case3
日本人なら味噌汁米焼き魚はテストにだしてもいいんじゃないかなと考えながら書いてました。
「だぁぁぁもぉぉぉぉ」
今現在地下室で実験していた神原は命の危機にさらされていた。
というのもかれこれ3時間前
「アイリス」
「なによ畏まって?新作の味噌汁でも作ってくれるの?」
「いや、それはいいけど。それじゃない」
「じゃあなによ?新しい甘味でも作ってくれるの?」
「おやつにやろう。聞きたいのはあれだ」
「どれよ?」
「あの窓の外にあるあり得ないほど普通見たいな色してるけどやばい香りがプンプンするあの実だよ」
「…ああ、あれね」
「なんぞや?」
神原が言っていたそれは見た目は普通のドラゴンフルーツだが明らかに何かがおかしい。
なんと言うが人が食べてはいけない臭いがするのだ。
「そろそろあれ食べなきゃね」
「なしてよ?」
「あれソーマの原料」
「…今なんて?」
「あれ」
「ちがうそうじゃない、ソーマだと?あの神の飲み物の?」
「うん」
ジーザスとばかりに空を視る神原。
「飲めば寿命延びたりするあれだよな?」
「うん、ただし料理がめんどくさい」
「…具体的には?」
「すりつぶして飲むだけ」
「楽じゃね?」
「ただし30秒以内に」
「なんつぅ進化を遂げやがったんだよ……」
まさにorzの体制な神原。そこにアイリスの更なる追撃が加わる。
「あとあれ食たべたらそろそろ行こうか」
「どこへ?」
「下界さ」
「…あぁ、俺がいくはずだった世界か」
「うんそうだよ。あ、別にあの世界で殺人は日常茶飯事だから気を付けなよ」
「うわまじかよ…って安全とかゆってたやんか」
「街中は比較的ね…他はまぁ…」
街の外はやはり野党などにより治安がわるいようだ。
「んじゃ、ソーマ作ろうか」
そして冒頭に戻る。
かれこれ48回挑戦しすべて失敗している。
そして今49回目が失敗した。
「ちくしょうめ、なんつう無理ゲーだよ。潰して口に運ぶあいだ…に……」
おもむろにまだ潰していないソーマの実を上にあげ、口を開ける。
そして力一杯握りこむとソーマの果汁が滴り口の中へ
「っしゃぁ!やってやったぜちくしょう!!」
この日神原の寿命は飛躍的に延びた。
そして今ようやく神原は異世界へと歩みだす
「ちゃんと毎日ご飯のしたくしてから行ってよね」
「ここと行き来できるのかよ…」
「味噌汁はつけなきゃあんたの部屋に引きこもるから」
「…まじかよ」
「だってあんたの味噌汁が食べたいんだもん…」
「…」
どうやら彼の旅立ちは毎回締まらないものだ。
やっぱ恥じらう女の子っていいわぁと最近気がついた作者