Ⅲ
「捜査を打ち切るって、なぜですか!?」
警視庁のとある一室。
源を含めた今回捜査に関わったメンバーが呼び出されていた。
「何度も言わせるな。もう捜査する必要がなくなったのだ。」
「だからなぜ!?」
「落ち着け!!」
源の上司が怒鳴ると、周りが一瞬シーンとなった。
「我々はあの自称宗教サークルの教祖の預金残高を調べ、出所不明の100億円について捜査するという名目で捜索令状を申請した。だが出所が分かった以上、もう捜査する必用はない。」
「しかし、あの団体は何かがおかしいのです!!…御神体だってどう見てもフィギュア――」
「とにかく、これは上からの命令だ。…もうあそこには関わるな。」
「ぐ……」
源はとても悔しそうな、そしてこみ上げる怒りを何とか抑えている…そんな顔をしていた。
「それと言いづらいことだが、今回の件で君の処分が決まるまで自宅謹慎だ。分かっているだろうが、勝手なことはするなよ。」
「……分かっています。」
だが、このとき源は素直に命令を聞くつもりなどなかった。
……命令を無視してでもあのサークルが…いや、あの教祖が悪者だということを、俺が証明してみせる!!
そう、心に誓った源であった……………
こんにちは。
牧場サロです。
第一話はこれで終わりです。
少し短めでしたね。(^^;
でも、第二話は長くなる予定です。
(今のところは…)
よろしくお願い致します。