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case11

風邪で遅れました

すいません(´・ω・`)

最近短く早く上げるか長く遅く上げるかで迷っております(´・ω・`)ドッチガイインダ

5/3改稿

タリタニアとの会談の後ログハウスに帰ってきた神原。

彼は今無表情になっている。

そしてそうなる原因を作り出した張本人を呼ぶ。


「アイリス」

「なによ?珍しくしおらしいじゃん」

「この味噌汁はなんだ?」

「何って、海老の味噌汁じゃん」


そう言った罪深き駄女神に更に追撃をかける


「ではあの鍋から出ている触覚に紅い殻を纏いしお方はいかがなされた?」

「ん?あーあれね、なんか高いけど美味しいらしいじゃん」

「で?」

「味噌汁にした」


そう言った瞬間アイリスの側を何かが高速で通り過ぎる。

アイリスの美しい髪の毛が余波で空を舞う


「もう一度きく。どうしたって?」

「ヒィッ?!な、何にキレてるかわからないけどとりあえずそれしまって」

「…チッ」


彼がネタで作ってみた拳銃の威力は神の髪すらも切れる白銀の銃。


15mm爆裂鉄鋼弾使用拳銃「レクイエム」

全長45cm

重量18キロ

装弾数7発

弾殻 魔道式アダマンタイト製(転送陣刻印)

装薬 神原お手製なんちゃってニトロえくすぷれす

弾頭 神原お手製ボツタノスパミン神経毒


弾殻には転送陣を刻印し、排莢後はダーインスレイブ内の設備にて再利用されるようにしてある。

なお、人間には扱えないがこの庭園で色々弄くったり実験(対象は主に神原。アイリス監修の下でやった)した結果彼は人ではなくなった。


「アイリス知っているか?」

「な、何でしょうか?」

「グルタミン酸と名うってあるが実は味の素はカルボキシル基のHがNaに換わったグルタミン酸ナトリウムと言うことを」

「あ、あの…それが何か?」


ガタガタと震えながら気になったことを聞くアイリス

それに対し笑顔を浮かべて答える神原


「この味噌汁は美味い。素晴らしく美味い」

「あ、ありがとう」

「しかし、この味噌汁には足りないものがある」

「なによ?」


身を乗り出すアイリスに神原は一言。


「あの者の身が入っていない」

「だって出汁じゃん」

チュイン

「…的確に風圧だけ当てるように射撃しないでください…その…漏らします」

「あの者を出汁呼ばわりしたからだ」

「ごめんなさい」


頭頂部の上5cmを通り抜けていった銃弾にわりと本気でひきつりつつ漏らしてしまいそうになるアイリス。

対して神原は氷のような表情で指示を出す。


「まぁお前もあの者の身を入れて味噌汁を飲ませていただけ。後、身を食べろ」

「わかった」


言われるがままに身を一緒に鍋からすくい自分と彼のお椀に入れると席につく。


「では…」

「楽しみ」

「「頂きます」」


いつぞやのようにお互い無言になる

ただ味噌汁を味わう空間だけがそこにあった


「…ねぇ」

「聞こう」


おもむろに神原を呼ぶアイリス


「すいませんでした」

「よかろう、かの者を出汁呼ばわりした事は許そう」

「こんなに美味しいものが出汁だけで終わるわけがない」

「その通りだ。まだまだ味噌汁に対して理解が浅い、精進しろ」

「いつか美味いとびびらせるから期待しててね」

「期待しているよ」


こうしてかの者によりアイリスはまた新たなるステージに進化した

かの者の名は「伊勢海老」

紅き鎧を纏いし者




伊勢海老の味噌汁を味わってからいつもと同じくダーインスレイブ内から輸送船を経由してタリタニアから教えられた店舗予定地へと向かう。


「なんじゃあ…こりゃあ」


そこにあったのは店舗と呼ぶには大きすぎた。

コンビニを二つ重ねた程大きく地上2階地下1階さらには小さめの港にも近く立地としては最高だった。

港はやはり賑わっている区画である主要港(神原が流された市場)と中心部にある領主の屋形から見て反対の区画にあるためかそれほど賑わってはいないようだ。

桟橋も十分な長さを持ちダーインスレイブも少し手を加えれば桟橋に接岸できるだろう。


「とりあえず衝立かなんか作ろう、それか目録つくるか?」


しばし悩んだ後に


「いいやカウンター式にして、注文聞いてから出そう。表には商品を出さなければいいや」


そう決めてからは仕事が早い。

早速防犯設備を整え、ダーインスレイブから出てきたピナカと共に中を掃除する。

幸い手入れはよくされていたようで非常に綺麗であった。


「よし、んじゃ明日から改築して明々後日開業だな」

「わかりましたマスター。楽しみですね」


ケラケラと笑いながら楽しそうにする自分の主を暖かい目で見るピナカ。


「あ、マスター。1つお願いが」

「ん?なんじゃい?頭ならいくらでも撫でてやるよ?」

「え!?なら今すぐして下さい!…コホンしながら話ますから」

「おう」


頭を撫でられ気持ち良さそうに目を細めるピナカ

こいつ猫みてぇだなと思う神原


「船体の整備を行いたいのですが…」

「おう、行ってこい行ってこい。体は大切にしろよ」

「ありがとうございますマスター。3日あれば帰ってこれます。軽い整備だけなので」

「3日なわかった」

「では行ってきます」

「おう、はやく帰ってこいよ」


ダーインスレイブに戻るとピナカは静かに機関に火を入れる


「ダーインスレイブ始動……前進微速」


静かに港を出るとピナカは神原に隠していた機能を試す


それは魚雷で実証されている空気の膜に包まれその中を突っ走ると、とんでもないスピードで走る物理現象「スーパーキャビテーション」

それを潜水艦でやろうとしているのである

方法は至って簡単前回の改修によりスリムになった船体を艦に複数設置されたサブバラストタンクから排出孔を通じて艦首から艦側面空気の膜を形成

後は機関の最終安全装置のみ残して解除

スクリューを収納し、機関から直接エネルギーを艦尾に設置されたジェット機のエンジンを魔導版にした物に直結


「船体各部異常なし……スクリュー収納完了…各種兵装ロック完了……スーパーキャビテーション開始」


とてつもないGがかかり艦からは悲鳴に似た軋みがきこえる。

だがこの艦は彼女自身、故になんの問題も無いことなど誰よりもわかっていた。


「3……2……1……スーパーキャビテーション終了」


無事に「ミドガルズ」の基地兼神原のお気に入りビーチに到着したアイリス

使い心地はなかなか良かったようだ


「ストレスたまったらまたしよう」


…ピナカを怒らせたらあの走行で揺さぶられること間違いない……間違いなく胃の内容物が出てしまう。


「なんだろう…なにか寒気を感じた」


やはり彼はフラグを建ててしまった

問,潜水艦でスーパーキャビテーションは夢でしょうか?

答,ロマンです

去年の今頃に伊勢海老の味噌汁を飲んだのを思い出しまして突っ込んでみました

たぶん次回からちゃんと調剤しますはい(´・ω・`)

あくまで予定だし(震え)


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