僕は変われない
君も変われるという言葉が、僕は嫌いだ。
まるで今の自分が間違っているように感じるから。
そんなことを、駅のホームに据えられた看板を見ながらふと思う。
こんなフレーズはどこにでも転がっているものだし、大抵の人は気に留めることすらしないだろう。
事実、僕だってこうして電車を待つ手持ち無沙汰な隙間時間でもなければ普段考えることもない。
だけど一度考え込むと、こうして自分なりの意見が浮かび上がってくるのだから、根っこの部分ではこういう考えを持っているということなんだろう。
我ながら、なんともひねくれた思考回路の持ち主だった。だけどこれが僕といおう人間なのだから仕方ない。
「君も変われる。だから勇気を持って踏み出そう、ねぇ」
前向きなエールとも取れる、いかにも大衆ウケを狙った広告向きのキャッチフレーズ。声に出してみると、なんとも耳障りのいい言葉である。
それを今ちょっと話題になっている女優が言うものだから、実際効果はあるのかもしれない。
だけど、僕からすればやっぱりお門違いの押し付けもいいところだ。
「顔、元からいいじゃんこの子。どうせ普通に過ごしてたところで、勝ち組の人生だったことは変わんないだろ」
変わるのがいいことである、今の自分は間違っている。
そんな一種の自己啓発じみた刷り込みをさせられているような気分を、今こうして味合わされているのだから。
「芸能界に入って、人気が出て、それで変われましたって人に言われてもね」
要は元から芸能界で通用するくらい容姿が良くて、元々勝ち組の部類の人間だったってことだろ?
それは変わったんじゃなく、繰り上がったっていうんだよ。
少なくとも、こうして普通の高校生をやっている自分より大成する素質があったのは間違いない。
その素質を活かしてこうして看板まで乗れるくらいの大成功を収めている人間に、私は変われてこんなに人気がでましたよ?なんてほのめかされたら、すごいねなんて手放しに褒めることは到底出来そうになかった。
「それに…」
言葉を続けようとしたところで、電車が滑り込んでくる。
ちょうどいい頃合だった。変に思考が転がるのは良くない。
らしくないことを考えるより、さっさと席に座ってスマホを見ているほうがよほど有意義に時間を過ごすことが出来るだろう。
それが僕、里原大樹にとって変わることない、日々のルーチンワークなのだから。
だけど電車に乗り込み、窓越しに先ほどの看板と目が合うことでさっきの考えが蘇る。今度は口に出さず、心の中で小さく毒づいた。
(変われたとして、過去の自分を全部捨てることなんて、ほんとにできるのかな?)
そして変わった自分が過去になっていくことも、果たしてこの子は許容することができるのだろうか。
そんな考えを置き去りにするように、加速する電車とともに、徐々に広告が見えなくなった。
僕は普通の人間だった。
成績も普通、運動神経も人並み程度。
趣味は漫画やラノベを読むことで、よく言えばインドア派。悪く言えば陰キャ寄りのタイプではある。
人と関わるのは好きじゃなく、ひとりで過ごす時間がなにより好きではあるけど、それで誰かに迷惑をかけたこともない。
最低限物事はこなせるし、クラスメイトの話にそれなりについていけるくらいにはコミュ力を備えているつもりだ。
友人もいるにはいるし、特に困ったこともない。
僕という人間はそんなどこにでもいる、ごくありふれた存在の一人だった。
こういうと、多くの人はきっと僕のことをつまらないやつだというのだろう。
だけど、僕自身はそんな自分に満足していた。そして同時に不思議にも思う。
普通のなにがいけないんだろうと。僕は常々それが疑問だった。
