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第二章

読んでくださってる方々本当にありがとうございます。

 俺たちは知らない場所にいた。辺り一面真っ白で逆に何も見えない、どこか落ち着く空間。目の前には白いローブをゆったり羽織った老いた男がたっていた。

 こちらを見定めるようににらみつけて、

「ふんっ、失敗か。」

といった。

 今なんて言った? 失敗? ってか、お前誰?

少し混乱しそうになったので今の状況を整理する。

俺たちはテストを終えていつもの帰り道を帰っていたはずだ。

そこにいきなり幾何学模様が道に書き出されてそれが光り輝く。

そして俺たちは知らない場所でよくわからない老人に「失敗」と言われた。

周りには一緒に帰っていた三人の友人がいて全員唖然としている。

すると、急に遥斗が、

「あなた誰ですか?」

質問を始める。

老人は少し考えてから答える。

「わしはリュードムというお前らが言う神という存在に近い、この多重世界の均衡を保つ役割を持っておる。」

 まず聞きたいことは聞いてくれた。そして理解してしまった。

―俺たちは帰れない―

この中でそういう厨二な作品に興味があったのは俺だけだ。理解できているのは俺だけだろう。

すると、おれ以外の三人が一気に話し始める。

「神って、ふざけないでください。」

「そうだよー、子供だと思ってなめないでよ。」

「これ、なんかのドッキリですか?」

「早く家に返してください。」

などなどいろいろ。

その言葉に神は答える。

「嘘ではない。まあこんなことを言っても無駄だろうからさっさと転移させるか。」

「まって!」

 とっさに言葉を返す。この身一つで転移などさせられたら耐えられたものではない。

「どうした。」

 少し考えて言葉を返す。

「僕たちはどうなるんですか?」

 神、リュードムは興味ありげな表情でこちらを見ながら

「その様子だとお前は我を神だと信じておるようだな。よし、教えてやろう。」

 何とか話はさせてもらえるようだ。

「お前たちをこれから今までいた世界とは違う世界に転移させる。もちろん元の世界には今からであっても帰れない。」

 予想した通りの言葉が返ってくる。リュードムはまだ話し続ける。

「その世界では魔族が人族に戦争を仕掛け、人族は崩壊寸前だ。そこにお前たちを勇者とそのパーティとして召喚し、人族を再興させるつもりじゃ。」

 おおよそ理解できた。けど失敗とはどのような意味だろう?

「なぜ僕たちは失敗なのですか?」

 神は少し眉を寄せて

「もともと、ほかの世界の勇者と呼ばれる者たちを召喚しようとしたのじゃが、お前たちのような戦闘経験のないようなものが出てきたから失敗だといった。」

 と答えた。

 とにかく今はこの四人での状況把握をしなければならない。

「この四人で話し合いをさせてください。」

「…よかろう」

そして四人で顔を合わせて話し始める。

「ちょっと、どういう意味なの?」

「まさか、本当にあの老人を神だと信じているのですか?」

「なあ、トイレどこ? マジピンチなんだけど。」

最後の遥斗の発言だけ無視して話し始める。

「俺はあのリュードムを神だと信じている。さらに言うと、これからの生活はあいつにかかっていると思う。」

そう告げると

「ありえません。第一、神とは何ですか? ばかばかしい。」

「勇弥が言うんだったら本物なのかな~? 遥斗はどう思う?」

「ちょ、俺限界。あの神様にトイレの場所聞いてくる。」

 遥斗はリュードムにトイレの位置を聞きに行った。

 天然はここまでくると神様すら怖くないらしい。

 放っておこう

「いいか、この状況をよく考えろ。俺たちは普通に家に帰るつもりだったんだ。そしたら急に幾何学模様が道に浮き出て光を出して次の瞬間にはあの老人の前にいたんだぞ!こんな状況作れる人間がいるのかよ!」

 いつもは向居さんには使わないタメ語で少しすごんで見せた。

「それは…」

 すると向居さんは少し退いて、こっちの言い分を納得した。たぶん彼女の性格だから俺の覇気に負けたわけではなく、理詰めで考えてこの結論だろう。

 すると遥斗が返ってくる。

「いやーあの神様すごいね。トイレの場所を聞いたら「めんどくせ」とかいいながら僕に手のひらを向けたんだ。そうしたら俺の尿意がすぅってなくなったんだ。」

 一舜ドキッとして遥斗のズボンを見る。濡れていなかった。少し安心する。

「ということであのリュドームは神様だ。そしてこれから考えないといけないことは転移先での生活だ。たぶんあの神様は俺たちに何かしらの能力をつけてその世界に送りだすのだろう。だからその能力を優遇してくれるように俺から頼む。」

それぞれがうなづく。

「なるべく頑張るようにはするけど、無理だったらごめん。あと、俺がしゃべっているときは絶対に話しかけないでね。絶対だよ。」

 それにもそれぞれがうなづく。

「リュードム様、少しよろしいですか?」

「なんじゃ?」

言葉の内容を考えながら言葉を紡ぐ。

「僕たちは勇者として転移するのですよね?」

「そうじゃ、能力のことを心配しておる様じゃの。心配せんでもよい、それなりの優遇するつもりじゃ。全く、手間が増えた。」

とても驚き素で質問をしてしまう。

「僕の考えていることがわかるんですか?さっきはそんな素振りもなかったのに。」

「だいたいじゃがの。」

一瞬だけ考えて話し始める。

「どのような能力をもらえるかを先に見せてもらう事ってできますか?」

神様は少し考えてから答えを出す。

「よかろう、見せてやる。」

そういうと、神様は少し手を振り、目の前に半透明な板を四枚出す。そこに文字が自動的に書き込まれていく。

そして、その内容を見ながら俺の思考は加速する。

(最強になってやる)


ステータスに関しては次話投稿します。

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