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龍の翡翠玉   作者: 遊兎
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おれが寮生活を送るこの

ラシュテルゲンという建物は

古い城を修復してたてられた魔法学校だ。


マムアーリア屈指の魔法学校のひとつ。

成績がいいらしいけど、そんなことは

おれの知るところじゃないけど。


おれとアシュメルは食堂がある

メインの棟へ向かった。


この学校は、

全部で6つの棟からなっている。

メインの棟、東の棟、西の棟、

北の棟、寮の棟が2つ、といった具合だ。

全て暗い色の煉瓦でできている。


メインの棟を中心に左側に西の棟、

右側に東の棟、奥に北の棟。

北の棟の両側に尞の棟がある、という配置。


バランスがいいし何より単純で

迷子にはなりにくいよな。


全ての棟のてっぺんには、

校章が刺繍された深緑の旗があがっている。

1番背の高いメインの棟は

その旗も他の棟より大きく作られているようだ。



荒野の真ん中にぽつりとあるその校舎は

目立つが、一般の人間には見えない。

なにせ魔法学校だもの。

校内はいつでもどこでもひんやりと冷たく、廊下には小窓から差し込む光と

松明だけが明かりを与えている。

授業に使う教室にはろうそくがたくさん

突き刺さったシャンデリアが

いくつかかかっているが

それでも少し薄暗い。


しかし食堂だけは騒がしいほど明るい。


「あーやっと食事にありつけるぜ!」


おれが食堂の扉を開けると

せいぜいした、というような声で

アシュメルが言い放った。


がちゃがちゃ、がやがやと生徒たちが

賑やかに食事している。

だだっぴろい食堂は朝から元気だな。


食事はすべてバイキング状態。

ただし、皿によそったものは

完食しなければならない。というのは

最近できた校則で、おれや

アシュメルなんかがいろんなものを

混ぜて新しい食べ物を作っては残す

ということを繰り返していたからだ。


その他にも、おれとアシュメルが

関節的に作った校則は幾つかあるけど

それはまた今度ね。


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