case19
長くなれぇ(´・ω・`)
後文章力と頭よくなれぇ(´・ω・`)
朝日がまだ顔を出したばかりの海には何時もと違う波があった
この世界の住人は未だたどり着けない海中
そこに2つの影が姿を表す
一つは滑らかな船体のダーインスレイブ
もう一つは大剣のような印象をうける船体
神原は今回大剣のような船の方に乗っている
「案外悪くないなこいつも」
そう言いつつ手元の画面上に船体情報を表示させる
船体名 スヴァディール
全長280m
全幅60m
運用能力
Bri-64 多目的大型ヘリ8機
Bri-48 ホバークラフト5機
Bri-36 高高度探索機 3機
魔導式対水上警戒レーダー
魔導式対空警戒レーダー
設計コンセプト
早期警戒早期発見。可及的速やかな戦力展開。
現状はコントロールをピナカに委譲してあるため、操縦は不可
「ダーインスレイブまもなく発射深度に到達します」
「目標地点を最終確認」
「目標地点、フェルマン伯邸宅」
「了解。最終目標地点設定。発射準備完了。御命令をどうぞ」
「…発射」
「発射命令を確認。発射します」
発射管下部より高圧ガスが発生しミサイルは海中から姿を表す
バシュゥという音と共にブースターに点火ミサイルは目標へと飛翔する
「ミサイル着弾まで後480秒」
画面にはミサイルの現在位置と目標地点が点線で結ばれ、ミサイルは点線上を失踪する
「着弾まで後30秒……10……7………3…2…1…着弾します」
その言葉と共に画面上からミサイルが消える
「目標地点に着弾。目標は壊滅。近隣への被害は若干発生」
「梟を回せ、人命最優先だ。浮上を許可する、可及的速やかに浮上し梟を出した後進路を方位2-3-0」
「了解しました。浮上完了後梟を上げます。」
「…少し梟にあってくる」
梟とは神原がタリタニアと契約を結ぶ前から悪徳な奴隷船のみを狩り、回収した人々の集団を訓練し、軍隊さながらの戦闘力を持たせた人々である。
今ではこうした人命救助の為に何処からともなく現れ、何処かへと消えていく集団として噂が流れている。
タリタニアとの契約した後は保護した人々は全てタリタニアに任せている故に情報漏洩の可能性は低いと考えている。
「おや?艦長殿ではありませんか。なにか用事でも?」
「いや、命令を伝えに来てな」
出発準備を整えていた梟の一人が神原を見て話しかけてくる。
彼としては梟の隊員には家族のように接してもらいたいが、こうも作戦中ではそうも言っていられない
「では今すぐに全員を集めます」
「すまないな」
すぐに全員が整列し、神原の前に集まる。その数150名。全て今回の為に「ミドガルズ」から選抜されてきた者達だ。
全員が整列したのを見届け神原の命令がくだされる
「命令は至って簡単だ。諸君我々はなんだ?」
「「「毒を以て毒を制する者!!!」」」
「我々の信念はなんだ?」
「「「決して仲間を捨てず、全員で生きて帰ることです!!!!」」」
「我々が現地で人命救助の最に何を以て我々と証明する?」
「「「救える命は救う!!!救えそうな命も救う!!!救え無いものも命懸けで救いあげる!!!!」」」
「無事に帰ってきたらどうするんだ!」
「「「「「艦長の奢りで酒を梯子します!!!」」」」」
「さっさと全員で帰ってこい!バカ共!!!」
「「「「ハッ!!!!!!」」」」
全員の敬礼で神原の演説は終わると共にすぐさま全員が出撃の為の準備を再開する
「急げ!ポーションの積込を最優先にしろ!!」
「全機出撃準備完了!いつでも出れます!」
「全機出撃を許可する。」
「出撃許可を受理。浮上完了しだい発艦する。」
彼らが待ちわびているその時はすぐにくる。
「浮上まで30秒!エンジンコンタクト!!」
「甲板が開けるのは45秒だ!その間に全部出ろ!」
「システムオールグリーン!!いつでも飛べます」
海上にその巨体が姿を表し、甲板が解放される
「浮上完了。甲板解放。一番機から発艦どうぞ。」
「アイアイマム!一番発艦する!」
次々と発艦していく3機を見送ると甲板を閉鎖し、急速潜航するスヴァディール
この後はダーインスレイブと共に転進、合流地点まで移動する予定だ。
「ピナカ…」
「なんでしょうか。マイマスター」
「…味噌汁飲みたくないか?」
「激しく同意します。マイマスター。」
「後で作ってやるよ」
「楽しみにしております。」
その日人々は海から神の怒りが降ってきたと口々に口にした。
神の怒りはフェルマン伯の邸宅を直撃したが、誰も悲しまずむしろ喜んですらいた。
彼らは自らの恋人、家族、友人をフェルマン伯により汚され、彼らのもとに帰ってくる頃には冷たくなるか、心が壊されてから返される
そんな領主に領民が反抗しないはずがない
しかし、彼らは悉く蹴散らされ無駄に被害のみが増えていった
「おぉ、神が、神が助けてくれたのか」
「神は見捨てなかったのか」
「助けてくれ!神の怒りで吹っ飛んできた瓦礫に娘が!!」
「こっちにも手を貸してくれ!瓦礫の下に人が!」
など神に感謝する言葉と共に助けを呼ぶ声も聞こえるなか彼らが到着する。
「待たせたな!怪我人は何処だ!」
「力に自信のある奴は手を貸してくれ!引っ張りだすぞ!」
「大丈夫ですよ。このぐらいならすぐ治ります。安心してください」
至るところで救助が進み次々と傷を癒される人々
救助された人々は彼らに何者か聞いてみた。すると彼らは
「我々は救いし者。我々の不手際に巻き込んで申し訳ない」
と頭を下げられ領民達は逆に困ってしまった
全ての命を救い終わり、救えなかった者達を家族に引き渡すと彼らは空へと帰っていった。
後に彼らは神の使いとして語り継がれる事になったのは別の話である。
梟を回収しおわり、ダーインスレイブでゆっくりしだす頃にはもう朝食時であった
「あ~やっぱ自分で作る味噌汁旨いわ」
「マスターの味噌汁は美味しいですね」
「なんであんた人間なのよ?味噌汁の神になる?」
「味噌汁の神はいやだなぁ」
味噌汁の神にやたらと勧誘するアイリスの姿を肴に味噌汁を飲み続けるピナカ
今夜はよく寝れそうだと考えつつ味噌汁を飲み干すと
「マスターなら味噌汁の神になれますよ」
「いや、まじでやめろよな」
「本気よこっちは」
新たな一日がまた始まる
強襲揚陸潜水艦とかかっこよすぎでしょ(確信)
なかなか進まないorz
てか薬剤師要素どこいったんよ(;´д`)




