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メンヘラ重井さんの恋は重すぎる  作者: こーへい
第一章 「重井さんとの出会い」
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重井さん 第二話「誘い」

挿絵(By みてみん) カーテンの隙間から太陽の光が差し込み俺は目を覚ました。

ベッドから起き上がりカーテンを開けると小鳥の鳴き声とともに少し肌寒い空気が差し込んだ。

昨日、初めての学校そして重井さんという人物。そんな記憶が頭を回り一気に目が覚めた。


朝食と準備を済まし一息吐いて家を出る。

自転車を漕ぎながら風を感じ見慣れない登校道を進んでいく。

見慣れない風景を楽しんでいるとあっという間に学校についた。

学校に入り教室の目の前まで来た。一息吐き教室のドアを開ける。

まだ学校には早いこともあって教室には誰もいない。一番乗りかと思い席に座る。

教室をあたり一面見渡していると隣の席にカバンが置いてある。そう、その席は重井さんの席だ。

まさかと思った瞬間ドアを開く音が教室に響いた。

「あ、」と言う一言だけを言い、重井さんは頭を会釈し席に座った。


しばらくの間沈黙が続き気まずい雰囲気が漂う。

少しでも仲良くなろうと思い俺は重井さんに勇気を出して話しかけた。

「おはよう重井さん。朝早いんだね」話す内容がなさ過ぎて後悔した。

重井さんの顔を見てみると俺を見つめていた。俺は「ん?」と思うと重井さんの口が動いた。

「お、おはよ。渡辺くんもはやいんだね」とくすっと笑いながら言った。

まさか重井さんが笑うなんて予想していなかった。

そんなこともあり話を続けていると教室にぞろぞろと人が入ってくる。人に話しているところを見られるのが嫌なのかそこで話は途切れた。


昼過ぎの授業になり学食で食べたせいなのか一気に眠気が襲う。

体育館での部活動紹介の時間となった。

野球部、サッカー部、吹奏楽部など中学の時と比べ聞いたこともない部活が沢山ありどの部活動にしよか悩んだ。

部活動の紹介も終わり先生が言葉を発する。

「今紹介した部活だけじゃなくても''申請''すれば部活動も作ることができるからな」その言葉に一瞬そんなことも出来るのかと思ったが今ある部活に入った方がいいと思い再度何にしようか迷った。


授業も終わり下校時間になり皆がぞろぞろと帰り始める。俺も帰りの準備をしていると。

「ねぇ、渡辺君はアニメ好き?」と重井さんから話しかけてきた。

驚きを隠しつつ答える。

「アニメ?頻繁には見ないけど好きだよ」

そう言うと重井さんは笑顔になった。

「だったらアニメに関する部活を申請しようよ。渡辺君と一緒なら楽しいと思うし」

まさかの発言に思わず頷いてしまった。

「じゃ、申請してくるね」そう言い残し後を去った。


思ってもいない展開に思考が停止してしまった。

一体ここからどうなるのか、不安でいっぱいだった。


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