焦るツバキ・サオトメ
(ツバキ・サオトメ)
ボクに居場所はあるんだろうか?
何をすれば良いんだ?
それほど大きな事ならやり甲斐がある。
是非参加させてもらいたい。
でも、ボクには何も無い。
資金も無い。
"スマホ"を使った知識の利用なら自信がある。
でも何が……
ここまでやって手付かずの事は、いわば聖域としてあえて手を付けてないんだろうな。
あそこまで出来る人達がやらないわけが無い。
それには手は出せない。
出したら意味が無くなる。
ボクは何をすれば……
そうしているうちに"姫巫女様復活祭"は終わり、なぎさ達は帰って行った。
(ツバキ・サオトメ)
出来る事を探そう。
まずは冒険者になったんだ、クエストをこなす!
そう言うと、ツバキはハイリヒに帰った。
それから連日ギルドに通いつめ、クエストをどんどんこなしていく。
(ツバキ・サオトメ)
ギルマス、クエストをください。
皆んなが困っているヤツを。
(王都ギルマス クナン)
なんだ?顔色悪いぞ?
皆んなが困っているヤツなぁ……
溝掃除や人足は人気がなくて人手不足気味だ。
(ツバキ・サオトメ)
それやる!どこやればいい?
(王都ギルマス クナン)
いや、お前ほどのランクにさせるわけにはいかねぇ〜よ。
初心者冒険者の食い扶持でもあるしな。
(ツバキ・サオトメ)
なら……
(王都ギルマス クナン)
そうだなぁ……
ってか、お前、何焦ってんだ?
(ツバキ・サオトメ)
焦ってないよ?
(王都ギルマス クナン)
いや、焦ってんな。
顔色も悪ぃ〜。
何があった?
"姫巫女様復活祭"に行ってから、お前おかしいぞ?
(ツバキ・サオトメ)
何も無いって。
(王都ギルマス クナン)
そうか、分かった。
今日は無いな、明日来い、何か出てるかもしれん。
(ツバキ・サオトメ)
分かった。
そして、その夜、ツバキは宿屋で息を引き取った。
連日の討伐クエスト、いくら人外でも限度がある。
この話はギルドに報告された。
(王都ギルマス クナン)
だから言わんこっちゃない。
何やってんだ?アイツ。
ミヤビ様に連絡だ、遺体は地下牢に入れとけ。
ギルドの地下牢に運ばれたツバキ。
(ミヤビ)
はぁ、何やっておるのじゃ。
なぜ転生、今回は転移か、其奴らは無茶をする(ため息)
ミヤビは地下牢に行き、ツバキの遺体をみる。
(ミヤビ)
お主ら気づかなかったのか?
相当衰弱しとるぞ?
何をやったのじゃ?
(ギルド職員:女)
連日の討伐クエストですね。
休んでると言ってましたが、そうは見えなかったかと。
(ミヤビ)
何故止めなかったのじゃ?
(ギルド職員:女)
出来るだけ魔物の密集地を選んでましたから、偶然のエンカウントまではどうにも……
(ミヤビ)
はぁ……無茶しおるのう……
まぁ、仕方ない。
【リボーン】
【エナジーチャージ】
しばらくすると、ツバキが目を覚ます。
(ツバキ・サオトメ)
うっ、うーん……はっ!
討伐クエスト行かなくちゃ!
(ミヤビ)
待つのじゃ、お主、何やっておる(ため息)
(ツバキ・サオトメ)
えっ?冒険者……ですが……
あれ?ここどこ?
(王都ギルマス クナン)
ギルドの地下牢だ。
お前、何やってんだ?
"姫巫女様復活祭"に行ってから明らかにおかしいぞ?
(ツバキ・サオトメ)
えっ?……いや、討伐クエストしなきゃって……
(ミヤビ)
何があったのじゃ、妾に話せ。
婿殿が何かやったのかのう?
(ツバキ・サオトメ)
婿殿?
(ミヤビ)
あゝ、妾はなぎさ、今はセツナ・テレシアと名乗っとるな。
その嫁じゃ。
この世界の元管理者じゃ。
(ツバキ・サオトメ)
なぎさ様の嫁?
