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9/52

case8

2、3日中といったな。

あれは予定だ!

すいません筆がのって調子乗りました

体調悪いです(笑)

4/24改稿

「間もなく敵艦背後にでます」

「魚雷は船尾を狙え。動きを止めるぞ」

「イエスマスター」


敵艦背後に出ると艦尾魚雷発射管より発射される魚雷。

手綱から解き放たれた海の猟犬は無慈悲に無抵抗の獲物に食らいつく。

その猟犬に気付かないまま、船上では……


「楽な相手でしたね姉さん」

「まさかあんなボート1隻とは、お笑いだよ全く」

「ほんとでさ。見ましたか?木っ端微塵に魚の餌になりましたよ」


ギャハハハなど下品な笑い声と勝利の余韻の中


「お前ら良くやった。後で一杯奢るよ」

「お前らきいたか!?姉さんが奢ってくれるぞ!」


甲板は野太い歓声につつまれ後は風が吹くのを待つのみであったため。海の猟犬に気がつくことはなかった


「さぁ、帰って一杯やりましょうや」

「そうだな。さっさと帰るぞ」

「いくぞ野郎ども。酒がまっt」


その時、爆音と共に艦尾から水柱が上がる。


「全弾命中、艦隊の舵は効かなくなったはずです。並びに浸水多数により2隻が中破」

「急速浮上。艦首を海面に叩きつけるぐらいしてやれ」

「お任せくださいマスター」


甲板はまさに阿鼻叫喚の様相を呈していた。


「どこから攻撃をうけた!回りに船はなかったぞ!」

「そんな事より被害報告と浸水を防ぐのが先だ!」

「フェルノート、スカルビント中破!このままでは沈没します」

「艦尾に浸水!最下層は封鎖しろ!!いそげ!」

「艦後方に何か来ます!水中からです!!」

「次から次へとなにが来るってんだい!」


水泡と共に、ついにそれは姿を現す

滑らかな剣を思わせるフォルムに艦尾には大型の推進装置

12,5cm連装砲と三連装対空機銃が船団の方を向き威圧感を放つ

全体的にマリンブルーに塗装され、見事としか言えない機能美である。


「…何だってんだい…あれは」


その呟きが聞こえたのか、潜水艦ダーインスレイブから船外へ向け、神原の声が届けられる。


「よぅ、クールランテ。良い顔してるな」

「…貴様がやったのか?」

「ん?なんだ?最強のクールランテちゃんはさっきの攻撃を俺がしたと思ってるのかにゃ~?」

「答えろ!!」

「そうだにゃ~。後このあとお前らは魚の餌になってもらうからな」

「はっ、そんな貧弱な武装でどうすると言うのだ。第一海中で火薬は使えないだろう」


その言葉に反応するかのごとく12.5cm連装砲が回頭し、狙いを定める。

そして……


「なっ…」


ボートを木っ端微塵にした後単横陣をとき、輪形陣で先頭をきっていた船が爆音と共に爆発する。


「火薬は湿気っていなかったようだな」


その言葉に絶句するしかないクールランテ。

他の船は指示がないため、何もできないでいる。


「命だけは助けてくれ、この身を差し出しても構わない」

「ん?命乞いか?」

「私の体は極上だぞ、金もやろう。必要なら他のo」


そこで言葉は区切られる、否、区切らざるを得なかった。

何故なら連装砲のほの暗い砲口がクールランテの方を向いたからだ。


「…何を…しようとしているのだ?」

「お前らはそうやって命乞いすら許されず、自ら命を絶つことになった人々の名を覚えているか?」

「…さてね。私も忙しいから一々覚えてたら切りがないよ」


あの追跡者から逃げた日神原は気になってアイリスに聞いてみたのだ。

彼女が原因となり、自ら命を絶たざるをえない人がいたかどうかを…


「ルノーファリア、妻と娘の為にどんなに時化ていても漁に出ていた。妻子と共に謎の火災により逝った。

フォルムヌーク、街の清掃を良くやるよい青年だった。来年には恋人と結婚するはずだった。

ウェズバートン、近所の孤児達に生きる術と職を斡旋していた。職が見つかるまでは面倒をみて見つかり次第バートンの姓を与えた」


その後もズラズラと名前、家族構成、何をしていたかなどが読み上げられ、それに比例しクールランテの顔が白くなっていく。


「全てお前の所で金を借りた奴だ。金を返さないやつが悪いが銅貨10枚がなんで翌日には銀貨10枚借りたことになってるんだろうな?不思議だよなぁ」


その声は至って淡々としたものであり、感情を一切感じさせない。


「クールランテ」

「ひ、ひゃい」


クールランテはもはや顔色が青を通り越し白くなってしまっている。

そこに神原から唐突に声をかけられ、もはや命はないと考えていたからか変な返事になってしまっていた。


「生きたいか?」

「ヒッ、う、撃て撃ちまくれ」


その言葉と共に魔法使い達による詠唱が始まるが相手が悪かった


「全砲門解放、VLSも艦首魚雷発射管、艦側部ミサイル発射管割り振りいそげ」

「既に完了しておりますマスター。ご命令を」

「撃て」


短く、だが確実に相手を殲滅する兵器は発射された。


「逃げろぉぉぉぉ!!!」


誰が叫んだかわからないが辺りは光に包まれる。

クールランテはその中にかつての貧しくも幸せな時の自分をみた。

そこで彼女の意識は途切れ2度と目覚めることはなかった。


「いい仕事だ。パーフェクトだぞピナカ」

「感謝の極み」


そうして人知れずダーインスレイブは潜水し、辺りは船の残骸のみが漂っていた。

潜水艦への愛が溢れますわな

あとヘルシングは神アニメ

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