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とある勇者の冒険譚  作者: azl
第二章 王国の魔物騒動
10/69

王国は肉が美味しい。

やたら

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーが多いのは、下書きの段階で削除された文章たちが多かったからです。

文をかなりの量削除したので今回は少なめです。ごめんなさい。

いくら頑張ってもダークマターからは脱却できなかったのです。


今回から毎月初日にその月の予定を活動報告に掲載することにしました。よろしくお願いします。

 七日の長旅を経てようやくフィロンスト王国へと到着した。

 これでも早い方なのだ、本来十日はかかるところを巻きに巻いて六日に抑え込んだのだ。

 道中では大した問題も起こらなかった、強いて言えばタイタスの狩猟技術がそこそこ高いと判明したぐらいだ。

 やったね!!ネイ!!食事の心配がなくなったよ!!

 ・・・まぁ地域にもよっては食べられる生物がいない可能性もあるけどね。


 よし、それじゃ簡単にフィロンスト城下都市について簡単に説明しようか。

 フィロンスト城下都市はフィロンストの中央、すなわちフィロンスト国王の居城のある都市だ。

 王の住まう都市にふさわしくその外周は巨大な石壁に囲われており、このフィロンスト城下都市に入るためには東西南北の四門いずれかを通過するしか方法はない。

 この東西南北の四門は魔物の侵入を防ぐため、非常に強固なつくりとなっている。

 特に北門は隣国ショーコンド連邦国家の領土であるカイバール大森林からの魔物の侵入を防ぐため、極太で非常に頑丈な鉄柵が使われているらしい。もっとも、他の三門も他国に比べれば高水準な性能なのだが。


 さてこのフィロンスト城下都市、東西南北の四門があるように四つのフロアに分かれている。

 まず東エリアだが、武器や防具を作るための鍛冶屋や魔法使いのための杖売り場が設置されている。

 つまり冒険者のためのエリアだな、この城下都市の中で生涯を終える人にはあまり関係はないだろう。

 つぎに西エリアだが、こちらは城下都市に住む一般国民たちのための居住区エリア、そして国民たちのための食料品売り場や食堂が設置されているエリアだ。ほとんど国民が一番お世話になるエリアだろう。

 次に南エリア、ここは王国の中枢にかかわる役職の人間が住むエリアだ。

 このエリアはほかに比べて豪華なつくりとなっている。というのもこの南エリアは王国内で軍事パレードを行う際に利用されることが多く、他国の重鎮の目に触れる機会が一番多い。つまり王国の富と軍事力を示すためのエリアなのだ。

 最後に北エリアだがこのエリアは他のエリアと少々異なっている。

 北エリアはアダマス草という薬草の群生地となっており、王国専属の薬師のための研究所が設置されている。

 建造物はこれだけだ。まぁ魔物が多く生息するカイバール大森林に隣接している関係上、建物を建てすぎるのはあまり好ましくないからな。

 ちなみに俺がちょっと前に世話になった村の村長だが、この王国専属の薬師だったらしい。道理で薬を作るのがうまかったわけだ。

 で、俺がこの前もらった薬だがだいたいは傷を治すための薬だ、しかし一本だけ全く違うものがある。

 なんでもアダマス草を特殊な方法で使用することで、この草の持つ性質を十二分に引き出したそうだ。

 このアダマス草の性質だが、受けた魔力を倍増させる力があるらしい。ただこの倍増の効果は非常に微力なのだ。それゆえアダマス草を使う目的は薬草を混ぜ合わせるためのつなぎとして利用されることが多いそうだ。