この世界の元管理者??
(ミヤビ)
あゝ、平たく言えば、この世界の元神じゃ。
今は天界を下りて、この国の魔法学園の学長をやっておる。
(ツバキ・サオトメ)
元神?………………えぇぇぇっ!!!
なぎさ様の奥様には神様も居るの?!
(ミヤビ)
えっ?まぁ、二人おるのう。
もう一人、エンジェは新生サタルニア魔女王国の治癒院で治癒士をしとる。
妾はこちらの世界のハイリヒ王国に残ったのじゃ。
(ツバキ・サオトメ)
は、はぁ………………
(ミヤビ)
で、どうしたのじゃ?
こんなになるとは相当思い詰めておるのであろう。
お主は昨夜、衰弱死したのじゃぞ?
(ツバキ・サオトメ)
す、衰弱死!
(ミヤビ)
何があったか妾に話せ、それまではここから出さぬ。
(王都ギルマス クナン)
そうだ、お前、"姫巫女様復活祭"から帰って来てからおかしい。
何をそんなに焦ってるんだ?
(ツバキ・サオトメ)
うっ……
(ミヤビ)
さぁ、話してもらおうか。
(ツバキ・サオトメ)
実は……
なぎさ様と会いました。
何か手伝える事はないか聞いたのですが、ある事はあると言われました。
その後、屋台で……
そこで聞いた話をツバキはミヤビに話した。
(ミヤビ)
はぁ……そんな話を聞いたと……
(ツバキ・サオトメ)
とても真似できません。
ボクにはそんな地位も財産もありません。
でも、何かの役には立ちたい。
ずっと考えてました。
考えて考えて……分かったんです。
ボクにも出来る事。
それはこの命、これは皆んな平等にある。
なら、出来る事は、命尽きるまでクエストをこなし、皆んなの役に立つ事。
それしか無いって!(涙)
(王都ギルマス クナン)
お前、クエスト達成報酬はどうした?
(ツバキ・サオトメ)
必要な分だけ残して……孤児院本部に寄付しました。
こんな事しか今のボクにはできない、なぎさ様に認めてもらい、お手伝いが出来るようになるまで、死んでもやるしかない!(号泣)
(ミヤビ)
たわけ!
どうしてこう、異世界から来た者は極端に走るのじゃ?
そんな事、婿殿に言えば良かろう。
手伝う事はあるにはあるんじゃろ?
なら、それをすれば良い。
どうしてそうなるのじゃ?
死んでは元も子もなかろう。
(ツバキ・サオトメ)
でも……
(ミヤビ)
でもも案山子もないのじゃ。
(王都ギルマス クナン)
お前、そこまで思い詰める必要はあるか?
お前のスペックは充分人外だ。
それだけでも存在価値はある。
ギルドの最大戦力だぞ?
まぁ、どこに行ってもなぎさ様への連絡一発で呼べるしな。
なんでそんなに卑下するんだ?
(ツバキ・サオトメ)
ボクも…………
(ミヤビ)
やりたいと。
(ツバキ・サオトメ)
はい……
(ミヤビ)
婿殿に連絡じゃのう。
それとナギサ・エトワールじゃ。
彼奴のやってる事なら其方も出来よう。
まずはそれで安心せい。
ここに置いといても無茶するだけじゃろ。
連絡一発で呼べるなら、新生サタルニア魔女王国に居ても問題なかろう。
(ツバキ・サオトメ)
ありがとうございます(土下座)
(ミヤビ)
それをやめろと言っておるのじゃ(ため息)
連絡を受け、セツナ・テレシアとナギサ・エトワールがやって来た。
(セツナ・テレシア)
なんでそこまで思い詰めるの?
(ナギサ・エトワール)
そうだよ、スペックは私と互角よ?
