マッサンGT-R R369proto"インディ"スペシャルとスペシャル2
日を改めて、マッサンがお詫びに来た。
それと今、proto3に取り掛かっているという話をしていた。
(ツバキ・サオトメ)
proto3ですか、楽しみです。
(マッサン工房主:男)
しかし、出来上がるまでは市販のGT-Rでお願いしたいのですが……
(ツバキ・サオトメ)
分かりました、頑張りますね。
(マッサン工房主)
よろしくお願いします。
proto3を楽しみにするツバキだった。
そして引き当てた"インディ"。
マッサン工房は焦った。
最高速がある意味勝負な"インディ"。
4WDのGT-Rには不利だ。
(マッサン工房主)
よりによって"インディ"か……
あそこで4WDは不利だ。
(マッサン技師:男装)
他の車両は無かったか?
(マッサン技師:男の娘)
シルフィがあるけど、あれなら一からやり直さないと、初心者向けにしか作ってない。
そこでツバキは提案した。
(ツバキ・サオトメ)
ボディの前後を延長して、低い位置にウイングを置けば……
しかも最高速仕様でほぼ水平で。
(マッサン工房主)
ボディ前後の延長、低い位置に水平ウイング……
いけるかもしれん!
という事で、早速取り掛かるマッサン工房の人達。
で当日。
(セツナ・テレシア)
は?マッサンGT-R R369proto"インディ"スペシャル??
(セツナ)
"インディ"特化型のGT-R??
で、運び込まれたGT-Rを見て。
(ナギサ・キクチ)
あれ、Cカーじゃん!
そう、延長された前は反るように低い位置に伸ばされ、ライトの位置は低い。
後部まで流線型にうねったあと、低く抑えられた最後部に、低い位置でほぼ水平に寝かされたウイング。
これはツバキ指導の下に往年の"ル・マン"Cカーを彷彿されるデザインに仕上げた。
ある意味反則だ(笑)
(セツナ)
あれは無い!あれは反則やん。
(セツナ・テレシア)
アテーサ4WDを使いながら、最高速も狙ったデザイン。
これ、あの世界の"ル・マン"知らない技師にはできないデザインだ!
(ナギサ・キクチ)
そうきたか、しかし、プロトタイプならアリになる。
早速予選。
速かった!やはりCカーのグランドエフェクトは違う。
しかも空気抵抗が少ない。
そこでコーナーで効くアテーサ4WD、重さをカバーするには充分な性能だった。
だって、他の車両は普通に普通車の型をしてるんだもの。
ニヤつくマッサン工房の人達。
(マッサン工房主)
こんな型があるなんて、流石ツバキ様だ!
そして決勝開始。
今回はGT-Rを投入していないセツナ・テレシア達だが、あのCカーには流石に勝てない。
どんどん抜いていくツバキのGT-Rproto"インディ"スペシャル。
(セツナ・テレシア)
あれは無いわぁ……最高速の伸びが違う。
(セツナ)
4WDの重さをカバーするには充分すぎるよ。
(ナギサ・キクチ)
もう後ろに来たよ、これで2回目だよ(ため息)
セツナ達は度胸試しの壁スレスレまで使って走るが、ツバキはある程度安全マージンを取っている。
それでも全く歯が立たないセツナ・テレシア達。
観客達もどん引きの速さだが、グングン抜いていくツバキのGT-Rproto"インディ"スペシャルに心を奪われ始めた。
(貧民街子供 熊獣人 男)
速ぇ〜!!ツバキ凄いじゃん!
(貧民街子供 狐獣人 女)
ねぇ〜、"インディ"スペシャルって何ぃ〜?
(ミケレ)
それはね、"インディ"の為に作った、スペシャル魔動車って事よ。
(貧民街子供 鬼族 男装)
って事は、"インディ"だけって事?
(ミケレ)
そうです。
"インディ"の為だけに作られた魔動車ですよ。
(貧民街子供 熊獣人 男)
かっけぇ〜!"インディ"スペシャル!
