風船
風船
「まあ。すまなかったな。一応謝っておく。
では、教えてくれ。どこまで進んでいるのか。」
クサは、問われたことに、話して行った。
現在、ワン氏との契約が、明日行われることまで、詳細に教えたのだった。
そして、契約が行われる場所まで話した。
「わかった。ご苦労さんだったな。
ところで、お前たち、お前の親父も入れての話だが、
かなりの時間生きてるが。だ。探りしか使えないのかな。
それ以外に、能力は何か手に入れてはいないのか。
これからは、ちょっとしたミスが命取りになる戦いが始まるんだよ。
たとえば、お前があいつらに捕まった場合の情報漏れとかのミスだ。
せっかく2世代にわたって使ってやったのだから、最後のチャンスだけは与えよう。」
そう言って、短刀をクサに渡した。
「お前の親父にもチャンスを与えたが、残念だったよ。
それで俺に少しでも傷をつけられれば合格だ。」
クサは、それを聞いて静かに話した。
「父が殺されたのは、知っている。それを知ってここに来たんだよ。」
「もうそれ以上しゃべらなくていい。わかってるよ。
俺たちには絶対にかなわない。それで、お前たちがよく使う爆薬。それで自爆。」
そう言った後、二人は、口の中から。透明な風船のようなものを吹き出して、それが人間より大きくなり、
クサは、その風船の中に入ってしまった。




