喋るディオ
喋るディオ
ディオとメラは、元の椅子に座り、話した。
「悔しいか、お二人さん。どうしようもないよな。
何も喋るな、何を言っても時間の無駄だ。俺の話を、静かに聞いていろ。」
ジェイとアイは、何にもできないため、シューのことは悔しいが、黙って聞いていくことに決めた。
「シューのことは、済まないことをした。俺の考えが正しければ、
また、会えるものと思っている。
お前たちが、なぜ輪廻できたのかは、わかっていないだろう。
お前たちは、特別というのではないんだよ。
次の人類の形だっていうだけのことさ。しかし、その形ななる奴は、そんなにいないだけのことだ。
みんな輪廻という形を持ってるがな、
たまたま、絆という愛の形の意味が、前世の記憶を持って輪廻するという形を生み出し、
その輪廻の度に、本当の正義というものを持ち、二人とも地獄に行くこともなく、
今があるということだよ。
大したことがなさそうだが、地獄に行かない、これが一番大変なことなんだよ。
俺とメラが、地獄のフロムと言われる通り、大変なことさ。
人にはない凄い力を持つと、人はその力に振り回されるものだ。
それに、男と女の間だけに生まれる、二人だけの輪廻の記憶、これを続けることも難しい。
それと、輪廻の度に、成長することをなしてきた、どんな体に輪廻しようと、それを続けてきたことは
素晴らしい。」
そして、いろいろなことを、ディオは喋り続けた。




