55/119
心が揺れる
心が揺れる
ワンは言った。
「では、デモを見てください。そのあとに、話を続けましょう。」
そして部屋にあったディスプレイにデモが映し出された。
アイは、驚いた。これは作りものではないではないか。なんなんだ。
この男たちの動きは、どこで撮影したんだ。
そして、中盤から、女性の主人公が現れた。
アイはこれを見て、非常に驚いて、出す言葉さえ失っていた。
なんだこれは。なぜこんなことがあるのか。
それは、本当にありえないことだった。
前世の自分が、画面の中で、戦闘をしていたのだ。
それでも、静かに、画面に釘付けになって、最後まで見ることにした。
何が何だか、頭の中は、混乱していた。
その時、ジェイの声が入ってきた。
『アイ、どうした。心が動揺してるぞ。』
『大丈夫よ。今。デモを見ているの。見終わったら、連絡を入れるわ。』
『わかった。それで、シューの方は、うまくいったから。
じゃ、冷静になれよ。それと、愛してるよ、アイ。』




