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待つ
待つ
もう。すべての闇の手下の者たちは、完全に地獄へと送られてしまった。
広大な砂漠の一角で、壊れたヘリなど機械だけが、音を出して存在感をあらわしていた。
ジェイとアイは、次の相手であるどの程度の相手かわからない闇のジェミスの
登場を、静かに待っていた。
『ジェイ、大丈夫。かなりな相手なはずよ。』
『あいつらのボスというのは、多分俺でも敵わないかもな。
しかし、その下であれば、大丈夫だ。
弟のシューは言っていたんだ。闇との戦いは、速さと力の集中の違いが勝敗を決めるとね。
彼ら闇は、基本的に集団では襲ってこないらしい。
自分の術を他の者に見せたくないらしい。自分の仲間も信じていないということだ。
だから、速さと力の集中らしい。』