ラノベや漫画では大抵主人公は自分を凡人、普通のやつだと最初に語るのがある種のお約束だけど、何故かそれがマイナスのイメージで語れることが多いように感じるのは、果たして僕の気のせいだろうか。
顔が平凡。結構じゃないか。目立たずに済む。
成績が普通。赤点は取らないし大学に進学するに当たって高望みしなければ困ることもない。
運動神経が並程度。体育の授業で足を引っ張らず、そこそこ活躍出来る時もある。壊滅的よりはよほどいい。
これで何を困ることがあるんだ?学校生活を送るうえで特に不自由しないだろうに。
まぁそれ以上を望まないと物語にはならないという事情はあるんだろうけど、それでも僕は普通であることにもっと自信を持つべきだと思うのだ。
なんならこうして高校生をやれていること自体、普通に素晴らしいことなのだから。
それができない人だって、世の中には数多くいるんだ。
自分の境遇を嘆くより、もっと広い目で周りを見たほうが幸せになれるというのに、なんでそうしないのだろう。
(陽キャになったところで、いいことなんてないと思うんだけどな)
友人に囲まれて過ごす彼らを見ても、憧れの感情だとかああなりたいだなんて、まるで思えないからだ。
人と多く関わるようになるのがいいことのように言われるけれど、それで成長とやらをしたところで、その先に一体なにがある?煩わしい人間関係が待っているだけじゃないか。
ストレスだってきっとたくさん溜まっていくことだろう。だけど関係を断ち切ることもできないから、そのままズルズルと流されるように生きていくに違いない。
それが人として成長するっていうことなら、僕は絶対にしたくなかった。
そもそもこんな考えに至る時点で、間違いなく人と関わることに向いていないだろうことはわかってる。
だからまぁ、僕に関しては別にいいのだ。
そもそもなんでさっきからこんなことを考えているのかというと、僕の周囲にわざわざ変わろうとしている酔狂なやつが存在しているという一点に尽きる。
高校デビューと言ってしまえばそれまでなのだが、そいつの場合は上手く行き過ぎているというか……5月も終わりかけた今の段階で、既に多くの友達に囲まれ、早くもクラスでの地位を固めつつあった。
(そりゃ、失敗して孤立するよりは、断然いいことなんだろうけど…)
昔からよく知っている相手がスクールカーストを駆け上がっていく姿をみて、よくやるなぁという呆れと尊敬が入り混じった、なんとも言えない感想を抱いているのが現状である。
僕からしたらそんなことを頑張るより、成績を上げることにでも精を出すほうがよほど有意義な時間の使い方だと思ってしまうのだが……まぁ、こう考えるのはきっと少数派なんだろう。というか、その方がいい。
僕みたいなヒネた考えの人間が多数派だったら、世の中上手く周りっこないんだから。
そんなことを考えながら電車から降り、改札口までの通路を適当に歩いていく。
家までの最寄駅はこの時間だと人もだいぶ少なく、まばらだ。
だからというわけでもないけど、降りる乗客も大体固定されており、後方からだと後ろ姿だけでなんとなく誰なのかわかってしまう。
人間観察は趣味じゃないけど、なんとなしに先を行く彼らを眺めていると、ふといつもと違う人影が混じっていることに気付く。
「げ…実梨じゃん」
それが誰か、なんて考えるより先に、口は勝手に呻いていた。
(なんでこの時間にいるんだよ…てか背筋めっちゃ伸ばして歩いてるし。モデルでも意識してんのかな…)
先を歩く女の子の名前は倉橋実梨。見知った、なんてものではなく、僕の狭い交友関係の中で、もっとも古くから付き合いのある知人。
以前の野暮ったい黒髪三つ編み姿から、茶色に染めたストレートヘアーに変化しているのに、一目で誰かわかってしまうくらいには長い付き合いの同い年の少女。
隣の家に住む幼馴染と呼んで差し支えないその子は、ある意味今僕が一番会いたくない人物だ。
