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異世界転移

ホワイト企業に勤める早乙女 椿は連休なのでドライブをしていた。


(早乙女 椿)

うーん、良い天気だなぁ。

こんな時にはドライブに限る。



今年入社した為、条件は良かった。

世の中は人手不足、人材確保の為に企業は初任給の引き上げを行なったからだ。


(椿)

しかし、初任給で月35万って、なんか得した気分。

昔はもっと低かったんだって?



早速、残クレを組んで車を買った。

チューハツのCATBUSだ。

見た目が可愛くて気に入ったからだ。

同じ目線でホントのN-ONとも迷ったが、時代はハイトワゴンって事でCATBUSにした。


(椿)

あそこのSAのラーメンが美味いんだよな。



椿はそのSAに向かって走っていた。

トンネルを抜けると、そこは異世界だった。

そう、トンネルを抜けるとそこは雪国だった並に、さも当たり前と言わんばかりに異世界に転移した。


(椿)

おいおい、異世界に来ちゃったよ。

ほんと、"トンネルを抜けるとそこは異世界だった"だな。

高速走ってたのに、トンネル抜けたら石畳の道で、周りが大草原って"異世界"しかないやん。

まるでラノベだな。

でも、嫌いじゃないぜ⭐︎

という事はだな、まずは街に行って冒険者登録か、身分証要るしな。



そう言うと、椿は車を走らせた。

しかし、不思議な事に気がつく。

誰も車を見ても驚かないのだ。

それどころか軽く挨拶してくる。


(椿)

この異世界って、車は珍しくないのか?



椿はとりあえず王都を目指した。

カーナビが何故か反応する。

王都にするか、と言ったら、カーナビが案内しだした。


(椿)

カーナビが反応する!

まぁ、"転移チート"って事で。

しかしガソリン足りるかな?

あれ?ガソリンがE?ガス欠?いや、走ってるし……

まぁ、良いか、これも"転移チート"だろう。



そうしているうちに目的地に着いた。


(門兵:男)

魔動車はこっちの駐車スペースにね、はい、これチケット。

出る時精算するから無くさないように。


(椿)

は、はい……


(門兵:女)

貴方、身分証は?


(椿)

無いです。


(門兵)

野盗に……ってわけでもなさそうね。

ん?そのチケットは、魔動車?


(椿)

魔動車かどうか分かりませんが車です。


(門兵)

そう、"転生者"ね。

話には聞いてたけど、会うのは初めてだわ。


(椿)

うーん、"転移者"かも。

死んでないと思うので。


(門兵)

どういう事?詳しく聞きたいわ。

こっちに来て。


(椿)

はい。



門兵の女に連れて行かれ、個室に入れられるが……


(椿)

なんか広いですね?


(門兵)

まぁね、今に分かるわ。



すると、続々と兵士が入って来て椅子に座る。


(椿)

あのぅ……


(兵長:女)

まずは異世界にようこそ。

"転生"したのか?


(椿)

"転移"だと思います。

死んだ記憶が無いので。


(兵長)

いや、普通、死んだ記憶は無いぞ?


(椿)

えーっと、道を車で走ってたんです。

トンネルを抜けると、この世界に居ました。

車は"燃料が無い"と表示してたんですが、全く問題なく走ったので、これは異世界だと確信しました。

普通、ありえませんので。


(兵長)

燃料は"魔石"では無いのか?


(椿)

はい、"ガソリン"っていう爆発もする油?です。


(兵長)

物騒な物で動くんだなぁ……で、これからどうするんだ?


(椿)

とりあえず、ギルドに行って登録かなと、身分証が無いと困るので。


(兵長)

よく知ってるな、"ラノベ"好きか?


(椿)

大好きです!って、あるの?


(兵長)

あゝ、あるぞ、私も好きでな。

特に異世界物が好きだ。

転生して無双して英雄になる話な。


(椿)

ですよね!あれ、最高にスカッとします!


(兵長)

だろ(ニヤリ)


(椿)

でも、ボクがそうだって信じるんですか?


(兵長)

そうだな。

魔動車いや、車があるのに身分証が無い。

服はやたら綺麗で野盗に襲われたわけでもねぇ。

となると"異世界人"だろ。


(椿)

いや、それだけでこんな話……


(兵長)

アンタで4人目だよ、異世界人。


(椿)

えっ?


