case2
なんとかひねり出しました
皆様も体調にはお気をつけを
まだ光の無い中女神の寝床に何者かが
「とりあえず今日は探索をします」
「まだ朝はやいよー」
「今は朝じゃなくて昼だ駄女神」
「私駄女神じゃなくてアイリスだしー」
「いいから起きろ昼飯ぬきにするぞ」
「む~」
神原を恨みがましく、布団は名残惜しく交互に見ながらノロノロと掛布とんにくるまりながらもぞもぞと着替える。
「今日の朝ご飯なに~?」
眠たそうな目に寝癖のついたまま寝間着の今起きましたと言わんばかりの格好で降りてくるアイリス。
「来たな駄女神。聞いて驚け」
と背後に荒波が幻視できるほどの気迫で
「和食だ!」
と気合い注入しまくりだったがとうの駄女神はというと
「とりあえず焼き魚に白いなんかにこれは…泥水?」
首をかしげつつまだ眠たげな目でなんてもん物を喰わせるんだと無言で訴える
「言いたい事はわかるが今なんつった?」
「焼き魚」
「ちがう」
「白いなんか」
「そのあと」
「汚い泥水」
「んだとこらぁ?あ?」
背中に鬼が幻視できるほどキレている神原
彼にとって日本食とは自らの半身、魂を形作る神聖な物である。
それも白米と味噌汁というツートップがたった今この駄女神により汚されたのは我慢ならない。
白米と味噌汁を汚す事は神原の魂を汚すのと同義である。
それほどまでに神原はこの日本食いや、日本人の魂を形作る食事を神聖な物としていた。
「まぁいい、汚い泥水などと言ったことは味噌汁を飲んだ後に土下座して謝ってもらおうか」
「所詮人間が作った物、泥水となんらかわらない」
挑戦的な口調に対し挑戦的に返すアイリス。
もはやお互い退くことができぬ。
「泥水が私を満足させられたら土下座でもなんでもしてやろう」
「ん?今なんでも…ってその下りはいいや。飯の間はお互い不可侵だ。いいな?」
「よかろう、なめるな人間」
「はっ。駄女神が人間をなめるなよ」
そしてお互い無言で食事をとる。
今日の朝食は家の目の前の水路を泳いでいた奴を網で捕獲したものを使用し塩焼きに、白米は何故か地下の食料庫にあったものをまたまた何故かある電子ジャーで炊きあげる。
味噌汁はこれまた食料庫にあった物を使用、具はシンプルに大根と油揚げである。
お互い相手を観察しつつ、静かに食事を進めていく。
「…」
「…」
もはや言葉はいらない。
そこにあるのはただ相手にいかに土下座させてやるかを考える者しか居なかった。
それからしばし後、会話を交わすことなく食後のお茶を飲む
「覚悟はできたか?駄女神」
「ふっ貴様こそ神に祈る準備は出来ているか?」
「「では裁決をとろう!!」」
無言で席を立つ
「こんな、こんな事が許されてなるものか」
などと屈辱にまみれた顔で地に膝をつく
「ひぐぅぅぅうっごべんなざい」
もはや隠すことなく泣きながら土下座するアイリス
そしてそれを見下す神原
はたからみれば完全に白黒のツートンカラーの車が最高速でやって来る状況である。
「謝るのは俺じゃねぇ味噌汁だ」
と顔だけで味噌汁に謝罪を促す神原に従い味噌汁に土下座して謝る神原
アイリスが土下座しているなか神原が考えていたのは
(今日の晩飯は味噌汁は出さないでやろう)
などとわりとどうでもいいことであった。
「とりあえず顔洗ってこい。せっかくの美人が台無しだぞ」
「うぅぅぅ、もう味噌汁バカにしない」
「はいはい、味噌汁も許してくれるだろうから。ほらさっさと洗ってこい」
顔を洗いにいったアイリスを見送り洗い物をしだす神原。
そこに綺麗なフォームの飛び蹴りがきまる
「なに終わって仲直りみたいな空気になってるのよ」
「初代改造人間ばりのキックをやりながらいわれましても」
「うるさい!この味噌汁を今後も定期的に作りなさい拒否権はないわ」
などと美食界の首領のような発言をする駄女神。
わざと聞こえるように舌打ちをする神原
それにキレるアイリス
相変わらず今日も平和に過ぎていくようだ。
「んで地下のあれどうなったんよ?」
「なんか輝き出したから消しといた」
「存在ごと?」
「うん」
「家の前の川っていっちまえば聖水だっけ?」
「中級までの悪魔なら飲んでセルフ成仏できるレベルで」
「…後で浸しとくか」
「行くならついでにスイカとってきて」
「…じゃんけんだ」
「かかってこい人間」
「なめるな女神」
「スイカおもいよぉぉ」
大ぶりのスイカを3つが入った網を肩に担ぐ女神とすぐにそれを手伝う人間がいたとかいないとか
ご飯味噌汁焼き魚
食の3種の神器
ここテストにでます