表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/52

ヒロイン対策

ヒロインについて悪友と駄弁る回です

今度の連休に俺は瞬殺姫ことサクラと対戦することになった。


「で、わんこ勝てるのか?」


「俺に勝てるか?って聞くのおまえだけだぞ。

普通は何秒持つかって質問だぞ」


「普通ならそうだが、わんこなら勝つ可能性があるだろ?

流石に一瞬で終わることないだろ」


「まあ、そうだけど」


実際に一瞬で終わることはないことは確かである。

理由は、

1、サクラは能力主体の戦い方であり、そこまで剣道に関心がない。

サクラの能力を使えば一瞬で終わってしまい、練習の必要はない。

その為、剣道の腕は素人と変わらない。

2、長年一緒にいることからサクラのくせを知っており、

サクラの加速にも目が慣れている。

3、俺の能力自身も早くなる能力であること。

以上の3つから俺は、サクラの攻撃を見切れることができる。


「勝つかどうかはルールにもよるな」


「でも、ルールなんてそこまで変わんないんじゃないか?

せめて風船の数だったり、制限時間とかだけだろ?」


いや、時間こそが一番大事な要素である。

俺とサクラの能力の違いは速さだけでない。持久力が違うのだ。

前に長距離マラソンを走ったが、サクラは半分の距離を

あっという間に通過したが、そこでフラフラになった。

俺は、サクラより半分の距離に時間が掛かったが、

体力に余裕を持ってゴールした。

帰りもサクラを抱えたまま帰ったくらい元気だった。


俺の勝ち筋は今のところはすべて見切り、サクラを疲れさせることこれに限る。


「勝率は低いがないわけではない、これしかいえないな」


「わんこ…大抵のやつがそれいって瞬殺されてるぞ」


「サクラに、100%勝てる方法なんて

体調不良で出れないくらいだろ…」


「だな…今度、父さまに詳しいルールを聞いてくるよ」


「ああ、頼むわ」


今、俺と肉壁の周囲の雰囲気はお通夜状態である。

ちなみに遺影は俺。


勝ち筋がある風にいったが、

低いわけの理由はサクラに剣道の才能があること。

能力は開花してからは腕が上がってないが、

開花前は能力者である俺に対してきついのを打ってくる

修羅状態であった。今も修羅だが…。


サクラがやる気になって剣道の練習を真面目にやり始めたら、

神速じみた攻撃を見切れる自信がない。


しかし、剣道の決勝の前日でも「一緒に遊びに行こう!」と誘うサクラだ。

そうそうやる気スイッチが入るとは思わない…。

相手は俺だし、ほぼ勝てる相手であり、何度も道場で試合もしたりした。

サクラのやる気スイッチが押される要素はゼロのはずだ。


瞬殺姫の名はだてじゃないのは、知っているはずなのに

考えたら、希望が湧いてきてしまった。

さっきまでのお通夜が嘘のように、頭がお花畑状態になっていた。

その時、内心勝てるんじゃないか…と考えてしまった。

おこがましくも、勝てると思ってしまった。


そして…サクラのやる気の源を知らなかった。

サクラのボスキャラ感がはんぱないな

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