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孤児
孤児
ジェイとアイは、マナがハグレであると言われた意味がわからなくて、
なんのことか、今、マナに会って考え直すことも、できなくなっていた。
「あなたは、マナは、家族はいるんですか。」
アイは最初に、このように聞いた。
どうしても最初に、この世界の人間か確かめておきたかったのだ。
「なぜ、そんなことを聞くのかな、本人からは言いたくないだろうから。私が答えよう。」
と、ワン氏が話に入ってきた。
「マナは、捨て子さ。家族は、もう見つかることはないだろう。
そして、孤児院で育ったってわけだ。これでいいですか。」