てっきり今日もクラスメイトと街に遊びに行ってるものと思っていたので、ここでの遭遇は完全に想定外である。できれば見つかりたくない。
あったところで、今の実梨と話すことなんてないのだから。
「仕方ない。トイレにでも寄って…」
「あれ、大樹くん?」
気づかれないうちに離れようと思った矢先、僕は声をかけられていた。
「え、あ…」
「やっぱり大樹くんだ。大樹くんもこの時間に帰ってたんだね」
前を歩いていたはずの実梨が立ち止まり、こちらを振り返っていた。
どうしようかと考えて、一瞬視線を外したのが良くなかったのかもしれない。釣られるように僕もその場で硬直してしまい、あっという間に僕らの間を遮るものも人も、なにもなくなってしまう。
「あ、まぁ…特に用事もなかったし…」
「そうなんだ。じゃあちょうど良かったね、一緒に帰ろうよ。最近なかなか予定合わなかったしさ」
望まない二人きりの空間が出来上がり、どう切り抜けようかと思案する間もなく、実梨がそんな提案をしてくる。
どこか嬉しそうに口元を緩める姿は、以前の彼女と変わっていないように見えた。
(でも、違うんだよな…実梨は変わった)
こうして久しぶりに相対すると、僕の幼馴染は昔とはまるで別人になっていた。
厚ぼったい丸メガネではなく、コンタクトに変えた今の実梨は誰が見てもパッチリ眼の美少女に見えるに違いない。
喋り方だってそうだ。こんなにハキハキと自分の意見を言う子じゃなかったのに、淀みなく言い切っていた。周りの影響もあるかもしれないが、人ってやつは環境が変わると、ここまで変化することができるのだろうか。
仕草や瞳からでも、今の彼女の自信の程が窺えるというものである。
(ていうか、変わりすぎ…昔は、もっと…)
「どうしたの?」
気後れしている僕に気付くことなく、実梨がこちらの様子を伺ってくる。
右手で髪を軽くかきあげながら若干上目遣いで僕を見つめる仕草はなんとも男好きのするもので―――それにひどく吐き気を覚えた。
「……なんでもない。ちょっと考え事しながら歩いてたから、いきなり話しかけられてびっくりしてただけだよ」
「そうなんだ。相変わらず小心者なところがあるの、変わってないんだねぇ」
クスクスと楽しそうに笑う実梨。クラスでよく見かけるその笑顔を、今度は僕の前で見せてくる。
(……そんな笑い方、前はしなかったのにな)
昔の実梨は、もっと恥ずかしげに、はにかむように笑っていた。こんな快活に笑う子では絶対になかった。男を、他人を意識した仕草だって取れるほど、器用な子でもなかったはずだ。
勉強したのか。あるいは教えられたか。あるいは好きなやつでもできて、好かれようと努力し始めたのか。
そんな考えが頭を巡るも、すぐに振り払う。
どう変わろうが、それは実梨の勝手だ。他人に考えを押し付けるのは僕のもっとも嫌う行為である。
一瞬でも問いただそうと思った自分を、僕は恥じた。
「うっさい。ほら、帰るならさっさと帰ろう。置いてくよ」
喋りながら、僕は前にいる実梨の横を早足気味に通り抜ける。
それはきっと実梨というより、自分を誤魔化すため。
抱いた気持ちを置き去りにするように、前へ前へと進んでいく。
「あ、ちょっと待ってよー!」
「待つもんか。実梨が早く来なよ」
実梨の声にも、僕は振り返らなかった。
どうせ振り向いたところで、そこに過去はない。今の僕が知らない幼馴染がそこにいる。
「……ほんとにもう。変わってないんだから」
だけどこの時振り返っていたいたのなら。
もしかしたら、もう少しだけ違う未来が僕らにはあったのかもしれない。
「そういえば今日なんでこんな早かったんだ?いつもは大抵遊んで帰ってるだろ」
夕方というにはまだ少し早い時間。家までの道のりを、私は幼馴染と並んで一緒に歩いていた。
