だぁって
ありえないと思いたかった
「あ・・・ぁ・・・あ・・・なに?・・・なにこれ?」
なになになに!?!?なんなの!?
今、私の手の上には、長い長い、・・・黒髪がのっている
「や、・・・落ち着いて私、落ち着くのよ私」
言葉にしないと、なにもかもが崩れ落ちそうで
「・・・・はー・・・すー・・・・ふー・・・・はー・・・・」
・・・・とりあえず深呼吸・・・・
「・・・よしっ!とりあえず、この黒髪は・・・・私の髪?」
長く、艶やかな黒髪は、ベッド中に広がっていて3メートルぐらいありそうだ
「・・・・・・・・で、ちょっと馬鹿凪!!」
「なぁに?ユナ」
ぞわっ
いつの間にか、私の後ろにまわってから耳元で返事が来た
「きっ・・・気色悪い声で囁くな!!」
「だぁって・・・・嬉しすぎて・・・・ね」
「ひとつ、聞いていいかしら」
「いくつでも良いよ」
「っ~~~~離れろ!!」
「やぁだぁ~・・・・」
ぎゅっ、とさらに抱きついてきた
「いやだ!はなせ変態!!」
「この状態でしか答えない」
「・・・・・はぁ」
・・・・・・・・・
「じゃあ、聞くけど、この髪はなんなの?」
「本来の姿」
・・・・話になってないのは気のせい?
「ありえないわ」
「あれ?記憶は受け継がれなかったの?」
「残留程度に何か入ってきた気がするわ」
「あ~、ちなみに、瞳の色も変わったよ」
「・・・・そう・・・・」
「あれ?意外と驚かないね」
「・・・もうなんでもドンと来いだもの・・・」
「・・・・・・言ったね・・・?」
ゾワッ!!
「うそうそうそ!!今の嘘!冗談!!」
「まぁまぁ、落ち着いて、ね?」
「迫ってきて言う台詞じゃ無いわよ!!」
「うんうん」
「え、あ、わ、ちょっま!」
きぃやあああああああ!!!!!(心の声)