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6人の妖精

 次の段階へ入ろうとした・・・次の段階って何?

 そう思った時、(クレバー)が白く光った。なんだろうと思い、ページを開いてみる。

『では、全員そろったので儀式に入りたいと思います。』

クレバーはそう言い、いや文字にだした。

『もうすぐ月が出ます。月が出たら、その光が模様に当たるようにおいてください。そして、ナイフで切り、少しでいいので血を模様の真ん中にある丸い所に垂らしてください。』

クレバーの言ってること、正直言ってわけがわからない。儀式?なにそれ・・・

「おい、何やってるんだよ。」

優希に話しかけられた。そうだ、私は今、ただ本を読んでいるようにしか見えないのだ。

「えっとね・・・クレバーが、これから儀式をするって・・・。」

そう言った途端、みんなが「えっ」と叫んだ。何か変なこと言ったかな?

「えっと・・・早瀬さん、その本しゃべるの? 」

桜木さんが、そう言ってきた。

「え、だってみんな同じでしょ? 」

「いえ。私のは、しゃべんないわ。」

田野口さんがそう言った。

「え、っででも、だったらなんでみんなここに来たの?」

私は、クレバーに頼みごとがあるといわれてきた。みんなも、似たような方法を使って頼まれ、来たのかと思っていた。

「俺はこれを買ったときについてきた紙を読んできただけだぜ」

 その時、クレバーがまた光りはじめた。私はあわてて、またページを開く。

『自分の意思をそのまま伝えることができるのは、私だけ。私の能力が、そうだから。』

能力……。能力って、心を読むこと?でもそれだけじゃできないんじゃ……

『私の正しい能力名は、意思疎通(テレパシー)。心を読むだけでなく、相手に意思をしゃべらずに伝えることができる。文字として伝えることもできるし、映像として伝えることもできる。私は、白い本に文字が浮き上がってるように見せているだけ。ただ、私の仲間とその持ち主の心を読むことはなぜかできない』

知らなかった。クレバーがそんなにたくさんの力を持っているなんて……そして、その力を私が使えるようになるなんて。


「じゃあ、あそこに置こうか」

桜木さんが、そう言いながら雲に隠れている月が見える場所へと歩いて行き本を置いた。なるほど、うっすらと月の光が当たっている。

 みんなで並べて、本を置いた。そして私は、ナイフをかばんの中から出した。買ったばかりの、柄のかわいい果物ナイフ。これを、まさか自分の血を出すために使うことになるとは。うまくやれる自信がない。

「じゃあ、一斉にやろうか」

皆もかばんの中からナイフを取り出していた。そして、それぞれ痛くなさそうなところを選んで、ナイフを当てた。私もおそるおそるナイフを指に当てた。軽く押してみる。さすが買ったばかりのナイフ。すぐに切れた。その時ちょうど、雲から月が出てきた。指からは血があふれ出ている。皆、それぞれの模様の丸い所の上に指を持っていった。そして、血を垂らした。

 模様が輝きだした。丸い所は特に明るく、銀色だ。その周りにある6つの区切られた絵もそれぞれ違う色で、輝き始めた。そう言えば、きれいきれいと思いながらもこの模様をまじまじと見たことはなかった。真ん中に丸。そしてその周りに、6つに区切られた…植物?花とかが描かれている。1つは、何の花かすぐにわかった。小さいころ、お母さんが見せてくれた写真に写っていた、きれいなサルビア。

 キーーーーーーーーン…………

ものすごい音がしたかと思うと、周りが真っ白になった。目をあけることができない。

 それから何秒……いや、何分たったのだろう。誰かに、肩を叩かれた。とても小さな手。エミリちゃんかな? でも、小さすぎない? 

「こんにちは。クレバーです」

耳元でしゃべられた。そっか、クレバーまだ語ってるのか。って、あれ? 私、今目をつぶってるよね? 

「早く目を開けろl!!」

バッチーン。ほっぺたを思いっきり叩かれた。びっくりして目を開いた。

 そこにいたのは……妖精? 手のひらサイズの、小さな三頭身の人間。服が、昔見た錬金術師の格好にそっくりだ。肩にマントをはおっている。髪が赤茶色だ。ポニーテールが丸っこい頭の上で元気にはねている。

「く、クレバー……? え、幻覚? 」

目の前にいるのは、人型だけどどう考えたって人ではない。

「う、うわっ!! イキナリ何すんだ」

隣から、優希の声がした。びっくりして振り返ったら、優希の眼の前にも、三頭身の小さな、RPGにでも出てきそうな服装をした、髪が紫っぽいものが見えた。

「初対面のやつに蹴りいれるなんて非常識じゃないの、おまえ」

いや優希、つっこむとこそこ違う。

 まわりを見回すと似たような三頭身の人間のようなものが優希と私のの他に、4人いた。

「え、ちょっと、おまえらなんだよ!? 」

速水さんが、後ずさりしながら叫んだ。皆も、不気味そうに見ている。ただ一人、エミリだけが、興味深々に捕まえて眺めていた。

 私と優希の近くにいた二人の他に、三頭身の生き物は四人いた。速水さんのすぐそばには、魔法使いみたいな服と帽子を着た白い髪のの女の子。田野口さんの近くには、ふんわりとしたドレスで冠をかぶっており服も髪も同じピンクの女の子。桜木さんの近くには、金髪の、王子様のような格好をした男の子。エミリのそばには、白衣を着た、銀髪の男の子。みんな人型だけど、人とは思えないほど小さい。

「えっと、混乱してると思うので説明しようと思う。私たちは、昔のヨーロッパで作られた、力をコントロールする者だ。全員で六人。私は知恵(クレバー)、白い髪のは(ビジョン)、ピンクのは(ラブ)、金髪は真実(トゥルー)、銀髪は治癒(ヒール)、紫は騎士(ライダー)。その模様には、私たちの力を示す植物、私ならサルビア、ビジョンは梨、ラブは薔薇、トゥルーはマーガレット、ヒールはビワ、ライダーはトリカブトが描かれている。」

長ったらしい説明が始まった。でも、終わりは簡潔だった。

「私たちは、人の役に立つために作られた。私たちはあなたがた六名に、力を与えたいと思う。」

おもしろい。と思ったが、少し怪しい気もしてきた。

 アドバイスの内容に気をつけながら、書きました。感想を書いてくださるとうれしいです。

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