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いつも夕日

僕は、放課後の教室に跪いていた。

彼女がそう望むから。


教室の窓から差し込む赤色が僕らの表情を隠す。


ただ、彼女はその大きな瞳を細めて笑みを浮かべ僕を見ていることが、

僕はそんな彼女に怯え、情けない顔をしていることが、

なんとなく分かった。


「慣れ」とはかくも恐ろしいものだ。



震える我が身を抱こうにも、僕の体は彼女の御前では硬直する病に侵されてしまったようで。

実際のところ、こみ上げてくる嘔吐感は僕の喉と背中を揺らしたのだけれど、

その僕の滑稽な姿は、彼女を一層に喜ばせるものとなってしまった。

そんな彼女の姿に、あまりよくない意味で僕の胸は鼓動を強めるのだ。


負のスパイラルだなんて、上手いこといったもんだね

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