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クレジットカードの不正利用に二回も出くわした件 3)火の粉

 明細は見ておこう。噂話を耳にしたMはそれから、明細書の確認をこまめにすることにした。それまでも、明細書の確認をしてはいた。


 だが、毎月毎月自分の買い物を確認するというのは楽しいものではない。何が楽しくて、自分の無駄遣いとその合計金額を見て溜息をつかねばならないのだ。というわけで、数ヶ月分まとめて確認していた。


 身近な被害に心を入れ替え、嫌々ながらに真面目に明細書を眺めていたある日。Mは妙なものを見つけた。


 オンライン音楽配信サービスの使用歴である。千円ちょっとが複数回と、数百円も複数回引き落とされている。Mは誓ってそんなサービスは使っていない。はて、どうしたものか。Mはカード会社のウェブサイトで検索した。よくわからないままに、まずはカードを止めた。次に、「お問い合わせフォーム」を使って相談してみた。


 営業日にして二日後、Mが待ちに待っていた返信がきた。


「お問い合わせフォーム」からのお問合せに関しましては、会員様の情報を特定することができかねるため、一般的な解答となりますことをご了承ください。


 メールは丁寧な冒頭から始まり、どこをどうしたら、手続きができるか、この件に関しての連絡先が記載されていた。


 Mは、メールにあった連絡先に状況を伝え、対応を教えてもらった。電話口の担当者は、Mにカード会社のウェブサイトに「見に覚えのない明細でお困りの方」があるのを教えてくれた。Mは担当者にお礼を伝え、早速、「見に覚えのない明細でお困りの方」を確認した。


 Mの場合は、不正な会計が行われたご利用先に、電話連絡が必要だと記載があった。電話口の担当者は丁寧に対応し、不正であるとして手続きをしてくれるとの返事をくれた。全く使っていないサービスなのに、電話口で丁寧に対応してくれた担当者に感謝した。

 

 この後、Mの手元には新しいカードが届き、数ヶ月かかって返金もあり、Mはこの事件が終わったものと考えた。こうして嫌々ながらも明細書を確認する習慣を続けていたMに、また別の事件が起こった。


 

続きも本日投稿しております。

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