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ワンには敵わない
ワンには敵わない
デモが終わったところで、ワン氏が言葉を選びながら話した。
「なんと言えばいいか、悩んでいるのですが、奇妙な展開を、作りましたが、
これは、あなた達、ジェイとアイさんの輪廻の時が違ったというのが
このような展開になった原因ですから。
この後の展開は、私どもには、関係がないこと。ふたりで作っていってください。
でも、この後の展開は、しっかり見させてもらいますからね。」
「そうね、なんでもわかっているわけね。
しかし、この展開は、頭にくるわね。」
「でも、その怒りを、私、このワンに向かって、ぶつけないでほしいね。
君らは、私の本当の力を知らない。
今の君は、私の体に触ることもできないんだよ。」
アイは、ハッとした。体が動かないのである。




