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メンヘラ重井さんの恋は重すぎる  作者: こーへい
第一章 「重井さんとの出会い」
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重井さん 第一話「はじめての出会い」

始めましての方は初めまして!こーへいです!!

私の代表作品である「メイドカフェではじまる恋はおかしいですか?」の新しい恋愛小説を書き始めました!!!

今回は重く想いも強い重井さんとの恋愛物語を始めさせていただきます!


季節も春に近づき暖かい季節が訪れようとしている。

今年から高校生活の第一歩を踏み入れる。

俺は母親の車に乗り雫高校へと向かっている。今日から高校生活が始まる不安や期待が高まり夜はなかなか眠れずにいた。

車に乗ってかれこれ十分なかなか見慣れていない街並みを傍観しながら欠伸をしていると母親が喋った。

「俊一。着いたわよ」

母親の言葉に眠気が覚め車の窓から雫高校を見てみた。

あたり一面に桜が舞い白く大きな建物がたくさんあり俺はうっかり見とれてしまった。

「さ、行きなさい。これから俊一は高校生になるんだからしっかりするのよ」

その言葉に改めて高校生になるという気持ちが高ぶった。

車を出て正門を通る。当たり前だがあたり一面は知らない人ばっかりだ。中学生の時と違い白と青のセーラー服。黒一面に追われた学ラン。なんだか新鮮な気持ちでいた。

 

入学式もおわり正確にクラス分けされ俺は席を確認するため黒板にある張り紙を確認し席へと座る。

苗字が()()ということもあり一番後ろの席だ。

初めての授業が始まるまでの間いろいろな人と会話して仲良くなりたいのだが思うように行動に起こせないでいた。

その時隣の席に一人の女性が座った。

隣は女性だったのかと思い顔を見てみようと思いばれない程度に顔を見た。

髪型はあまりしている人を見ないツインテール。そしてなにより小顔であり、こんなに可愛い女性が隣なのかと思い少し見ていたら一瞬目が合ったような気がした。

「やべっ。見すぎたか?ばれてないよな」

ここでばれてしまったら『なにみてるの?きも』などと言われてしまい高校生活一日目で終わってしまう大惨事になってしまいかねないため全身に冷や汗が漂った。


「よし!知っている顔もいると思うがほとんどの人が初対面だ。仲良くなれる第一歩だと思って一人ずつ自己紹介をしてもらう」

少し怖そうな先生がそういうと、右側の席から順番に前に出て自己紹介を始めた。俺の座っている席は左下なので順番的に一番最後になる。

どのような自己紹介をしようか悩んでいると、隣の女性の番がやってきた。

「お、重井 (れん)です...。しゅ、趣味は服を買ったり来たりすることが好きです...」

緊張してるのか、声は聞き取れるが全体的に小声であった。ここでようやく気付いたが座っている席は五十音ではなく適当に配置されていることに気づく。

重井さんっていうのか、名前と顔を一致させるべく頭にいれ、タイミングがあれば話かけようと心に誓った。

そう考えている内に少しずつ順番が迫ってきており、あっという間に俺の番へが回ってきた。

最初の自己紹介で印象が大きく変わると思いながら喋りだす。

「渡辺 俊一です!趣味と言っていいのか分からないのですが何も考えずに適当に散歩するのが好きです」

緊張で心臓が破裂しそうだ。それにして、散歩が趣味は印象に残らないなと少し後悔した。


学校の説明を聞き終え、ようやく最初の授業が終わった。

休憩時間になり教室を見渡すと、クラスの人たちは中学時代に仲が良かった友人と会話している人もいれば、新しくできた友達と会話する人で賑やかな空間が広がっていた。俺も幼いころから友人だった辻崎君と綾香は教室から離れ別々のクラスになった友達と会話をしているため一人になっていた。

ふと、隣を見てみると重井さんも席に座っていたため、勇気を出して話しかけた。

「初めまして重井さん。俺、渡辺俊一よろしくね」

すると重井さんは俺の顔をみたまま固まっていた。

「も、も、もしかして。私に話しかけてる...?」

聞き取れるがよく聞かないと聞き取れない位の小さな声で返事をした。

もしかしたら人見知りなのかと心の中で考えた。話しかけた以上ここで会話を途切れさすことはだめだなと思い、仲良くなるために会話を続けた。

「そうだよ、もしかして人見知り?あ、ごめんいきなり...人見知りなんか言ってしまって」

「う、うん。先生と話す時は普通に喋れるけど同級生や先輩とかになるとどうしても人見知りになっちゃうんだ...それじゃ」

そう言い残し、逃げるかのように小走りで教室を出た。

その姿を傍観しながら地雷を踏んでしまったのかと後悔が生まれた。


お昼の時間となり今日は下校の時間となった。

重井さんに話しかけた後悔と部活動はなにに入ろうかなど考えて帰りの支度をする。

「あ、あの。今日はごめんなさい。私つい逃げるかのように教室をでてしまって...」

ふと横を見るとそこには重井さんがいた。重井さんは、下を向いたまま申し訳なさそうな声で喋っていた。

「い、いや...こっちこそごめんね、急に話しかけしまって、でも俺はただ仲良くなりたかっただけだからさ」

すこし苦笑いをしながら言うと、重井さんの口元が少し笑っていたような気がした。

「そ、そうなんだ...改めて自己紹介するね。わ、私の名前は重井恋よろしくね」

「うん!よろしくね重井さん」

そう、これが俺と重井さんとの最初の出会いであった。これから重井さんの本当の性格に驚かされる破目になるとは思ってもいなかった。

こーへいです!

今回は短めでしたが次から3倍くらいの長さになると思います!

今回の作品はどうでしたか?と言ってもまだわからないですよね...笑

ここから徐々に性格が変化していくのでお楽しみにでは!

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