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cace23

風邪でダウンしてました(´・ω・`)

遅れて申し訳ないorz

あの襲撃の後神原達は進路を南にとり無人島を目指していた。

無人島ならば襲撃を行うものなど野性動物しかおらず、夜営にも神原やピナカによる警戒網の設置、さらにルシア自身が身に付けている結界を生み出すマジックアイテムにより安全性は非常に高くなる。

今後の予定はそこで考えればいいかと、そこまで考えていた所で神原の自室兼艦長室にノックの音が控えめに響く。


「失礼しますマスター。少々込み入った事がありまして」

「ピナカがそう言うなら少々じゃ済まないだろうに…。王女関連か?」

「はい。その事で後程お話があります」

「面倒だから飯時に引きずり出してこい」

「わかりましたマスター」


ルシアに食事時に食堂までくるように伝えるために艦長室を去るピナカの背を見ながら神原は今後とりうる選択肢を出していく。






夕食時、食堂にはルシアの姿が見当たらない。ピナカから準備が出来たと連絡をうけ神原が席について30分がたっておりいい加減先に食うかと考え出した頃


「ようやく来たか。遅かったじゃないか」

「殺人者の貴方に言われる筋合いはありません」


目を合わさずに吐き捨てるようにいうルシアの発言に神原は涼しい顔をしたまま他の二人を待つ。


「私は殺人者と食事をとる趣味はありません」


そう言って食堂を出ていこうとするルシアに神原は一言だけ言う。


「ならばこの艦から去れ」


この発言は予想外だったのか振り返り神原をまじまじと観察する。だが、魑魅魍魎はこびる王宮を今日まで生き延びたルシアですらそれがブラフなのかわからなかった。

だからこそブラフではないと、本気で言っていると感じた。


「本当に言っているのですか?私達がこの船の事を他言しないとでも?」

「だからどうした?」

「そうなれば他の列強大国達がこぞって貴殿方を捕獲もしくは殺害の手段でこの船を手に入れようとします。それを逃れられると?」

「なぜ逃れる?その程度の力で」


この時、ルシアは自身が相手しているのがとてつもない化け物だとようやく理解した。そして自身の立場を…。


「マスター。少し脅かし過ぎでは?」


食堂の入り口にはピナカとルシアの護衛の女性が立っていた。

だが、護衛の女性はルシアを見ると彼女の顔が青くなっているのを見るや否や、短剣を神原の首にあてる。


「盗み聞きとはいい趣味だなピナカ。ルシアいい護衛だな」

「おほめに預かり光栄です。私のマスターからナイフをどけていただいてもよろしいですかシエスタさん」


ルシアは最初突然自分の目の前で何が起きたかわからなかった。

神原の首に短剣をあてるシエスタ、さらにシエスタの頭に何か金属の塊らしき物をあてるピナカ。

次第に状況を理解しだすと、床に頭をぶつけるかのごとく土下座をする。


「も、申し訳ありません!シエスタすぐにその人を離しなさい!」

「しかしっ!」

「これは命令です!」

「っ…」


ただ言うだけでは止まらないであろうシエスタを命令してまで神原から引き離す。でなければ死が訪れると本能的に理解していた。


「マスター。いかがいたしましょうか」


シエスタの頭に拳銃を突きつけたまま神原に指示を仰ぐ。

それに対し神原はというと…。


「とりあえず飯にしようや」

「わかりました。マスター」


ピナカは拳銃を仕舞うと食堂奥の厨房へと向かう。

ルシアとシエスタは未だに食堂の床に居たのを神原に椅子に座るよう言われようやく椅子に座る。

ルシアとシエスタの内心は一致していた。その心は(これが最後の晩餐になるのですね…。せめて最後ぐらい美味しいものが出てきますように…)だった。


「お待たせいたしました」


その言葉と共に出てきたのは鯖の味噌煮に白米、そして味噌汁だった。


「…最後の晩餐が…泥とは…」


その時、ゴンッとテーブルを叩く音が響く。ルシアとシエスタの二人はその音に体を震えさせる。


「ピナカ。手が痛くなってしまうから次から他の方法でな。さて、まずは飲んでみてくれ。毒はない」


そう言われても飲む以外に選択肢がないためおずおずと口をつける。


「…おいしい」

「…ですね姫様」


その後は一応の安息を得た食事は穏やかに進み忙しかった一日は終わる。



味噌汁分が足りなかった(白目)

ネタつきそう(震え)

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