これ、後でレギュレーション改定にならなきゃ良いけどな。
まぁ、"スペシャル"なんて、工房専属でないと持ち込めないと思うが……
この為だけに金貨200枚払う貴族が居ればの話だが……
年間に使える魔動車を1種類に決めたら、工房が新型を作っても投入できなくて困る。
しかし、今のままでは専属契約をしているドライバーは、このような離れ技ができる。
これ、悩むだろうなぁ……(笑)
という事で、結果、ツバキは全車8周遅れ、コースレコード大幅更新という離れ技で優勝した。
これにはマッサン工房ですら引いていた。
優勝インタビューで、何故そんなに速かったのか?
と聞かれたツバキは……
(ツバキ・サオトメ)
GT-Rの最大の欠点は4WDによる重さです。
これをなんとか他でカバーしないと"インディ"では勝てない。
そこで、工房の技師達と考えに考えた結果、たどり着いた答えがこれだったんです。
マッサン工房の技術力なしではなし得なかった事実です。
マッサン工房の人達に感謝を伝えたい。
と工房の技師達に感謝を伝えたツバキ。
これがマッサン工房の人気を上げるのに一役かった。
(セツナ)
嘘だぁ〜。
ほとんどツバキのおかげだよ(苦笑い)
(セツナ・テレシア)
"ル・マン"を知らない人には出来ないデザインだからな(苦笑い)
(ナギサ・キクチ)
これ、規制入るんだろうか?
(セツナ・テレシア)
難しいなぁ……
工房が新型を投入できない事はできない。
それにクラッシュした場合の乗り換えも考えないといけない。
規制は入れにくいだろ。
(セツナ)
ここ専用に魔動車買う貴族が居れば、そのままだろうね。
(セツナ・テレシア)
そうすれば工房は儲かる。
だからなぁ……
(ナギサ・キクチ)
今、あれが作れるのはマッサン工房だけだよね?
(セツナ)
他の工房も見ただけに、技師達は挑戦すると思うよ。
(ナギサ・キクチ)
タイヤの大きさが1種類なのは助かったけどね。
(セツナ・テレシア)
それな。
あそこまでやるんだ、知らないはずはないからね。
(セツナ)
ただ、真っ直ぐ走るのに、常に右に切らないといけないから、安全面としてはダメじゃない?
(ナギサ・キクチ)
でも、試しにマッサン工房がやりそうだ(笑)
(セツナ・テレシア)
ツバキがいるもんな(笑)
そんな頃、マッサン工房は派手な祝勝会をやった。
まさか"インディ"で勝てるとは思わなかったからだ。
"インディ"だけは絶対無理と諦めていたからだ。
それが打開策が見つかり、前代未聞の好成績で優勝したからだ。
欲しい物を聞かれ、できれば子供達にお土産が欲しいと言うと、気前よくたくさん用意してくれた。
(ツバキ・サオトメ)
"インディ"限定で、一応、速く?なるかもしれない方法があるんだけど?
(マッサン工房主)
どんなのだ?
(ツバキ・サオトメ)
左右のタイヤの大きさを変えるんだ。
右側より左側を少し小さく。
それとキャンパー角を右をネガ、左をポジティブにするんだ。
(マッサン技師:男装)
そんな事したら、真っ直ぐ走らないぞ!
左に曲がる、真っ直ぐ走るには常に右に切らないとだ。
(ツバキ・サオトメ)
だからだよ。
"インディ"は常に左にハンドルを切るでしょ。
(技師達)
あっ……
(マッサン技師:男の娘)
常に左!左に曲がりやすい!!
(マッサン工房主)
流石ツバキ様だ!