充分価値あるんだから。
(ツバキ・サオトメ)
ごめんなさい……
(セツナ・テレシア)
分かった。
性別も種族も選べるようにしよう。
そして"不老"を付与して若返らせる。
これで元の世界には帰れない。
こっちで色々手伝ってよ。
(ツバキ・サオトメ)
はい!お願いします。
(ナギサ・エトワール)
種族はサキュバス、ダークエルフ、エルフは鉄板ね。
獣族は何にする?
セツナは狐だよね?
(ミヤビ)
猫じゃな。
こんな我儘なヤツは猫以外には居ないじゃろ(笑)
そこに横になれ、今すぐしてやるわ。
お主の気が変わらぬうちにな。
そう言うと、ツバキを寝させてミヤビが魔法をかける。
(ナギサ・エトワール)
ボクも良い?
なんか仲間外れみたいだし。
獣族は狐で。
(ミヤビ)
性別はどうするのじゃ?
(ナギサ・エトワール)
変えれるようにして。
セツナにもぶち撒けたい(照)
(ミヤビ)
あゝ、はいはい……
ナギサ・エトワールも施術を受ける。
(ナギサ・エトワール)
やったぁ〜!これで夜も……ねっ、セツナ♡
(セツナ・テレシア)
はいはい(笑)
(ミヤビ)
どうじゃ?ツバキよ。
ツバキは色々試してみる。
(ツバキ・サオトメ)
はい、ありがとうございます!
(ミヤビ)
それと、これから敬語禁止じゃ。
お主らがこれらの世界を支えるのじゃ、仲間内で敬語など使う必要はないわ。
それとナギサ。
(ナギサ・エトワール)
はいよ!
誰でもできて、喜ばれて大金が稼げるお仕事、やるよ!
それと魔動スポーツ、興味あるんだって?是非やろうよ。
(ツバキ・サオトメ)
はい!ありがとうござ……いや、ありがとう。
(ナギサ・エトワール)
じゃあ、ギルド総本部、行こうか(ニヤッ)
(セツナ・テレシア)
そうだな、また買うか(ニヤッ)
(ツバキ・サオトメ)
ギルド総本部?また買う?
(ナギサ・エトワール)
いいから、いいから、行こ行こ!
(ツバキ・サオトメ)
は、はい……
ツバキはギルド総本部に連れて行かれた。
(ツバキ・サオトメ)
なっ、これはまた進んだ異世界で。
(ナギサ・エトワール)
だよね、宇宙船もあるし、ワープできるしね。
(ツバキ・サオトメ)
ヤマ●の世界だ。
(ナギサ・エトワール)
久しぶりだな、ヤ●トの諸君(笑)
(セツナ・テレシア)
それな(笑)
(ナギサ・エトワール)
一応、ここが私のホームグラウンドね。
で、誰でも出来て、大金がもらえる簡単なお仕事は……(ニヤッ)
(セツナ・テレシア)
マンションのオーナーだ(ニヤッ)
(ツバキ・サオトメ)
はぁ……
(ナギサ・エトワール)
これはね……
仕組みを説明するナギサ。
(ツバキ・サオトメ)
はああぁぁぁっ!なんだそれ!!
(ナギサ・エトワール)
でしょ?ギルドが勧めたら、どんどん買ってあげて。
(セツナ・テレシア)
という事で、まずは冒険者登録な。
と言われてギルド総本部に連れていくナギサ達。
(ギルド職員:男装)
へいらっしゃい!
(セツナ・テレシア)
女将さぁ〜ん!
(ナギサ・エトワール)
空いてるぅ〜!
ガン!
ギルドの扉で頭を打つツバキ。
(ナギサ・エトワール)
冒険者登録ね。
同じ"ニホンのオオサカ"出身!
(ギルド職員:男装)
おっ、良いねぇ〜。
お客さん、ノってるぅ〜!(ニヤリ)
ゴン!
カウンターで頭を打つツバキ。
(ツバキ・サオトメ)
何やってんの?
