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1、吸血鬼、転移
「ってぇ…!!転移雑じゃない!?身体は…なんともないか。流石吸血鬼だな。…うわ、すげぇ景色。」
大きな木々、緑色の広大な湖、見慣れない動物、花や植物ですら大きい。
「すご…食えんのかなこれ…てか何も分かんないまま転移させられたけどどうしたら…」
ジュッ…
謎の音がする。思わず音の方向…足元を見る。
チラッ
「も、燃えてるぅ!!!やべぇ!ヤバいって!これどうすんの!?ちょ、消えて消えて!!」
何とか足に着いた火を消して火傷をしてないか確認をする。
「…え?なんもない…?そんなことある?てかなんか俺足ちっちゃくなった?毛も生えてないし…手も子供みたい…ん?子供みたい?」
ぺたぺたと小さな手で顔を触る。少し小さいし柔らかい気がする。まだ確証がないので自分の姿を確認するために湖へと向かう。
「燃えたのってあれか。吸血鬼って太陽に弱いからそれなのかな。てことは木陰に沿って行くしかないのか…」
何とか太陽の光を浴びずに湖に到着する。そして自らの姿を確認する。
…
「ま、マジか…」
前世で死んだ時の年齢が20歳、明らかにそれよりも幼い顔つきになっていた。別人のようだがどこか自分らしさを感じる。身体と顔から推算するに10〜12歳くらいだろう。
「き、聞いてねぇーーーー!!!!」
俺の異世界転移はまさかのスタートとなった。