(ツバキ・サオトメ)
ただし、言われた通り、ストレートでは常に右に切らないといけないリスクがある。
そこをどう考えるかだよね。
(マッサン工房主)
どうせprotoの"インディ"スペシャルだ、やるだけやってみよう。
(ツバキ・サオトメ)
左右の舵角も少し右を多めで。
(マッサン工房主)
分かった、任せてくれ。
予想は当たった。
翌年の"インディ"。
マッサンGT-R R369proto"インディ"スペシャル2
(セツナ)
やると思った(ため息)
(ナギサ・エトワール)
だよねぇ〜、そこまでやる?(ため息)
そう、左右のタイヤの大きさが少し違うのだ。
よく見ると左側が少し小さい。
しかも他の魔動車と違いキャンパー角がついている。
しかも右がネガティブキャンパー、左がポジティブキャンパー。
まさに"インディ"スペシャル。
こんなの真っ直ぐ走らない。
ストレートは若干右にハンドルを切る必要がある。
その代わり、左には曲がりやすい。
全コーナー左にハンドルを切るオーバルコース、"インディ"専用仕様だ。
予選を開始する。
予想通り速いツバキのマッサンGT-R R369proto"インディ"スペシャル2。
コーナリングスピードが更に速くなっている。
曲がりやすいからアクセルが踏みやすいのだ。
異次元の速さで駆け抜けて、ポールポジションを取るツバキ。
(マッサン工房主)
もう、ツバキ様々だ。
俺らの魔動車がこんなに速く走るなんて(感涙)
決勝スタート。
当然ポールショットはもはや当たり前のツバキだ。
そこから誰もついていけないスピードでコーナーを曲がる。
真っ直ぐ走りにくいので、ハンドルに真っ直ぐ走る位置にテープを巻いてある。
これでハンドルをどの位置まで戻せば直進するかが分かる。
しかも、舵角に合わせてハンドルも少しずらしている。
もう、ガチの"インディ仕様"だ。
去年より速いツバキのマッサンGT-R R369proto"インディ"スペシャル2。
(貧民街子供 熊獣人 男)
マジか、去年より速くね?
(貧民街子供 鬼族 男装)
もはや敵なし、気持ちいいぐらい抜いていくよな。
(貧民街子供 狐獣人 女)
いっけえぇぇぇっ!!!ツバキいぃぃぃぃぃっ!
(ミケレ)
あらあら、ふふふっ♡
前代未聞、全車18周遅れ、去年のコースレコードを更新して優勝した。
(貧民街子供 熊獣人 男)
ツバキ、かっけぇ〜!!
(貧民街子供 鬼族 男装)
信じられない速さだ。
(セツナ・テレシア)
まるで異次元だな。
しかし、左右のタイヤの大きさを変えてくるって、もうガチだな。
(ナギサ・キクチ)
まさに"インディ"そのものですよ。
しかもタイヤのキャンパーも右がネガ、左はポジティブだし、完全に"インディ"特化型やん。
(ナギサ)
あれ、ハンドルのニュートラルの位置もずらしてるんじゃない?
その方が運転しやすい。
半分呆れているセツナ・テレシア達。
しかし、そこまでの執念がマッサンを優勝に導いた事は賞賛しないといけない。
(マッサン工房主)
やりました!ツバキ様!!
(ツバキ・サオトメ)
上手くいったね。
その後、優勝インタビューで、どうやればそんなに速く走れるのか?という質問にマッサン工房主をみる。
頷くのでタネ明かしをする。
(ツバキ・サオトメ)
ここまでくれば、もう"インディ"特化型です。
左のタイヤを右側より少し小さくしました。
接地もキャンパーといって、コーナーで外側に傾いた時に一番接地面積があるようにしました。
左コーナーのみのオーバルコース。
常に左に切るので、左に曲がる時にタイヤの設置面積を最大にしました。
こうなると、真っ直ぐ走りません。
魔動車は常に左に曲がろうとします。
なので、ストレートでは少し右にハンドルを切って走りました。
この仕様が"インディ"では一番速く走れます。
インタビューに会場が響めく。
あんなスピードで走りながら、常に左に曲がろうとする魔動車を操縦していた。
それはスピードの落ちるコーナーを如何に速く駆け抜けるかという事に賭けていたという事になる。
(セツナ)
よくやるよ。
(ナギサ・エトワール)
もうプロの領域やん。
マッサンとツバキの情熱に感心したセツナ・テレシア達だった。
その後、"左右のタイヤの大きさは同じ"、"キャンパー角は市販状態のみ"という規制が入った。




