきます。]
おいおい、ちょっと待て。本題に入るのが早すぎてついて行けん。
どうやら俺は異世界召喚されてその矢先に10日間サバイバルゲームをしなければならないらしいぞ。
『主催者のアホ面が見てみたいぜ……クソ。』
[詳しくはこれより転移魔法陣によりこちらへ強制転移してもらい口頭での説明をいたします。では後ほどお会いしましょう。]
何この急展開……
『って、魔法陣ってどこから出てくんだよ。』
上を見上げても辺りを見渡しても足元を見ても現れる気配すら感じられない。
『結局は脅しとかそのへんだろ。間に受ける方が間違って……ッ!!!??……ちょ、まっ、おい!!?』
いきなり足元から魔法陣が展開され俺を包み込んでいくではありませんか。
間に受ける方が間違ってるとか言おうとしてマジすんませんした許してください!!なんでもしますから(なんでもするとは言っていない)
『本当に急展開すぎて著者もついて行けてないぞこれ!!!??』
最後に俺は一言叫んで魔法陣に飲み込まれていった。
何が書きたいかなんて書いてる自分でもわからないんでどうしようもないと思うですよね。