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自由のツー
自由のツー
闇になっていた世界に、光が入り込み、最初の景色になったところで、
ダミの声が、アイに入ってきた。
『もう俺は、ツーに戻るよ。顔も、もっといい顔に変えてな。
ドクは、ほら そこに転がってる。』
アイは、剣が心臓に突き刺さっているドクの死体を確認して、そして全てを理解したのだった。
『こいつは闇目は効かないらしい。闇の時に片付けておいた。
作戦通りでは なかったが、まあ良しとしよう。
じゃ俺は これで自由だ。失礼するよ、もう お前たちと会うことはないだろう。
お前たちは、これからも大変だろうが、この世界を楽しめよ。』




