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龍の翡翠玉   作者: 遊兎
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魔法決闘3



ちくしょう、なかなかやりよる。



でもね、おれの魔法ってほら

美しいのがうりだから。


おれが杖を振り回すと

何本もの水のリボンがおれの

まわりをとりまいた。


レイナは杖を構えてなにやら

タイミングを測っている様子。


思い切り杖を振り下ろし

水のリボンを地面に叩きつけると

それは地面にちょっとした亀裂を

描きながらレイナめがけて一直線に

飛んで行った。


突如轟音が鳴り響き、

生徒がみんな振り向いた。



レイナが慌てて飛びのいたのが

白い煙の中から見えたけど…

大丈夫…かな…?


まあ、レイナだし。

大丈夫だろうな。



おれは白い煙にさらに魔法をかけて

蛇の形を造形すると、そいつを

レイナの身体に巻きつけた。


あれ?こんなに目つきの悪い蛇を

作るつもりじゃなかったのに。

おかしいなあ。


レイナは蛇に縛られたまま

足をばたつかせた。

赤毛は乱れに乱れ、ローブの裾も

泥がついてしまったらしく色が

変わってしまっている。


「おれの勝ち?」


試しにきゅうっと杖に力をいれてみると

レイナは苦しそうに身体をよじらせた。

思ったより蛇はおれに忠実だ。


「わかったから、

はなしなさい、よっ」


「はいはい」



おれが杖を一振りすると、煙の大蛇は

ぽしゅんと音を立てて消えた。


少しきらめきを纏った煙には

再生魔法の応用版をほんのり

混ぜておいたから、

レイナの身だしなみは

すっかり整っているだろう。


おれはレイナに一礼すると

次の対戦相手を探し始めた。

お?なんか先生が怖い顔でこっちくる…。


「ナルミ・フリーエン!

あなたという生徒はなんていう…

死人が出ないレベルですからね!

いいですね!どうか手加減を!」


「ごめんなさーい」



そんな軽い返事をした、

そのときだったんだ。















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