 だが村長は長年の知識と経験を組み合わせ、この倍増の性質を増加させることに成功したそうだ。

 まぁ、雀の涙以下の魔力を一般人の魔力ほどに引き上げられるほど強力ってわけではないけれど。

 分かってたけどね。

 最後になるがこの東西南北の重なる中央、そこに国王の住む城があるのだがその城前に生命力が結晶化してできたという鉱石柱がある。

この前聞きそびれた生命力だ。ちょうどいい機会だったのでブルーさんに生命力とは何かを聞いてみた。

何でもこの生命力、人間も魔物も双方ともに持っているそうだが、働きが微妙に異なるらしい。

まず人間の持つ生命力だが、これは人間の傷を治す力の度合いを表すらしい。つまり生命力の高い人間ほど傷が治る速度が速いということだ。ここで注意すべきなのは、普通の人間は俺のように普通の傷がすぐに治ったりしないってことだ。けがをしてそのまま放置していたら当然死亡するし、ましてや後先考えずに技を乱発し、生命力が回復しきっていない状態で強力な一撃を受けてしまったら、放置とかいう問題以前に失血死してしまう。

次に魔物が持つ生命力だが、これはいわゆる鎧のような役割をする。つまり受けたダメージを肩代わりしてくれるのだ。この生命力のおかげで魔物はほとんど出血しない、生命力が尽きない限りは失血死しないのだ。もっとも魔物が失血死するのを待つのはあまりお勧めできないらしい、なんでも人間に比べて出血する量が少ないそうだ。要は攻撃の手を休めるなってことだな。

 で、この生命力なのだが生きたままの魔物が出血が原因でない死に方をした場合にのみ、極極稀にその魔物の持つ生命力が結晶化するらしい。

 ちなみに強力な魔物であればあるほど生命力の保有量は多くなり、生命力が増えれば増えるほど魔物は強くなる。つまり魔物は強くなるために他の生物を食らい、生命力を奪い取るわけだ。ちなみに王国の所有する生命力の結晶は非常に大きく、相当強力な魔物のなれの果てなんだと。

 王国の特徴はこのくらいかな?

 まぁ、この王国にはあまり長居する予定はないんだけどね。昼食をとったらすぐにでもカイバール大森林に向かう予定だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「で、タイタス。俺たちはこの後どこに向かえばいいんだ?」


 タイタスの一番重要な目的は王国の人間を村へと派遣してもらうこと。どこに向かえばいいのかわかってるのだろうか?あまりにも心配だったので聞いてみた。


「研究所だ、肝心の魔物は死んじまった必要なのは解剖のための戦力だからな。・・・おっと、あれだな。」


タイタスが指さす先を見てみると、石製の建造物があった。とてもでかい。


「あそこで研究員の派遣を要請するんだ。一緒に来るか?」


「当ったりまえだろ!!こんな見ず知らずの所を一人で行動したくねぇよ。」


「ははっ、そりゃ悪かったな。」


うむ、しっかり反省してくれ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 一緒に入ったはいいが、全く面白いことがなかった。

