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ダミ
ジェイとアイは、いろいろ話しながら、その時を静かに待っていた。
気配が現れるのを、待っていた。
そして、少しだけ、気をゆるめた時、気配が現われた。
ふたりの目の前に、一人の男が現われた。
「ジェミスか」
ジェイは聞いた。
しかし、相手の男は、聞いたことのない名前を言ってきた。
「いいや、闇のダミだ。待ってる奴の前に俺が相手をしてやろう。」
その時、ジェイとアイは、なんとも言えない恐怖を感じていた。
なんと、こいつの心が読めなかったのだ。そのことで地獄のフロム並の力を感じたのだ。




