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登場人物紹介

・メリーさん 都市伝説 年齢不詳


 人間を狩る事に生き甲斐を感じていたが、適当に決めた次なるターゲット、春茜はるあかね 月雲つくもから一杯の味噌汁を振る舞われた事により、料理の美味しさや暖かさを知ってしまう。

 その日を境に、春茜が作った料理をもっと食べてみたいと願ったメリーさんは、春茜にしつこく付き纏う事を決意。


 翌日。再び春茜の背後に付くも、味見をして欲しいと唐揚げを貰い、早くも願いが叶う。更には、有無を言わさず夕食に誘われ、山盛りの唐揚げ、キャベツの千切り、ご飯とお味噌汁をご馳走になった。

 そして、料理を堪能している最中。春茜から、とある提案を持ち掛けられる。それは、己の命を賭けた単純明快なゲーム。

 ゲームの内容は、夕食時、春茜が料理を提供し、それを食べたメリーさんが『美味しい』と言ったら、メリーさんの負け。その日は春茜を殺さずに諦める。

 もし、メリーさんが『まずい』と言った場合、春茜の負け。その場で殺してもいいという内容であった。

 この流れとゲームは、既に春茜を殺すつもりを無くしていたメリーさんにとっても理想的であり、願ったり叶ったりだったので、特にルールを追加する事無く受け入れる。


 最初は、ただ春茜が作った料理を食べたいだけだったものの。良く接してきてくれる春茜に、僅かながらも心を開いていく。

 料理の知識が皆無なメリーさんは、当初、駅前にある本屋であらゆる料理本を網羅し、料理名だけを学んでいくも。

 そこから部屋にあったテレビ、春茜が所有しているスマホやタブレットなどから、料理についてありとあらゆる情報を学んでいった。


 春茜と出会った当時は、唐揚げを石と言っていたメリーさんであったが。今では、料理名を耳にしただけで、頭の中にその料理がパッと浮かび上がるまでに成長している。

 しかし、肝心の味については、まだまだ未熟な所があり。新しい料理が出てくると胸を弾ませ、味を想像をしながら食べていく。


 つばが広い白の帽子を被っていて、腰まで伸びた金色の長髪。服装は、清楚な白のワンピース。身長は、大体百五十cm前後。

 瞳の色は真紅で、やや切れ目。普段は澄ました真顔をしているが、美味しい料理を食べている時は、ほぼとろけた腑抜け顔。

 好物は、春茜が作った味噌汁、時点で唐揚げ。最近では、寿司屋で食べたえんがわがマイブーム。今の所、苦手な食材は無し。もしかしたら、なんでも食べられるかもしれない。


 好きな事は、料理を食べる時。春茜の部屋に泊まってからは、風呂と睡眠もお気に入りになっている模様。

 スマホやタブレットで料理の画像や動画を観ている時は、うっとりとした表情をしていて、ヨダレを垂らす事もしばしば。

 テレビでやっている番組の時間帯、チャンネルは全て把握しており。その番組が始まる五分前には、必ずテレビの前で待機している。




春茜はるあかね 月雲つくも 人間 二十二歳 通称『ハル』


 祖父と祖母が稲作農家。父と母が牧場経営。兄が漁師といった農牧家系の末妹。特に夢を持たない楽天家で、家族の手伝いをしながら成長し、何事も無く大学を卒業後。

 家族が丹精込めて作った食材、獲った魚を使い、料理を作って振る舞う定食屋を営んでみたいという明確な夢を持ち、調理学校に通うべく上京。

 そこから料理の腕を磨こうとするも、都市伝説のメリーさんに目を付けられてしまい、今まで緩く歩んできた人生が一変してしまう。


 味噌汁を作っている最中。非通知で電話が掛かってきて、何気なく出てみた所、『私、メリーさん。今、駅の近くにいるの』と言われて通話が切れる。

 その後、何度も電話が掛かってきては出て、最後に『私、メリーさん。今、あなたの後ろにいるの』と背後に付かれるも、マイペースは一切崩さず。

 『後ろを見て』と言われるも、『料理を作ってるから無理』と塩対応。仕舞いには『これを飲んだら、さっさと帰って』と、作り終えた味噌汁を振る舞う始末。

 が、それが功を奏したのか。メリーさんは味噌汁を飲み終えると、器を静かに置き、いつの間にか背後から居なくなっていた。


 『どうせ、また来るだろうな』と予想した春茜は、次の日。二人分の唐揚げを作り、再び背後まで迫って来たメリーさんに唐揚げを振る舞い、なんとか対談まで持ち込んだ。

 そこで生き残る為に一つのゲームを提案し、メリーさんも乗ってくれて、一旦は事なきを得た。

 毎日の様に、振り返りと反省会、今後の予定組みや情報収集を欠かさずやっている事から、楽天家ながらも冷静沈着で謹直な性格だと予想出来る。

 しかし、メリーさんへの振る舞い方は軽々しく、距離感がやたらと近めな接し方から、どこか雲の様に掴みどころが無い印象もあり。


 本来の性格は、危ない橋を決して渡らない堅実家。行動に移す前に必ず計画を立て、伴うリスクが高ければ実行せず、ほぼ確実に遂行していく几帳面なタイプ。

 実際、メリーさんの食べられる食材を試行錯誤していく上で、夕食で試すのは危険だと判断した食べ物は、全て出前を取ったり、それを取り扱う専門店へ行き、感想を聞いて判断している。

 結果は上々で。寿司屋へ行った後、メリーさんは大体の物は食べられると決定付け。まだ口にしていない食材は、朝食か昼食で試そうと考えている。


 男性寄りの面立ちで、髪は黒の中髪。眠そうなジト目をしているが、ちゃんと開いている時は切れ目。動きやすい服装を好み、室内着は男性用のTシャツと短パンを愛用。外行きの服装は、大体パーカーとジーパン。

 Tシャツから露出している肌は、全て綺麗に焼けた小麦色。これは学生時代、ほぼ毎日家族の仕事の手伝いをしていたせい。

 呼び名が『ハル』なのは、睡魔に襲われていたメリーさんが、つい『ハル』と言ってしまったのが始まり。ちなみに、春茜も気に入っている。


 誕生日は四月七日で、歳は二十二歳。好きな物はラーメン、ポテートチップス、コーラ。ポテートチップスとコーラは、日曜日の楽しみにしており、ファミリーサイズを一人で食べ切る。

 意外と健啖家で、メリーさんを驚かせる事もしばしば。好き嫌いが無く、なんでもよく食べる。酒は弱く、缶ビール二口で酔っぱらう超下戸。

 趣味は、朝行っているジョギング、料理、入浴。ジョギングは、ほぼ毎日十〜十五kmを目標として走っている。雨が降っている日は、室内で筋トレやストレッチなど行い、汗を流している。

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