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第61話 センvs賢者ネティ

【祝】20000pv!!!°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

ありがとうございます!今回はやっとバトルです

技名を考えるのに苦労しました

それではどうぞ!!

種族会合が行われた会場からエルの転移魔法で草原へ場所を移す。

センと賢者は移動するなり無言で中心部へ歩みを進めた。勇者は賢者ネティを必死に止めようとしていたが、逆に仲間達に勇者は手を出さないよう止められた。エル達は遠くからセンと賢者の行く末を見守る。

思えばこの戦いは避けようと思えば避けられた。だがエル達は止める素振りすら見せない。

戦乙女と言われた戦士ミーシャは賢者ネティの本心を知っていた。勇者共に行動してから一番最初に信頼関係が生まれ、互いが親友と呼ぶまでの仲になっていた。そんな彼女が唯一

本心で語ってくれないことがあった。それでも戦士ミーシャはネティの本心を誰よりもわかっているつもりだった。だから何故勇者との結婚を受け入れているのだろうかと疑問に思っている。勇者との結婚を望んでいるのなら毎晩のように勇者とは別の誰かの名前を呼んでは泣いて寝ていない。その姿を見てネティには勇者とは別の思い人がいると理解していた。だがネティがその思い人である人と再会した時、笑みを浮かべたていた。それまでは良かったが結婚の報告するのはどうかと思った。しかし思い人の素っ気ない態度に思わずミーシャは剣を抜きそうになった。結果ネティがビンタをした。

涙を流しながらビンタをしたネティを見てミーシャは彼女の本心が少し分かった気がした。だから戦士ミーシャは賢者ネティの協力をして勇者が邪魔をするならぶん殴ってでも止める。そう思い見守ることにした。



(ホント…素直じゃないんだから)



きっとネティはセンに自分の本心を打ち明けていないのだと見て分かった。自分ではそう思っていても言葉にしなければ伝わらない。伝えようとしても恥ずかしくて言葉が出てこなかった。そしてそばにいることで自分が好いていることをアピールしていたそんなところだろう戦士ミーシャは考えながらクスリと笑った。


そしてミーシャがそんなことを考えているとセンと賢者は睨み合うようにして向かい合う。もう後戻りは不可能であった。風が吹き二人の感情に合わせるかのように雲が空を覆っていた。



「身勝手でごめんね

でも私の人生でセンとの思い出は邪魔なの

だから未練のないように貴方を殺してあげる

私の心は勇者のものだから」

「そうか」

「だから黙って私に殺されて?」

「それを聞いて抵抗しないとでも思ったか?

お前が誰と結婚しようが俺には関係のない

殺しに来るなら殺されても文句は言うなよ?」

「神託で適性なしと言われて、碌なスキルしか持ってない貴方が私に賢者の勝てると思っているの?面白いことを言うね」

「なら試してみろ」

「言われなくてもそうするよ これで死んでも後悔しないでよね


降り注ぐ隕石ドレンチト・ミーティアライト〉!!」


「おいおい…初っ端の魔法がこれかよ シウラ」

「はい 〈―――――(風の障壁)〉」



空に無数の魔法陣が浮かび上がりそこから隕石が地面へ降り注ごうとした。

これにエルは冷静に分析をしてシウラ風の魔法を発動する。そしてセンが動き出す。



「…………〈範囲展開〉

時間停止(タイム・ストップ)〉」

「!?」

「〈巻き戻し(リーワインド)〉」


「…時空魔法か」

「これは驚きましたね それより魔法を発動する必要はなかったみたいです」

「知っているの?」

「あぁ、時と空間を自由に操る魔法 でも無敵って程の魔法じゃない

あれは魔力消費が激しいし、何より魔法の範囲が狭い

あの魔法を扱えるのは一人だと思っていたが」

「さすがエル先生、何でも知ってる」

「誰が先生だ」



ネティの魔法が発動すると隕石は空中で止まり、隕石は魔法陣の中に戻り、魔法陣が消える。そして戦闘開始前の状態に戻る。



「次」

「……っ 〈炎帝の槍スピア・オブ・フレイムエンペラー〉」

「〈空間支配スペース・ドミネーション〉 〈削除(デリート)〉」



次に発動したのは炎の槍、だがこれもセンに当たる前に消滅する。



「次」

(当たらない かすりもしない 相手は適正なし、それなのに賢者の私の魔法が通用しない …大魔法を連発したから魔力も残り少ない

さすがに想定外ね まさかセンがこんなに強いとは思わなかった)

