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ラリー"ダカール"

"ダカール"前夜祭がやってきた。

今回は"ダカール"始まって以来の300台エントリー。

実際は305台だったけど、5台ぐらいならなんとかという事と、申し込み者が目を血走らせて鼻血を出しながら申し込んだので、許容範囲となった。

冒険ラリーはお金がかかる。

そこで付き合いのある家が出し合って出場してきた。


(セツナ)

こんなに賑わったのは初めてだよな。


(セツナの嫁 ミケレ 狐獣人 ふたなり)

凄い人数ですよね。



"異世界人"総出場という事で、大量エントリーがあった。

とはいえ冒険ラリーは費用がかかる。

付き合いのある家が出し合って出場していた。

ルールとしては、ゴールは0刻、スタートは10刻だ。

それ以上遅れるとペナルティがある。

そして翌日のドクターチェックで通らなければ、リタイアだ。

寝不足も危ないからね。

よって、整備も2刻まで、出来なかったら翌日だ。

睡眠時間はきっちり取らないといけない。

よって前夜祭も0刻まで、そこでお開きだ。


(セツナ)

いよいよ明日だね。


(ミケレ)

はい、頑張りましょう、あなた。



チームセツナ教は5台参戦する。

よって、サポートトラックは15台。

スペアパーツは40台分持ち込んでいる。

かなりの大所帯だ。

そしてスタートの時間がやってきた。


(セツナ)

では、先にスタートします。


(セツナ・テレシア)

後から追従するからよろしく。



そう言ってスタートして行った。

まずは魔動バイクが100台スタートする、その後に魔動車が155台、魔動レーシングカミオンが50台、最後にサポートトラックだ。

サポートトラックが出発する頃には路面は轍だらけで荒れている。

スタック要注意だ。

最悪ペナルティが待っているからな。


(セツナ)

後続、大丈夫ですか?


(ナギサ・エトワール)

ツバキ・サオトメ:ナギサ・エトワール組、大丈夫です。


(信徒 狐獣人 ミア 女)

ナギサ・キクチ:ミア組、追従してます。


(早乙女 椿)

師匠・椿組、無事でーす!


(信徒 猫獣人 ナギ 男装)

テレシア様・ナギ組、問題ありません。


(セツナ)

サポートトラック、大丈夫ですか?


(サポートトラック一同)

大丈夫です!



ここから作戦が始まる。


(セツナ)

サポートトラック1号車、追従してください。

残りはゴールへ。


(サポートトラック一同)

了解です!



魔動バイクと魔動車の一団が走る。

スタートしたばっかりだ、まだ固まっている。


(セツナ)

このまま迷ったら笑う(笑)


(ミケレ)

皆んなついていきますからね(笑)



そして、ついに別れだす。

扇状に一団が分裂した。


(セツナ)

どうだと思う?


(ミケレ)

真っ直ぐですね。



そしてミケレから無線が飛ぶ。


(ミケレ)

このまま真っ直ぐ行きます!


(一同)

了解!



セツナ・ミケレ組のフェラーチオ サバクセクロスが爆走する。

それに追従するツバキ達。

長年参戦しているセツナ達には経験がある。

ナギサ・エトワールはサポートトラックの経験があるが、それ以外は初参戦だ。

ここは経験者の指示に従うに限る。


(ミケレ)

チェックポイントが見えてきました、あなた。


(セツナ)

流石ミケレだ。



無事、全車チェックポイントを通過する。

次のチェックポイントに向けてツバキ達は爆走する。

そしてゴールした。

到着は22刻、意外と時間がかかる。

それが冒険ラリーだ。

即整備に取り掛かる。

ツバキ達は食事を取り、休憩する。


(セツナ)

結構過酷でしょ。


(ツバキ・サオトメ)

かなり過酷ですね。


(ナギサ・エトワール)

でも冒険だなぁ……って感じ!


(ナギサ・キクチ)

なかなかやり甲斐がありますね。


(ミケレ)

今日は総合25位から29位です。


(セツナ)

なかなか上出来だね。


(椿)

そうなんですか?


(セツナ)

初日を終えて、この順位は良いよ。

5台固まってるし。



食事が済んだらお風呂に入り、就寝につく。

ここは"ストレージ"を使って良いので、魔動コテージを出して快適に過ごす。

ただし食事は材料まで、その場で作らないといけない。

サポートトラックには専属の料理人も乗っている為、リタイアしたら最悪だ。

2日目スタート。

無事、全車スタートを切る。

サポートトラックが先にスタートできる為、各々に指示を出していた。

好調に爆走するツバキ達。

セツナ・ミケレ組の誘導が冴える。

次々チェックポイントを通過してゴールする。

この頃からチェックポイント不通過が出だす。

ペナルティをもらい、順位の変動が始まる。


(ミケレ)

今日は15位から19位、まだまだ固まってます。


(セツナ)

最高だな。


(椿)

優勝狙えます?


(セツナ)

なんとも言えんけど、良いセンはいくな。



毎日順調にこなしていくが、トラブルが起こった。

ナギサ・椿組のフェラーチオ サバクセクロスがオーバーヒートしたのだ。


(ナギサ)

ごめん、オーバーヒートだ、先に行ってくれ。


(セツナ)

普通のオーバーヒートなら、冷めたら走れるから、冷やしてから再スタートして。

でも、次、オーバーヒートしたら、魔動システム交換だから、サポートトラックを待ってね。


(ナギサ)

分かった、ごめん。


(椿)

そうですよ、師匠!(ため息)


(ナギサ)

むぐぐぐぐ、何も言えん……



チェックポイントは後2つ、追い込まれたナギサ・椿組。

魔動システムが冷えたので、再スタートを切るナギサ・椿組。


(ナギサ)

チェックポイントは通過するぞ、しっかりナビしろよ椿!


