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マナについて
マナについて
「まあ、君たちの心に立ち入らないが、今後は、君たちが考えている最初のドラマに、
マナを使うように頼むよ。」
ワンは、急に、ジェイとアイの心の中に語りかけてきた。多分、マナには聞かれたくないのだろう。
『その上で、頼みたいのが、聞いているだろうが、彼女はハグレだ。
ハグレとは、まあ、同じ世界に輪廻するはずの相手と、別れてしまった者たちのことを言うのだが、
マナの場合は、この世界に来るはずの彼氏が、この世界に来れなかったというわけだ。
それでこのハグレは、偶然に起こるときと、必然、その他、諸々さ。
これは、フロムから教わったことだ。いろいろのことは、私の知るところではないし、
知ろうとも思わないが、ディオが彼女の中に入って、驚いたらしいが。
この力は私にないのだが、彼は、かなり奥の記憶まで入れるらしくて、
まあ、フロムは。この全宇宙が生まれて初めての地獄からの帰還者のふたりだからな。
ディオが言うことには、彼女は特別だというのだ。』