(兵長)

一人はこの国の大英雄、なぎさ様。

その大英雄の右腕として大活躍したセツナ様。

そのお二方が異世界でお会いしたナギサ・エトワール様。

今や3人で色々なされている。

この国、いや、この世界の発展はなぎさ様とその奥方様方のおかげ。

世界を渡り、そこでも大活躍されておられる。

分かりやすいのがイベントを取り仕切るイベント会社イベントなぎさだ。

名前の通り、なぎさ様の会社だ。

セツナ様は忙しくなったなぎさ様の代わりに更なる発展などに尽力された。

今は世界を渡りながら大活躍されておられる。

その妻、ナギサ・エトワール様はある世界では国と国を繋ぐ大使をされておられる。

しかし時間が合えば、積極的に魔動車レースや魔動ラリー車に貧民街の子供達を連れてきては楽しませておられる。

なんでもセツナ教というのがあり、福祉・教育・医療に尽力され、子供達に夢を見せ将来を諦めないように活動されておられるとか。

貧民街への炊き出し、勉強会も新生サタルニア魔女王国ではやっていると聞いている。


(椿)

す、凄い!

この国は?


(兵長)

この国はなぎさ様の子孫の方々が統治している。

自画自賛になるが、良い国だぞ。

国王陛下達もなぎさ様に負けじと同じ事をされておる。

ここハイリヒ王国と新生サタルニア魔女王国は世界を渡って交流がある。

当然、この世界のもう一つの国、フェアベルゲン自治区とも消極的だが交流はある。

なぎさ様は奥方様のシア様の"姫巫女様復活祭"とフェアベルゲンでの奥方様の墓参りにフェアベルゲン自治区に来られる。

我が国の有事の際には駆けつけてくださるし魔動レース車などでも来られる。

セツナ様も同じ、またフェアベルゲン自治区や我が国での困り事をなぎさ様に代わって解決してくださったりする。

異世界人の奥方様、ナギサ・エトワール様も同行できる場合はしてくださるのだ。


(椿)

そうなんですか!帰って良いですか?(涙目)


(兵長)

何故です?


(椿)

ボク、何か出来ます?

三人が凄すぎて、恥かかさないうちに帰ろうかと思うんですけど(涙目)


(兵長)

またまた、ご謙遜を。


(椿)

そうなりますよねぇ……(涙)


(兵長)

お三方とも"ニホンのオオサカ"出身だそうです。


(椿)

えっ?


(兵長)

貴方は?えーっと……


(椿)

椿です、早乙女 椿。


(兵長)

では、サオトメツバキ様はどこのご出身で?

まさか……


(椿)

"ニホンのオオサカ"です。


(兵長)

それは!尚更、お三方とお会いしなければ!

まずは、そうですね……確実なのは来週行われる"姫巫女様復活祭"です。

皆様来られますので、是非ご参加下さい。

場所はフェアベルゲン自治区です!


(椿)

は、はあ……


(兵長)

おい、ギルドに連絡だ!

ではサオトメツバキ様。


(椿)

いや、椿で(汗)


(兵長)

ではツバキ様、ギルドにご案内します。


(椿)

あ、ありがとう(大汗)



そう言われ、椿はギルドに案内された。


(王都ギルドマスター クナン:男装)

おお、待ってたぞ。

"転移者"サオトメツバキ。

オレはこの王都のギルドマスターのクナンだ。


(椿)

初めまして、早乙女 椿です。


(王都ギルマス クナン)

では登録だが。

"ニホンのオオサカ"出身だってな。

なら、ツバキ・サオトメになるな。

家名が後だからな。

"ニホンのオオサカ"は逆だろ?


(椿)

よくご存知で。


(王都ギルマス クナン)

で、測定だ、期待してるぞ(ニヤッ)


(椿)

いや、単なる"転移"なんで、その……


(王都ギルマス クナン)

やってみなきゃ分からん(ニヤリ)



椿が水晶に手をかざすと。

水晶にヒビが入った。


(王都ギルマス クナン)

うん?言い伝えなら"一瞬で水晶を砕く"だったが?


(椿)

・・・(涙目)


(王都ギルマス クナン)

冗談だ、これは"なぎさ様特製"だ。

異世界人ならヒビが入る。

で、測定値は……レベル9999!人外だな。


(椿)

良かった……


(王都ギルマス クナン)

弱い方のな。


(椿)

ボク帰ります。

来なかった事にしてください!(涙)


(王都ギルマス クナン)

嘘だ。

近衛騎士団長でもレベル300だ。

9999は人外だよ。

しかし、適性がなぁ……火、水、土、風、雷、光か……全属性じゃないな。


(椿)

皆んな全属性なの?


