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イカれた世界と住人  作者: 友山愛鹿
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世界とルール

僕達が住んでいるこの世界には、おかしなルールがある。それは人間に順位をつけ、その順位を覆したければ勝負をすること、勝負に勝ったらそのポイントの五分の三のポイントをもらえる。死んだ場合は全てのポイントを貰える。勝負方法は指定されておらず、学問や遊び、カードゲームなど、もちろん殺しあいだってある。そして、国から支給される能力、えらい綺麗な銀の箱に包まれて送られてくる。その能力も順位に関係する。12歳になったら、順位と共に能力が国から支給される。こんな制度になったのは約200年前、第三次世界大戦が勃発し、この世界の人口はその前の人口の約35%となった。この世界は荒れ果て、国なんてものも消えた。地球ももう終わりだ、なんて言われてた頃作られた者と自分で言うものがこの世界のトップに躍り出て、この世界をこんないかれた世界にした。僕は生まれてないし、興味もない。そんなのを歴史で習ったけれど、、、皆12歳を楽しみにして、10000位以内は進学へ、それ以下は卒業する。つまりいらないと切り捨てられる。僕もその切り捨てられた者だ。両親は僕の事を面汚しといって、兄は僕の事を見てさえくれない。兄は247位、母は134位、父は570位、僕は15382位なのだ。こんな世界なくなってしまえ、なんて毎日思いながら今日も汚い空気の中を散歩しに行く。家にいるとどうしてもいきぐるしいから気分が悪くなる。だから夜以外は街を歩き回る。そこらで起こる悲鳴も、今ではBGMにしか聞こえない。慣れるのだ、こんな異常な世界でも、僕にとっては日常だ。僕にとってはただの背景、いつもどおりにしかならない。イカれているのは僕等なのか、世界なのか、どっちにしろクソってことぐらいしか僕にはわからないのだ

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