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case17

まぁ…多少はね

お待たせしたぶん補填しなきゃ(使命感)

今回神原捕縛のため「グロッティ」に向けられた部隊は2部隊ある

片や義を重んじる部隊

片や金と女さえ与えればなんでもする部隊

対照的な部隊が今回の捕縛作戦に投じられた


「我々は勧告をする。貴殿らの部隊は後ろで待機していただきたい」

「わかった。但しあまりにも目に余る場合は我々が勧告をする」

「そっちの出番は無いだろうがな」


鼻で笑い第二部隊隊長であるダストから離れ自らの部隊へと帰っていく第一部隊隊長


「…全員に通達。万が一に捕縛対象が強く交渉の余地があれば武器を納めろ」

「交渉の余地がない場合は?」


そう質問してきたダコスダにダストは苦笑いして


「そんときゃ逃げりゃええ」

「そうですね」


笑い声が聞こえる第二部隊に対し第一部隊は緊迫した空気を放っていた

あちこちから聞こえる欲望の声が不気味さをなお一層際立てている


「やっぱ金は溜め込んであるよな」

「若い女もいたしな」

「私はあの男が気になるねぇふふふ」

「こいつに目をつけらるたぁご愁傷さまだ」


時刻は昼少し前、いよいよ第一部隊は勧告を始める


「まずは二人先に門の所へ行ってこい。そうだな…第二部隊から出させろ」


第一部隊の方が権力は上のため第二部隊隊長は志願者を募る


「隊長。ここは自分らがいきます」

「すまない。頼むぞ決して刺激はせずに生きて帰ってこい」

「もちろんです!まだ隊長殿の娘さんを貰っておりませんので!」

「俺の娘は貴様なんぞにはやらん!欲しくば俺を倒してみろ!いいからさっさと行ってこい!」


緊迫した空気が少し和らぎ二人の志願者を送り出す第二部隊隊長

彼の内心は不安が渦巻いていたが顔に出すわけにはいかない

今顔に出せば部下にも波及する。それだけは絶対に避けなければならない






「…とりあえず二人か」


窓から様子を伺っていた神原

どうやらまず二人を斥候にだし、戦力の分析もしくは交渉でもするようだ


「ピナカ」

「なんですかマイマスター?対人鎮圧弾ならさっき渡しましたよ」

「そっちじゃなくて…あの3人は?」

「地下に隠れて頂いてます。万が一の時は私の内部に収用します」

「そこまで道あったか?」

「作りました」


思わぬ返しに絶句する神原。下手をしたら崩落しかねないのだがと思ったがこの際気にしないことにした


「…外からお客さんだ」

「いかがいたしましょう?」

「交渉ならばとりあえず中に入ってもらえ。それ以外なら…」


「殺れ」


ひどく簡潔な命令をくだす神原

その顔にはなんの感情も浮かんでいなかった


「かしこまりました。マイマスター」


そしてその命令を受理するピナカにも顔には感情が浮かんでいなかった






「さて、何が出るかな」

「凶悪なドラゴンか冷酷なドラゴンどっちにかける?俺はこのあとの酒をかける」

「凶悪に…そうだな一番高い酒を」

「のった」


彼らがドア前にてそんな賭けをしていると唐突にドアが開く


「薬術店グロッティへようこそいらっしゃいませ。本日のご用件はなんでしょうか?」


中から現れたのは美女と呼ぶ他に表す言葉がないほど美しい女性

長く腰まで届く濡れ羽色の髪に落ち着いた雰囲気、整った顔立ちとどれをとっても非の打ち所がない


「…ここにポーションを作っている者がいるな。その者との面会を希望する」

「あいにく主は事前に連絡していただきませんと面会に応じられません…」

「そうか…すまないが今すぐはダメか?確認してもらうだけでもいい」

「…」


無言で顔をうつむかせるピナカに対し不振がる第二部隊の二人


「お、おい?」

「大丈夫か?調子でも悪いのか?」


心配になり声をかけるが相変わらず反応がない


「ど、どうする?」

「バカっとりあえず医者だろ!すぐによぶか?」

「その必要はない」


新たな声の主に思わず腰の剣に手が延びる


「こちらに争う気は今はない。それより面会を希望するんだろう? 茶ぐらいだそう」

「…貴方がポーションを作っているのか?」

「それは後回しだ。とりあえず中へ入りたまえ」


蒼いコートを着た人物に促されるまま中へと入っていく二人の心は一致していた


((絶対に相手してはいけないやつだ…生きて帰れるのか))






二人が中へと入ってから約3時間後彼らが帰ってきた。

彼らはすぐに第二部隊隊長の下へと報告すると導かれるままに中へと入っていく。

それに第一部隊がついていこうとしたが、何故か入り口から先には入れない上に扉が勝手に閉まってしまった。

その事に怒り狂った第一部隊隊長は攻撃魔法を使うが扉はびくともせずに第一部隊が入るのを拒否する。

いい加減日が傾いてきた頃に第一部隊は街に宿を借り一時撤退することにした。






その頃中では


「この酒が欲しければ俺と腕相撲をして勝ってみろ!情報でもかまわんぞ!」

「「「「「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」」」」

「私の味噌汁が飲みたい方は情報を下さいね♪」

「「「「「ピナカさぁぁぁぁぁぁん!!!!」」」」」

「パンケーキいかがですかぁ?情報によっては色々サービスしますよ」

「「「「「俺の情報が一番いい情報だぞぉぉぉぉ!!!!」」」」」



見事に平和的(?)に情報が引き出されていた

こういうのり嫌いじゃない

やばらく更新が不定期になります(´・ω・`)スイマセン

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