第一話
俺は扉の奥に進むと別の扉を見つけた。
「この扉を開ければいいのかな?」
扉を開けて奥へ進むと……
「外だ」
俺は草原の上に立っていた。
「此処が異世界か」
周囲をきょろきょろと見渡してみた。
「何もないな」
周りを見渡してみたが何も無く、扉も消えていた。
(さてと、これからどうするかな?)
そんな事を考えていると。
(マスター)
突然誰かの声が聞こえてきた。
「誰かいるの?」きょろきょろ
周りには誰もいなかった。
「気のせいかな?」
(気のせいではありませんよ、マスター)
「だ、誰⁉︎」
頭の中から声が聞こえる。
(はじめましてマスター)
「マスターって俺のこと?」
(はい、そうですマスター)
「君は誰なの?」
(私はマスターのスキルです)
「スキル?」
(はい、私は神にマスターを守る為に創り出されたスキルです)
「神様が俺を守るために?」
(そうです。マスターが転生する時に神が私をスキルとしてマスターに与えました)
「それって俺が神様にお願いしたやつ?」
(はい)
「君が俺のスキルだって言うのはわかったけど、こうやって話をする事以外に何かできるの?」
(はい、私は基本的にマスターのサポートや敵との戦闘を行う事が出来ます)
「サポートはわかるけど戦闘ってどうゆう事?」
(それは説明するより、実際に見てもらった方が早いと思います)
「見た方が早いってどうゆう……」ガサッガサッ
「ん?」クルッ
背後から音が聞こえた。
「ギギャギィ!」
音がした方を振り返ると、そこには緑色の身体に、ボロボロの腰布を身に着けた、醜悪な顔をした化け物がいた。