(椿)

そうですよ、しっかり運転してくださいね、師匠!


(ナギサ)

うぐっ……



なんとか残りのチェックポイントを通過したが、ゴールは規定いっぱいいっぱいだった。


(ナギサ)

ギリギリだった、なんとかペナルティは避けられた(汗)



即刻整備に取り掛かるナギサ・椿組のフェラーチオ サバクセクロス。

整備もなんとか2刻までに終わった。

魔動システムは載せ替えになった。

これで、ナギサ・椿組以外は12位から15位になったが、ナギサ・椿組は52位に後退した。


(ナギサ)

うーん、52位。

踏み止まったのか、落ち過ぎたのか……


(セツナ)

オーバーヒートしたのに52位なら踏み止まったよ。

この先、同じような事が起こりだすから、順位変動が激しくなるよ。



スタートは毎日1台ずつスタートしていくので、ナギサ・椿組は52番目のスタートである。

スタート前の打ち合わせで、大体のコースを聞いている。

無理しない程度にペースを上げ、第3チェックポイントに着く頃には追いついた。


(ナギサ)

なんとか追いついた。


(ツバキ・サオトメ)

今度はこっちがヤバい。

オーバーヒートの兆候が出てる。


(セツナ)

ペースダウンして良いから、無理しないでね。


(ツバキ・サオトメ)

はい、分かりました。



残りチェックポイントは2つ、無事ゴールした。

ツバキ・サオトメ:ナギサ・エトワール組は遅れたが、24位だった。

ナギサ・椿組は35位まで挽回した。

セツナ達は10位から12位と順調だった。

14日間の長丁場だ、まだまだ何があるか分からない。

そして残り3日、凄い事になっていた。

エース、セツナ・ミケレ組が総合2位、1位とも差が僅か、優勝を狙える位置に居る。

ナギサ・キクチ:ミア組が4位、セツナ・テレシア:ナギ組が5位、ツバキ・サオトメ:ナギサ・エトワール組が7位、ナギサ・椿組は9位まで巻き返した。


(セツナ)

なかなか上手くいってるね。


(セツナ・テレシア)

全員シングルだ。

しかもセツナ・ミケレ組は総合優勝が狙える位置に居る!


(ミケレ)

この辺りからが危ないです。

トラブルが多発します。

確実にいきましょう。



そして最終日を前に、セツナ・ミケレ組が総合1位、ナギサ・キクチ:ミア組が2位、セツナ・テレシア:ナギ組が4位、ツバキ・サオトメ:ナギサ・エトワール組が5位、ナギサ・椿組が8位に上がった。

総合トップが大クラッシュ、サポートトラックが追いついたが修理不能でリタイアしたのだ。

順位が1つずつ繰り上がったが、ナギサ・キクチ:ミア組、ツバキ・サオトメ:ナギサ・エトワール組が前を抜いて順位を繰り上げた。

最終日のスタートは、もはや形だけ。

スタートも20台ずつ横一列になってスタートする。

もはやビクトリーランもどきである。

しかし、総合3位がトラブル。

スペアパーツを使い果たしていた為、スローダウンした。

セツナ・テレシア:ナギ組が3位に繰り上がった。

ツバキ・サオトメ:ナギサ・エトワール組も4位、ナギサ・椿組が7位になった。

ゴールまであと少し、ここで総合5位がオーバーヒート、続いて6位がスタックした。

無難に走るナギサ・椿組が5位に上がる。

こうなれば手堅く走るツバキ達。

このままゴールし、最終的には1位から5位までをチームセツナ教が独占した。


(セツナ)

最高だ!


(ミケレ)

何度か優勝はしましたが、今回は特別感慨深いです。



ゴールに駆けつけていた子供達も大興奮。

表彰式が行われ、表彰台に上がったセツナ達。


(ツバキ・サオトメ)

お疲れ様でした。


(ナギサ・エトワール)

いえいえ、楽しかったね。


(ナギサ)

ふぅ、足引っ張らなくて安心した。


(椿)

そうですよ師匠!


(ナギサ)

お前もな!



各々が各々を労り、お風呂で身を清めてから打ち上げをやる。

子供達を連れてSHIAに。

シアさんから貸し切りで予約したとの連絡をもらい、子供達も気兼ねなく食事ができた。

大人数なので、入り切るか心配したが、なんとか全員入れた。

そしてお土産を配り、大喜びで帰った子供達だった。


(ツバキ・サオトメ)

これ、ハマるな。


(ナギサ・エトワール)

どっぷりですよ。



また来年も参戦しようという事になった。

その後、セツナとミケレは"モンテカルロ"に向けて準備に入った。

エントリーしていたのが当たったとか。


(ツバキ・サオトメ)

セツナさん達、凄いな……


(セツナ・テレシア)

いつもこんな感じだよ。

特に"モンテカルロ"は得意にしてるからね。

今年から4戦同時開催だから、昔のような参戦ができるんじゃないかな?

久しぶりに年間王者を獲りにいくんじゃないかな?


(ツバキ・サオトメ)

凄いですね。

ボクはハズレです。


(ナギサ・エトワール)

でも、次は引き当てたいよね。


(セツナ・テレシア)

しっかりエントリーしておくから安心して。

全員同じ組でエントリーするから。


(ツバキ・サオトメ)

よろしくお願いします。



という事で、とりあえず解散になった。



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