「どうした、もう終わりか?」

「まさか…」

「なら来い」

「言われなくても」

(さて… どうくるか

大技を連発してくれば、ネティの魔力は枯渇して勝負はすぐに決まる

だが俺も〈範囲展開(これ)〉を維持し続けるのも難しい 時間はかけられない)



「………センやばいんじゃね? 数ミリ体のバランスが崩れだした」

「え?」

「あぁ 恐らく左腕はもう使えないだろう」

「脳が麻痺し始めていますか」

「時空魔法は魔力の消費が激しいといっただろ?

魔力を使うたびに脳と心臓に負担がかかり多く血液を体中に行き渡らせなければならない

心臓の動きがだんだん早くなり、血が足りなくなり脳の一部が麻痺していく

今は左腕だけだが、後二、三発発動で魔力が枯渇して最悪死ぬ」

「!!」

「センが覚悟を決めている以上、止めに入ることはできませんね」

「そうすれば…」

「………助かる方法があるとすれば あいつの中にいる女神だけだろうな」



焦りが見え始めるネティに対して、センは冷静な見えた。しかしセンの状態に医者であるヤマトとエル、シウラが異変に気付いていた。体に負担が多い魔法を連発してセンの左腕の感覚が失いつつあったのだ。時空を操る最強ともいえる魔法だが強力な魔法程体にかかる負担は大きいのは当然である。この時点でセンの体は限界に近かった。



「(殆どの魔法が無効化される 防御力が高いのかな それなら貫通力を上げて…私の貫通力最大の魔法)

氷結の刃フリージング・ブレード〉」

「また考えもなしに魔法を発動するだけか

時間停(タイム・ストッ)〉…!! ゴホッゴホッ! クソッ!」

「!?」

「フーーッフーーッ (〈範囲展開〉が少し緩んだか…だが……!!) ガハァッ!!…」

「え?」



魔法がセンの魔法が弱まり、ネティの魔法が真っ直ぐセンへ向かってきたところを避ける。そして体勢を立て直そうとしたとき、センは口を手で押さえ大量の血を吐いた。この予想外の事態にネティの動きが止まる。



(えっ…弱ってる? 何で…回復………

ハッ!違う違うこれなら初級魔法でも)


「〈火矢(フレイムアロー)〉!!」

「クッ…」

「〈雷撃(ライトニング)〉!! 〈水撃ウォーターショット〉!! 〈風の猛攻オンスロート・ウィンド〉!!」

「グッ…ゴホッゴホッ」


「セン!!」

「待てミカル」

「何!?このままセンが殺されるまで見てろと言うの?」

「違うよ なぁエル」

「あぁ」

「おかしいと思わねぇか? 宿主の危機って時に何で出てこない」

「考えられる理由は二つだな 女神が出てくる力量が足りていないか

センがそれを(女神)拒否しているか」

「力量じゃないとは思うけどな アーシが女神(ミレス)を出せたんだ

センに出せないなんてことはないと思うが」



センが大量の血を吐いたところを真正面で見たネティは一瞬回復魔法をセンにかけようとしたが、ネティはセンが崩れたところを狙い容赦のない追撃がセンを襲う。センはネティの魔法を全て受け、血を吐きながら膝をつく。



(いける!このままいけば勝てる!!

精神を破壊する そして俳人になったところを私の手でセンを殺す)

「ゴホッゴホッ…!」



隙を狙いセンの頭に掴む。そして魔法を発動した。



「さようならセン…〈精神干渉スピリット・インタフィアレンス〉」

「……絶対に…扉を…開けるな」

「………?」



センの謎の一言を最後にネティはセンを殺すために精神の中へ入っていった。

まだまだ続きますよぉ!!!

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