運命の出逢い
属性少女の遭遇譚第一話!
今日は4月8日火曜日。
忌々しい始業式だ
俺、滝之原流は、そんなことを思いながら朝の身支度をする
今日から、高校二年生
だが、しかし、高一から高二あまり変わることはない
相変わらず俺に友達は居ない
作れないより作らないが正しい
別に、人間強度が下がるとかそんなのじゃない
普通に要らないだけなのである
おや、こんな事考えてるうちに登校時間だ
「行ってきまーす」
俺はそう言い自転車に跨り学校に向かう
行ってきますと言っても一人暮らしだから誰も返してくれないんだけどな
自転車で40分ぐらい掛かる
電車通学をしたいと言っても金がかかるからダメと言われてしまった
お小遣いで定期を買うか
そんな事を考えてたら学校に着いた
公立高野木高校は少し偏差値が高い高校
そして始業式が終わり学校を出る
始業式はあまり語ることがない
いつものように校長のめっちゃ長い話を聞かされ色々した後に1時ごろに解散
いつもの流れか
時間があるしショッピングモールを寄るか
ショッピングモールで何を買おう
ラノベの新作だな
それでゲーセンでメダルゲームだ
そういえば、ショッピングモールが出来てから商店街に行かなくなったな
中学の時は行ってたのにな
こんなのが続くと田舎が無くなりそうだよな
それは、嫌だ
そんなこと考えてるとショッピングモールが見えた
「後もうひと頑張りだ」
俺は、思いっきりペダルを漕いでショッピングモールに着いた
とりあえず、ゲーセンに行くか。
俺は歩く
なんのメダルゲームをしよう。
スロットか無難な崩すやつか
まず崩すやつをしてからスロットをしよう
俺はメダルを100枚買いメダルを増やしてく
今日は運がいいな
何かいいことがあるかも
俺はスロットをしようと移動する
ちなみにメダルゲームではやるがギャンブルの方はしない
俺はメダルを入れボタンを押していく
大損だ
少しした後メダルも無くなったのでぶらぶら歩くことにした
後やることは本屋でラノベを買うことか
俺は本屋に向かう
向かっている時、俺は遭遇してしまった
浣熊に
「なんでこんなとこにアライグマが居るんだよ
ペットショップから抜け出したのか?」
俺はそう言い、アライグマを持ち上げる
とりあえずペットショップに持っていくか
でも、アライグマはペットショップで扱ってなかったような
でも行ってみるか
俺が、歩いてると腕の中で大人しかったアライグマが急に凶暴化し何故かデカくなり目が赤く光りいかにも俺を食いたそうに近づいてきた
「なんだよ、コイツ!」
俺は逃げるために走る
とにかく走る
息が切れても問題ない
今、止まれば殺される
それは確実だ
周りの人は逃げてるから大丈夫か
俺は慌てて立ち入り禁止区間に入ってしまう
そして、行き止まりだ
やばい、死ぬ
人生ってこんなすぐに終わるんだな
最後に遺書残せばよかった
俺はそう思い静かに目を瞑る
数秒経っても、襲われない
もしかして、もうあの世にいるのか?
俺は、目を開ける
そこにはぐったりして動かないアライグマがいてその前に光があった
俺はその光に手を伸ばす
勝手に、腕が動く
自分が動かしてるはずなのに
指が光に当たると急に光が爆発する
咄嗟に腕で目を隠す
光が無くなってから腕を戻すとそこには
サラサラで長い薄紫色の髪
魔法少女のような綺麗な服
の12歳ぐらいの女の子がいた
正直俺は、見惚れてしまった
その少女が口を開く
「行く場所がないのです」
突然そう言った
その声はとて〜も可愛く儚い声だった
「え?どう言うことなんだ?
意味がわからない」
「人間が私のことを理解することが出来ないのは仕方ないのです」
「とりあえず、整理しよう
俺は突然変異したアライグマに襲われ逃げて追い詰められたところに君がきて助けてくれたってこと?」
「助けたつもりはなかったのです
空間移動したら偶然君と浣熊が居ただけなのです
この浣熊は光の衝撃で気絶しているだけだから
すぐ目を覚ますのです」
俺は考える
空間移動?浣熊?
俺はとある結論を出した
それは、ここは夢だってことだ
「これは夢か
そうだったのか」
「いや、これは夢ではないよ
立派な現実」
俺はこう聞いてみる
「本当なのか?」
「本当に本当」
「それじゃ、君はなんなんだ?」
「私は、属性の擬人化
何故かこの姿と精神になってしまったけどほんとは17歳なんだよ
因みに、私は水属性の擬人化」
「そんな、ラノベ的存在があるはずないだろう」
「それがあってしまうのが現実
別に信じなくても大丈夫
私とあなたはここだけの関係」
そんなことがあるのか?
いや、あるわけがない
「俺は信じられないけど困ってるなら手を貸すぜ」
「でも、私みたいな見ず知らずの人に手を貸すなんてそんな」
「別にいいよ
俺にできることならなんでもするから」
「なら、衣食住が欲しいのです」
一人暮らしだからいいか
「わかった
なら、今日から俺の家に住むか?
一人暮らしだが下心はない」
「本当にありがとうございます」
その子は深々と頭を下げる
「別にいいよ
それより君の名前は?
俺は、滝之原流だ」
「じゃあ、流くんだね」
その子は満面の笑みで答える
「私の名前はリリア・ブルーウォーター
水属性だからブルーウォーターって安直なのです」
「そうだな
じゃあ、リリアで良いか?」
「うん」
「じゃあ、ショッピングモールだしリリアの分の
生活品を買いに行くか」
「ちょっと待って、その前にこの浣熊が起きる前に退治しないと」
「1人でできるのか?」
「最弱と言ってもこれくらいの魔獣はイチコロ」
そう言ったリリアは異空間から杖を出し大きな氷を作り上げそれをアライグマに飛ばし討伐する
アライグマは、細かな光となり杖に吸収された
「これでここは安全」
「凄いな
水から氷を作ったのか?」
「そう
これを属性変化というのです」
「そうなのか」
俺は、歩き始める
「それじゃあここから出ている物揃えるか」
「うん」
こうして俺とリリアは遭遇し一つ屋根の下に住むことになった