(ギルド職員:男装)
何ってナニだ(笑)
(ナギサ・エトワール)
いつもの戯れ(笑)
で、新規さんよ。
同じ"ニホンのオオサカ"出身の転移者ね。
(ギルド職員:男装)
おっ、お仲間かい!じゃあ、早速登録だ。
冒険者登録を済ませ、測定に入る。
(ギルド職員:男装)
うん、文句無しだな。
全属性使いと。
(ツバキ・サオトメ)
えっ?闇魔法が……
(ギルド職員:男装)
なんだそれ?聞いた事ないぞ?
(ツバキ・サオトメ)
えっ?
(セツナ・テレシア)
一応付与しといたよ。
正真正銘の全属性使いだ。
(ツバキ・サオトメ)
ありがとう。
(ギルド職員:男装)
はいよ、プラチナカードとブラックカードだ。
で、良いネタが入ってんだが。
(ナギサ・エトワール)
良いねぇ〜。
ツバキさんは多めで頼むよ。
(ギルド職員:男装)
任せろ。
という事で、ナギサ・エトワールとセツナ・テレシアが3棟、ツバキは10棟タワマンを買った。
(ギルド職員:男装)
じゃ、いつも通りで。
アンタ、"ストレージ"は?
(ツバキ・サオトメ)
えっ?あ、はい。
(ギルド職員:男装)
ここに入れとっから、忘れずに確認してくれ(ニヤッ)
(ナギサ・エトワール)
まぁ、ギルドだから大丈夫だけどね。
(ギルド職員:男装)
まぁ、そうだが、念の為にな。
(セツナ・テレシア)
分かった。
ツバキもこれで200室が10棟、2000室だ。
家賃が……
(ギルド職員:男装)
あの物件は金貨2枚だ。
金貨4000枚から手数料5%で200枚引かれっから、月金貨3800枚の収入だ。
悪くないだろ?(ニヤリ)
(ツバキ・サオトメ)
最高だ!(嬉)
(ナギサ・エトワール)
ツバキが新加入だから、ツバキをメインでお願い。
私達は大量にあるから。
最終的には3人とも同じ数持ちたい。
(ギルド職員:男装)
分かった。
お勧めが見つかり次第、連絡する。
アンタ、連絡先は?
(ツバキ・サオトメ)
えーっと……
(セツナ・テレシア)
はい、専用連絡口。
(ツバキ・サオトメ)
ありがとう。
(ギルド職員:男装)
よし、登録した。
連絡するな。
(ツバキ・サオトメ)
よろしくお願いします。
そして新生サタルニア魔女王国に戻る。
(セツナ・テレシア)
これでどの世界にも行けるだろ。
おっと、ヌケイド帝国を忘れてた。
(ナギサ・エトワール)
じゃあ、ボクはナニサカン星に。
魔動車レースの時は呼んでね。
後、観戦もするよ?子供達、引率するでしょ?
(セツナ・テレシア)
分かった、連絡する。
大使の帰還の時は連絡してくれ。
エントリーを取り消すから。
(ナギサ・エトワール)
分かった。
(セツナ・テレシア)
じゃ、ヌケイド帝国に行くか。
それで全部だ、何処へでも行けるからいざという時は駆けつけてくれ。
基本、集合場所は新生サタルニア魔女王国のテレシア領、セツナ教教会だ。
(ツバキ・サオトメ)
分かった。
という事で、ヌケイド帝国にも行き、とりあえずハイリヒ王国に居る事になった。
戦力分散だ。
(ツバキ・サオトメ)
セツナさん。
収入が入ったら、協力したいんだけど。
(セツナ・テレシア)
今は良いって言ってもアレでしょ。
収入の1割で良い。
後、魔動車を買っておいてくれ。
魔動バイクもやるか?
できれば一通り頼む。
これだけ居れば、耐久レースも出やすい。
冒険ラリーもサポートトラックを頼めるから助かる。
ラリーのエースはセツナとミケレだ。
セツナ・ミケレ組のパネルを見たらわかる。
ラリーでも大暴れだ。
ラチア工房と専属契約をしてる。
(ツバキ・サオトメ)
専属契約!凄い!
(セツナ・テレシア)
これから楽しもうな。
(ツバキ・サオトメ)
はい!
やっと落ち着いたツバキだった。