「ほら、もう少しで小テストあるじゃない?この前ので成績ちょっと落ちてたから、今回はいい点取らないとと思って。遊んでて成績落としっぱなしだと、お母さんもあまりいい顔しないしさ」
他愛のない、なんてことのない会話。
今日もクラスメイトからの誘いを断るために、同じことを話してきたばかりの言葉を、幼馴染に向けてまた繰り返してるだけ。
だけど、なんでだろう。自然と心が弾んでいく自分に、私はちゃんと気付いてた。
「そっか。まぁそりゃそうだよね。中学の頃から思い切り様変わりしたし、真面目なおばさんからしたら娘が不良になったように思っちゃうか」
私の言葉に苦笑する大樹くん。彼はまるで変わってない。
中学から…ううん、もっと前から、大樹くんはずっと大樹くんのままだった。
「それはひどいよ!ちゃんと説得して納得してもらったうえで髪だって染めたんだし!それに不良じゃないよ、友達だって皆いい子だもん」
「あはは、ごめんごめん。そうだったね、でもあの時はびっくりしたからさ。高校生になったらどうなるのかって不安だったけど、上手くいってるなら安心だよ」
ちょっとひねくれたところはあるけど、大樹くんはいい人だ。
昔の、私がすごく地味だった頃から優しくしてくれて、見た目が変わった今でもこうして態度を変えることもなく接してくれる。
今度は楽しそうに笑いかけてきてくれて、一瞬ドキリとしてしまう。
「一応なんとかなってるよ。最初はすごく不安だったけど、環境が変われば人は変われるってほんとだね。今私、すごく充実してるんだ」
そんな自分を見られるのが恥ずかしくて、誤魔化すように私も微笑む。
彼には気付かれているかもしれないけど、それならそれで良かった。
彼に自分を見透かして欲しいという、一種の願望のようなものが私の内には存在していたから。
(我ながらめんどくさいなぁ…)
外見は変わったかもしれないけど、ほんとの私はずっと変わってないことに、大樹くんには気付いて欲しい。
そんな面倒な乙女心。こんな私を、大樹くんは一体どう思うだろう。
「そっか…それは、良かったね」
できればどうか、嫌わないで欲しいと切に願う。
私が変わりたいと思ったきっかけは、貴方なのだから。
「うん…」
大樹くんは芯とでもいうのか、自分というものをちゃんと持っている人だった。
誰かに流されることなくどこか飄々としていて、なにかに怯えることも悪びれることもなかった。
それは昔から変わらなくて―――そんなところに、私は惹かれた。
「実梨が満足してるっていうなら、それが一番だもんね。久しぶりにこうして話せて良かったよ。実梨も成長したってやつなんだなぁ。なんか感慨深いよ」
「なにそれ。なんか年寄りみたいなこと言っちゃって…まぁできてたらいいんだけどね。私だって変わりたかったから…」
嫌われたくなかったし、彼に話を合わせるけど、内心は否定したい気持ちでいっぱいだった。
(成長?そんなものはしてないよ大樹くん。私はずっと変わってないもの)
私は流されてばかりで、自分なんてものはない。
今の格好だって、ファッション雑誌を参考したし、話し方だってクラスメイトを観察して身につけたものだ。
「大丈夫、実梨は変われてるよ。僕が保証する」
「……ありがとう」
お礼の言葉には、きっと力が篭っていなかった。
いっそ寒々しさすら覚えるくらい、他人の真似事しか私にはできない。
それは高校に入学してから、痛いほど自覚した。だけど、今更元に戻りますなんてことはできない。きっと卒業するまで、私は今の自分を演じ続けることになるだろう。
(私には……)
結局芯がないのだ。だから本当の意味で変わることなんて出来はしない。
それが嫌で、彼に釣り合う自分になりたくて―――だから自分を変えたかったのに。
