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救われたジェイ
救われたジェイ
そして、ツーの声が消えてしまった。
アイは、もっと聞きたいことがあったので、唇をジェイから離して、ツーを大声で呼んでみたが、
姿も見せず、声もしなくなった。
完全に、ツーは、自分が主人公の世界を作りに行ったのだろうと、アイは思った。
アイは、そんなことを考えていて、ふと、ジェイの方を見たら、ジェイの目が開いていたのだった。
「ジェイ! 」
「アイ、助かったよ。毒だったんだな。
アイは、本当に、あらゆる毒物に対して効かない体なんだな。恐れ入ったよ。助かったよ、ありがとう。」




