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case14

最近やたらさむくなりましたねぇ

作者も風邪を引きながら気合いで過ごしていました

まじさみぃ

「さて、本日開店、天気は晴天なりってか」


まだ朝早い寒空の下、背を伸ばし店を前から見る彼の目には店名「グロッティ」の看板が見える。


「とりあえずギルドの納品にはイリアに行ってもらうとして、俺はどうしてようかね」


ポーション全てが品質Bで安定するようにし、発注した際についでに貰った篭にポーションの瓶を入れていく。


「おはようございますリンさん。今日開店ですね」

「おう、おはよう。わりぃけどこいつをギルドまで運んでくれるか?」

「わかりました。…量が多いですね。馬を借りてきます」

「おう、頼むわ」


イリアが馬屋に馬を借りにいっている間さらにポーションを量産する


「なんかこう…流れ作業にしたい」


ただひたすら瓶に井戸水をいれ、ポーションの原液をスポイトでいれ続ける単純作業だが、1滴以上入れてはいけない上に品質の安定化のため、瓶に入れる水の量も調節しなければならない



「瓶は作った柄杓一杯分で調節すればいいから、スポイトの問題か」


今保管している在庫の空き瓶全てをポーションにした後、暇を潰しがてらカウンターに座り、通りを眺める


「扉だけ透明な素材にしたのはよかったが…人が来ないな」


開店前なので当たり前だが元々反対側の区画に比べて人口は多くない故に人通りもやはり見劣りしてしまう


「まぁいいか、もう少ししたら…」


そこまで考えて嫌な予感が頭をよぎる

このような一仕事終わった後の展開は大抵めんどくさいと


「…イリアが帰ってくるまで待っていよう」


結局イリアが帰ってきたのはそれから2時間後だったがそこでイリアが見たものは


「…何してるんですか?」

「…見ての通り」

「…なんでそんなに撫でまわしてるんですか?」

「掃除したから」


帰ってきたイリアがまず見たのはまるで頬が緩むのを必死に抑えている表情で丁寧に磨きあげられかすかに柔らかな光沢を放つカウンターを撫でまわしている神原だった

後にイリアはこの時の心境をこう語る


「なんといいますか…変態だとかドン引きしたではなく純粋に気持ち悪いと思いました」



「んで、配達は終わった?」

「無事に受領して貰いましたよ」

「支払いは?」

「数が多いので明日以降にしてほしいと…」


そこまで聞いて彼は焦る。これは確実にめんどくさくなると確信して。


「今すぐギルドに行って借金してでも払えといってくれ」

「な、なぜでしょうか?」

「まだ間に合うか…とりあえず今すぐに行ってくれ今後に関わる」

「わ、わかりました」


そう言って急いで冒険者組合ギルドへと向かうイリア


「とりあえずローブを着替えるか」



結局イリアが帰ってきたのはお昼前だった

今後は一旦領主が買い取りそれを冒険者組合ギルドが買うという取り決めになった


「イリア覚悟しておけ。恐らく一月以内にここは戦場になるぞ」

「それはどういう事でしょうか?」

「いればわかる」


意味深な事をいい放ちカウンター端にて待機する神原

今やそこが定位置になったようだ

カウンター中央にはイリアが待機している

これが「グロッティ」のたった二人の従業員の定位置に今きまった


店を開店してからは誰一人中には入ってこないまま数時間が過ぎた時一人の女性が入ってきた


「ん?あぁ、お帰りピナカ」

「ただいま帰りましたマスター。お待たせして申し訳ありません」


そのやり取りを見ていたイリアは相手が神原の従者か何かかと予想する


「リンさんこちらの方は?」

「彼女はピナカ。色々とやって来た仲間だよ」

「そうなんですか」

「始めまして、マスターからお話はうかがっております」

「始めましてピナカさん。リンさんにお世話になっているイリアです。よろしくお願いしますね」

「えぇ、こちらこそ」


お互いがニッコリと笑いながら握手を交わす…それぞれの後ろに竜と虎を背負いながら


(なんつーかピナカはホワイトドラゴンでイリアはフェンリルみたいなやつだな)


などと神原は考えていた



「ま、客も来ないし今日は特になにもないだろうな。イリア後でピナカに瓶の発注の仕方教えてやってくれ」

「わかりました」

「ピナカは発注の仕方教わったら発注してくれ。数はそうだな…500だな」

「かしこまりましたマスター」

「んじゃ、今日は閉店だ」

「「お疲れ様でした」」



その日、街のギルドにてポーションを買っていったパーティーは例外なく驚いた。今までのポーションと比べて効果が劇的に違うのだ。

そしてこのポーションで命を救われた冒険者達はこのポーションを作ったのは誰なのか探し始めた

自分達の専属にするために、愛する者が助かるかもしれない希望と共に、自らの欲望のために

それぞれの想いのまま探し始めた



当の本人は


「明日は雨かね」


などと薄々気づいているようだった

活動報告にも書いた通り11月下旬から更新滞ります(´・ω・`)

2月にはまた更新する予定です。

時間があればちょこちょこ更新します(´・ω・`)

読者の皆様方には大変ご迷惑をお掛け致します

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