 タイタスが書類を書いてそれで終わりである。


「いやぁ悪かったな。待たせちまってよ。」


「気にしなくていいよ、別に。」


 少しは何か面白いことがあるかなぁ?とは思ってたけど。


「拗ねないでくれよ、うまい肉を食わせてやるからさ。」


「本当か!!ありがとう!!」


これは非常にうれしい。昔食べた肉の味が忘れられないんだよな。


「フンっ、しっかり感謝しろよな。」


 感謝します。感謝しますとも。


「で、どこに行けばいいんだ?」


「慌てんなって、研究所の裏側だよ。」


 そう言ってタイタスが俺の前を歩きだす。

 ・・・ホントだ。裏手にあった。


「お前がそんなに食い意地を張る奴だったなんてな、村で一緒に戦ってた頃は想像もつかなかったぜ。」


「別にいいだろ、別に。」


「何も悪いなんて言ってないだろ?それに強くなるためにはたくさん食わないといけないからな。さてと、それじゃ開けるぞ。」


 そう言ってタイタスが食堂の大扉を開けた。

 さてさてどんな感じかな。


 王国の食堂はとても大きかった。

 見渡す限りの机と椅子、俺の村にも一つだけ食堂はあったもののこんなに大きくはなかった。


「うし、俺が肉を持ってきてやるからよ、適当なところに座っててくれや。」


 タイタスはそう言い残し食堂の厨房へと向かっていった。

 本当は一緒に行きたかったが仕方がない、適当なところに座るとしよう。


 俺は空いている席に座った、なかなかいい座り心地の良い椅子だ。

 ・

 ・

 ・

 ・

 なんだ、なぜかは知らないが視線を感じるぞ。

 周りを見渡してみると何故か食堂中の奴らがちらちらと俺のほうを見ている。

 はっきり言って居心地が悪いんだが・・・。


「よぉ、戻ってきたぜ。」


 ちょうどいいタイミングでタイタスが帰ってきた。

 なんで俺はこんなに注目されてんだろう?


「なぁ、俺さっきからチラチラ見られてるんだけど・・・。何でか分かるか?」


「あ?本気で言ってんのか?」


「当たり前だろ。こんな嘘ついてどうすんだよ?」


「まぁ確かにな。でも簡単なことだぜ?お前の髪色が珍しいからだよ。周り見渡してみろ。」


 髪色?タイタスに言われた通り周りを見渡してみる。

 金色、茶色・・・、あれ?黒色が一人もいない。


「黒髪がいないな。」


「な!!そーだろ。黒髪ってのは珍しいんだよ。」


 まぁ確かに俺の村も黒髪だったのは長老だけだったな、ほとんどが白髪だった。

 ゴートンは白髪っていうより灰色だったけど。


「そうだったのか・・・、なぁ黒髪ってのはどれぐらい珍しいんだ?」


「どれくらい?難しいな・・・。なんでもショーコンドに住んでる奴らの祖先が黒髪だったって言われてるらしいが、今では黒髪だった頃の名残は微塵も感じねぇからな。まぁ一生に一度も見ない奴のほうが圧倒的に多いんじゃないか?地毛だったらの話だが。」


「なるほどね・・・、今まであんまり気にならなかったんだがな。」


「ほぉ、よっぽど閉鎖的な育ち方をしたんだな、また今度しっかり話を聞いてみたいもんだ。しっかし目立たない顔してるくせに、髪色のせいで注目の的ってわけか。大変だねぇ。」


「おい、目立たない顔とか初めていわれたんだが。どういう意味だ。」


「その話は食いながらにしようぜ。せっかく買ってきた肉が冷えちまう。」


むぅ、それはだめだな。

それじゃ美味しいうちに食べるとしようか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 俺たちはカイバール大森林に向かうため北門目掛けて歩いていた。

 もう十分知っていたことではあったが、王国の肉は非常においしかった。

 俺にそのうまさを表すだけの語彙力がないのが非常に残念だ。


 さてタイタスの言っていた、俺が目立たない顔をしているって話だが、要は俺みたいな顔をしている奴が多いらしい。最初聞いたときはまるで意味が分からなかったが、俺みたいな顔のパーツを持っている奴が多いらしい。例えるなら同じ作家が書いた人間って感じかな、同じ作家が書いた絵の中の人間ってどことなく顔の特徴が似てるだろ?


 さてと、この話はここまでだ。俺の顔が目立たないのは大した問題じゃない。


 ようやく北門についた、さてとこの王国ともおさらばか。短い間だったがありがとよ。

 さて、カイバール大森林に向かうとしよう。

「門番さん、今からカイバール大森林に向かいたいので、通行料を・・・。」


「あぁ、冒険者の方かな?悪いんだけどなんでもオーガの群れが観測されたらしくてね、安全のために王国から命令があるまで何人たりとも外に出すなって言われちゃって。しばらく通行止めなんだよ。ごめんね。」


・・・は?

前回書き忘れたのですが、ステータスのくだりで登場した技たちはすべて登場するわけではありません、一部だけが登場します。



今回の話を書いていて、異なる場面をつなげる文章が書けないことが分かりましたね。

もっと読みやすくて違和感のない文章が書けるようになりたいものです。


前書きにも書きました通り、活動報告に月の予定を掲載しました。これから毎月初日に掲載していく予定なのでよろしくお願いします。

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