とある作者の独り言 14)あなたはこの世に一人しかいない。それだけで、十分に素晴らしいと思う。
「この人たちは、無人島に単独で遭難したらどうなるんだろう」と、稀に思うことがある。
この人たちとは、流行りの言い方を使えば「承認要求が強い人達」である。私見ではあるが「自分の評価を他者に依存している人たち」ではないかと感じている。自分というものの存在意義その他諸々を、他者にゆだねている人は、その他者が消え失せたらどうするのだと、常々不思議に思う。
洋画では「人類滅亡! たった一人生き残ってしまった主人公が」というストーリーはよくある。
主人公以外は誰もいない。人間以外の生物が、主人公の相棒として存在することはあるけれども、人類はいない。誰からも評価されない。自己を評価する他者がいない。洋画の主人公たちは、それぞれ、生きるために逞しく行動していく。
ふと、頭を過るのは、「自分の評価を他者に依存している人たち」だったらどうするんだろうなぁと不思議に思う。
水を火を、雨風を防ぐ場所を、食料を手に入れなければならないが、手に入れても誰も褒めてくれない。生きるための営みを延々と続けなければ死んでしまうのに、誰からも評価されない。だって、誰もいないから。
承認要求は誰にでもあるし、悪いものではない。誰かに褒められたり認められたり感謝されたりしたら嬉しいのは当然だ。嬉しいから頑張るのもいい。挑戦したりするきっかけにもなるだろう。
ただ、他人から褒められたり認められたりすることだけが、その人の価値なのだろうかと思う。他人からは見えなくても、自分が気づいていなくても、その人なりの素敵な所はあるはずだ。
「私は私である」小難しいことを言えば、自己同一性、アイデンティティであるが、それを大切にしてもよいのではないか。
あなたはこの世に一人しかいない。
それだけで、十分に素晴らしいと思う。