なんだか全てが虚しくなり始めて、急に泣きたくなってしまい、思わず足を止めてしまう。
「ん?どうしたの実梨?」
いきなり立ち止まった私に大樹くんが声をかけてくる。
心配してくれているのだろう。こちらを見てくる目には不安の色が浮かんでいて―――つい、それに縋り付きたくなってしまった。
「……ねぇ、大樹くん。うち、来ない?」
それは、自分でも驚くくらいすっと喉からこぼれでた。
「え……」
「今日、うちには誰もいないんだ。お母さん帰り遅いし…一緒に勉強、しない?」
スラスラと言葉が出てくる。その勢いは、まるで防波堤が崩れたよう。
以前の私ならきっと出来なかっただろう、大胆な誘い。
これが言えるようになっただけ、あるいは前に進めているのかもしれない。
それが追いかけてくる羞恥心を誤魔化すための言い訳だとしても、それでも良かった。
「どう、かな…」
口に出した言葉を今更取り消すことなんて出来ない。
なら、私は未来を求める。彼が私の想いに応えてくれて、幼馴染の関係から変わっていく未来を―――
「実梨…」
だから、お願い大樹くん。
貴方も踏み出して。私は、踏み出したから。
「いい、よね?」
変わらない貴方が好きだった。だけど、これからは私と一緒に変わっていって欲しい。
幼馴染から恋人へ、そしてその先にも―――貴方と一緒なら、きっと私だって本当の意味で変わることができると、そう信じてるから……
だけど……
「……ごめん、やめとくよ」
彼は私を求めては、くれなかった。
「ぁ…」
「ひとりで、勉強したい気分なんだ。そういうのは、友達とやったらいい。僕以外の人なら、きっと応えてくれるんじゃないかな」
それは明確な拒絶だった。
言葉の意味を勘違いしてるなんてことも、きっとない。
そう断言できるほど、彼の言葉には一字一句、強い意志が込められていたように思う。
「ぇ…あ、そ、そっか…そう、だね…」
「うん…ごめんね」
最後には謝られ、私はますます惨めな気持ちになっていく。
しどろもどろになりながら、閉ざされた未来を前にして、目の前が真っ暗になっていくのを肌で感じる。
彼との未来はもうないのだと、心が悲鳴を上げ始めていた。
「ぅ、ううん…いいの…ぁっ…ご、ごめんね。私、先に帰るね…!」
同時に涙がこみ上げてきて、耐えられなくなった私は返事をきくこともなくその場から駆け出した。
振り返ることはしない。彼に泣いている姿なんて、絶対に見られたくなかったから。
「ぅ、くぅぅ…!」
焦りすぎた。なんでこのタイミングで、あんなことを言ってしまったんだろう。
どうして応えてくれなかったんだろう。どうして―――
そんな疑問が次々と頭を駆け巡る。感情がグチャグチャになりながら、私はただ走り続けるしかなかった。
「……ごめん」
見えなくなっていく実梨の背中に、僕はもう一度謝った。
実梨の誘いには、驚いた。あんなことを言われるなんて思ってなかったのは確かだけど、それでももう少し言葉を選ぶべきだったかもしれない。
「だけど、結局変わることはなかっただろうな…」
僕は変化なんて求めてなかったのだから。
僕は実梨とは、幼馴染のままでいたかった。変わってしまった彼女と一緒に自分も変わるだなんて、そんなのは絶対に嫌だったのだ。
僕は僕を捨てられないし、過去を捨てて変わろうとした実梨に、ある種の嫌悪感を抱いていたのは確かだったから。
「そう、これで良かったんだ…」
だというのにどうしてだろう。
何故か涙が溢れてくる。僕は間違いなく自分の心に従って、正しい選択をしたはずなのに。
「なんで…」
なんで涙が止まらないんだろう。
その答えは、変わろうとしない僕にはいつまでもわからなかった。
短編練習中
エイプリルフール短編も頑張って執筆中です