重井さん 第三話「アニメ研究部」
約1か月の休養を取らせてもらいました!すみません!!!
これからは毎週木曜日更新予定(休む場合はいいます!)ので応援お願いします!
それでは第三話楽しんでください!!
重井さんに部活を誘われてから3日くらいがたった。
あれから少しずつ会話し最初に出会った頃より結構話せるようになっており、重井さんも俺に慣れたのか声に元気が出ていた。
いつものように学校に早く着くとやはり重井さんがいる。まだ高校生活が始まったばかりだが、あたり前のように見える光景に少し安心する。
「今日も早いね。重井さん」
「あ、渡辺君。そういえば部活の許可下りたよ。名付けて...『アニメ研究部』にしました!」と少し恥ずかしがって言った。
月に1,2回くらいしか活動しなさそうな部活名で思わず苦笑いした。
「それで活動はいつからするの?」半強制的に入れられたような気がしたが入ったからには活動をちゃんとすると心から決めていた。
「今日から活動できるみたいだから...ど、どう?」と小さい声で囁く。
「今日?別に用事はいな」と行けることを言おうとしたら後ろのドアが開く音がした。
「よーし!一番...じゃなかった。それにしても二人とも朝早いんだな。」クラスの男子生徒が言う。
顔は分かるが名前が出てこないあの現象である。
「それにしてもお前ら仲良いな!」の一言を言い残し朝練に行ったのか教室を急いで出て行った。
あれから一言も話さずに気づいたら放課後になっていた。
放課後になるまで話さなかったのでお互いに少し気まずい雰囲気が続いていた。
部活動に参加できることを伝えようとして声をかける。
「あっ…」
重井さんと同時に声をかけてしまったらしく、さらに気まずい雰囲気が続いてしまった。
このままでは部活動に参加できない気持ちがあり、笑顔で重井さんに声をかける。
「重井さん、部活動に行こ!」
その言葉に重井さんは笑顔になる。
教室から活動場所まで少し距離がある。
「重井さん、その活動場所ってどこにあるの?」
「んー、着いてからのお楽しみということで」
「重井さん、まさか活動場所ってここ?」と思わず苦笑いしてしまった。
「そ、そう!ここしかないって先生にいわれてね…。ま、まぁ狭いかもしれないけどね」
活動場所はまさかの物置になっている体育館裏にある小さな建物である。
建物に入ると少し細い廊下が続いている。
「あ、ここか!アニメ研究部。」
周りに合わないようなきれいなプレートが飾っていたため分かりやすかった。
「ここだね重井さん。入ろうか...」
ガラガラと音が響くドアを開けると想像していなかった光景が目に映りこむのだった。