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契約の締結日
契約の締結日
翌日、アイは、ティンの社長室で副社長を呼び、ワン氏との契約の進捗状況を尋ねていた。
「来週の火曜ということで、決定しました。社長の予定はいかがですか。」
「わかりました。それで進めてください。」
「それでですね。締結の場所なんですが。当初は、当社でと思っていたんですが、
ワン氏の要望でですね、大手の不動産会社の役員室でということに決まったんですが、
その会社は、ワン氏が出資もしていて、臨時役員もやっています。
まあ場所としては、申し分ないかと。
私の一存で決めてしまいましたが、よろしいですか。」
「ああ、いいですよ。副社長に、契約の件は一任してましたから、オッケイです。」




