冒険の始まり <前編>
私は、今まで小説どころか、感想文もうまく書けなかった人間なので、少々文がつたないところもあると思います。ですから、この部分はこの様に表現したほうがいいんじゃないか。とか、この部分が分かりにくい。などありましたらぜひ、感想の部分に書き込んでもらいたいです。よろしくお願いします。
「痛っ!」
青々とした山、その中にひっそりとたたずむ小さな村に、悲痛な叫び声が響き渡った、
「おい!急にどうした!大丈夫か?」
「すまん。急に頭に痛みが来たんだ、今はもう収まったんだが。」
彼ら2人は日課の模擬戦をしていたのだが、その最中、片方が急に叫び声をあげ、頭を抑えて蹲った。
そんな二人のやり取りを、周囲の人々が心配そうに見守っている。
「だったらいいんだけど...まぁ今日の模擬戦はここまでにしようか、ネイ。万が一の場合もあるし、俺は素振りでもしてるからさ。」
「ごめんな、迷惑かけて。」
「気にしなくていいよ。焦ったところでいい成果は上げられないし、たまには基礎の素振りでも頑張ってみるさ。お前はそこで、俺の姿勢を見ててくれないか。」
「わかった、しっかり見てるからな。」
そうして彼、”ネイ”は立ち上がった、
この黒い髪で、どこにでもいそうな顔立ちのこの青年こそが、この物語の主人公である。
ネイは、友達の剣を振る姿勢を見ていた。
非の付け所のない素晴らしい袈裟切り。
特に指摘するところもないので、ぼーっとしていたのだが、突然
『きこえるか、ネイよ。』
という声が聞こえたのだ。
「おーい、何か言ったか?」
ネイは、友達に聞いてみた。
何せ周囲には、ネイと彼の友達しかいないのだから、彼が何かを言ったとしか考えられないのである。
だが帰ってきた言葉は、
「いや何も言ってなぁ。聞き間違いじゃないか。」
だったのだ。
もし誰かが、ネイに声をかけたとするのなら彼以外ありえない。だから勘違いだったとネイは処理しようとしたのだが、
『きこえるか、ネイよ。』
またしても声が聞こえてきたのだ。
この声はネイにはっきりと聞こえていたし、二回も聞こえたとなると勘違いではないだろう。
つまり誰かが自分を呼んでいるのだとネイは結論付けた。
だから最後の確認として、友達に自分を呼んだのか聞いてみたが、結果はNO。つまり話しかけてきたのは、目に見えない何かことになる、
ネイには、自分に話しかけている対象がどこにいるのか全く分からない。
見えないのだから、どこを向いて返事をすればいいのかわからない。
だから、頭の中で、『聞こえているよ。』と返事をしてみた。すると、
『ふむ、聞こえているか。それならよかった。』
と聞こえてきたのだ。
その声は、まるで頭の中に直接語り掛けるように響き渡った。ネイとしては、まさか本当に自分の頭の中の声が聞こえるとは思っていなかった。
そのため、少々取り乱してしまったのだが、
『そう焦る必要はないよ。ただ一つ、私の頼みごとを聞いてほしいだけだ、お前たちを襲おうだなんて考えてはおらん。』
と、穏やかな口調で話しかけてきた。
ネイには、断ったら何をされるか分かったもんじゃない!という恐怖も少しはあった、だがそれよりもその声はどこか聞いたことのある気がして、なにより安心感を与える声のような気がした。だから迷うことなく、
『わかった、なにをすればいいんだ?』
そう聞き返していた。
そのことに安堵したのか、声の主は、少しうれしそうな声で、
『なに、簡単なことだよ。今から私の言う場所に向かってほしいのだ。』
そういってきたのだ。
三人称はなかなか難しいですね。
ここは本来語り手の口調、つまり三人称みたいな一人称が適切なのですが、私にはそれを表現するだけの技能がないので三人称になってしまいました。
次話からは一人称になります。
この部分はこの様に表現したほうがいいんじゃないか。とか、この部分が分かりにくい。などありましたら、ぜひ、感想の部分に書き込んでもらいたいです。よろしくお願いします。
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