火の思い出にロクな思い出がない
土下座)
何から何までお世話になって2週間が経った。
元社会人としては現状の生活がヒモライフに感じるのが心苦しいところだが。
栄養がしっかり取り、休めたことから心も体もかなり絶好調である。
気付いたことがあるとすれば鏡を観た時に髪に白髪が混ざったいたことと、
俺の新たな能力の触手を出した時、目が赤くなっていることだ。
俺は中二病かよ…と思ったが心配になったナズナさんが視力を測って貰った。
結果は、目の色が変わっても視力に変化はないそうだが、前より視界がクリアにみえるようになった。
集中してみれば、飛んでいる小さな虫の動きや雨の雫を一滴、一滴を視認できた。
あと俺には火をつけ屋敷を炎上させるほどの力が俺にはあるらしい。
たまたま火種があり燃えやすい環境であった可能性もある。
火を扱うっていうのはかなり慎重なことだ、思い付きで出すものではない。
小学校の時、クラスで火を出す能力に目覚めた奴がいた。火の大きさはライターくらいなのだが、面白半分で隣の席の女の子の教科書に火をつけ教科書が燃え、持ち主の女の子の長い髪に燃え移り、クラスでパニックになったことがあった。
そして何より能力で火を出すイメージが全く湧かない。
いつも使う「移動」の能力はある程度違うイメージでも使うことが出来たが、こいつはそうはいかない。
最初は摩擦によって起こる熱をイメージしたが、炎が出る感じはなかった。
次に火打石など使って発火させる火花式をイメージしたが、これも外れだった。
他にも太陽の光を集める光学式などもやったが、駄目だった。
イメージがないだけで、もしかしたら炎が出るかもしれないが、流石に火事が怖いので炎が出したってことを後回しにしていたが、
「ねぇ、火は出た?出た?」
めっちゃくちゃにナズナさんに期待されている。
このお姉さんには衣食住含め色々とお世話になっているので、出来れば期待に応えて上げたい。
そして何より美人のお願いは叶えるものだが、無理なものは出来ない。
「流石に火を試すのに室内では怖いですね。万が一にも火事とかになったら怖いですし」
「そうね、ここって色んな薬品とかあるし燃えて欲しくない書類もあるのよね…それに煙だけでも大騒ぎになりそうだもんね」
(よし、諦めてくれた!)
「あ、そうよ!前に話した私の研究設備ある施設(一応医療施設)なら物置だったらしいコンクリートで四方が固められた部屋があったはずだから、そこならどんなに火の練習しても大丈夫だと思うわよ」
「ああ、何から何までありがとうね(仕方ない、また別の方法で試してみるか)」
そういえば、このナズナさんには衣食住含め色々とお世話になっていると説明したが、
「ねぇテツくん、今日もこっちの火遊びはするの?」
現在、若い性欲もお世話になっている。




