透明な風の無限等比級数
6月の海風は
たっぷりと潮を含んで
まるで青い無限等比級数のよう
イオン結合の永遠に
ボクの目は眩んで倒れ伏してしまいそう
6月の朝の光は
きらめく水の屈折現象
まるで青い無限等比級数のよう
水素結合の無慈悲さに
ボクは悲しくて涙を流したのです
体操着姿のキミはきっと
熱水鉱床でできてるに違いない! とボクは確信します
透明な風の無限等比級数に囚われて
ボクはキミを生贄にして劣情の出口を探し求めるのです
6月の海風は
まるで青い無限等比級数のよう
イオン結合の永遠が
ボクは怖くてたまらない
【注】
人が現実を認識するための方法って、宗教とか科学とか哲学とかいろいろありますけど、ボクは数学が一番好きです。好きなだけで、詳しくはありませんけどw
あと、有機化学より、無機化学のほうが好きです。性的にも好きです。
人間も結晶みたいなものだったらよかったのに。
そうしたら、ボクもすっかり安心できたのになぁ。