(王都ギルマス クナン)

記録ではそうだ、闇魔法が使えないみたいだ。

まぁ、そのうち使えるんじゃね?

"転生"と"転移"の違いが出たかもだが、後々使えたりするかもよ?

人外なんだ、何が起こっても不思議じゃない。

で、なんか面白いスキルあるか?


(椿)

うーん……特に無さそう。


(王都ギルマス クナン)

"不老"とか。


(椿)

"不老"……ないね。


(王都ギルマス クナン)

"不老"無いかぁ……

皆んな"不老"は持ってるから、無いと辛いかもな。

相談してみると良い。

セツナ様の奥様は"不老"になったって言い伝えがある。


(椿)

皆んな一体何年生きてるの!


(王都ギルマス クナン)

そりゃお前、数百年よ。

だから安心してるんじゃねぇ〜か。

なぎさ様の奥方様方は封印されてた方も居るって言うぞ。

そうなると千年は軽く越えるはずだ。


(椿)

子孫も?


(王都ギルマス クナン)

いや、子孫は違う。

だから何人も看取ったって話だ、辛いだろうよ。

でも、そのおかげでオレらは安心して暮らせてる、ありがたい事だ。


(椿)

なるほどね、凄いな。


(王都ギルマス クナン)

真似できねぇ〜よ、ほんと。

で、どうする?

クエストでもやるか?


(椿)

じゃあ、薬草採取で。


(王都ギルマス クナン)

分かってるじゃねぇ〜か!

人外なのに薬草採取!

鉄板だな!流石"ニホンのオオサカ"出身!


(椿)

あ、いや、あはは(汗)



というわけで、薬草採取に行った。


(ツバキ・サオトメ)

そうか、今からツバキ・サオトメって言わなきゃいけないんだ。

しかし、鉄板って、なぎささん達、何やらかしたんや?

めちゃくちゃ期待されてるやん。

で、"ストレージ"はと……ある、良かった(ほっ)

なんかスペック的に大丈夫なんか?

あっ、ギルドカード?か?もらってない!(冷汗)

もう出ちゃったよ(涙目)



とりあえず車に行くと……


(門兵:男)

おお、"異世界人"。

名前はなんてんだ?


(ツバキ・サオトメ)

ツバキ・サオトメです、よろしくお願いします。


(門兵 ゴン:男)

オレはゴンってんだ、よろしくな。

で、あのじゃじゃ馬がナンな。


(門兵 ナン:女)

誰がじゃじゃ馬よ!

アンタが腰抜けなだけじゃない!


(門兵 ゴン)

おお、怖ぇ〜。


(ツバキ・サオトメ)

あのぅ、ギルドカード?まだもらってないんだけど。


(門兵 ナン)

良いよ、顔パスだ。

すぐ分かる。


(門兵 ゴン)

ギルマス、ボケてんな。

"異世界人"に会えて舞い上がってんじゃねぇ〜か(笑)


(門兵 ナン)

まぁ、数百年ぶりだからな。

私も生きている間に会えるとは思わなかったしな。


(ツバキ・サオトメ)

皆の期待がプレッシャーなんですが……そりゃもうプチっと潰れるぐらい。


(門兵 ナン)

ははは、気楽に行きな、気楽に。


(門兵 ゴン)

まずは来週のフェアベルゲンでの"姫巫女様復活祭"だ。

顔合わせすりゃあ、なんかあるって。


(門兵 ナン)

そうそう、まずは会わないと始まんないよ。


(ツバキ・サオトメ)

分かった、そうする。



ツバキは車に乗り込み薬草採取に行った。

採取が終わるとギルドに戻ってきた。


(王都ギルド職員:女)

へいらっしゃい!



ガン!

扉で顔を打ったツバキ。


(ツバキ・サオトメ)

や、やるなぁ……


(王都ギルド職員:女)

ギルドの伝統よ(ニヤリ)


(ツバキ・サオトメ)

そのなぎささん達って、何やらかしてんの?


(王都ギルド職員:女)

うーん……

"女将さぁ〜ん、やってるぅ〜?"

とか、

"お母さぁ〜ん!"

とか、

"ママああぁぁぁっ!"

とか?

セツナ様は初めてギルドに来た時は真っ裸って記録があるわ。


(ツバキ・サオトメ)

どんな記録、残してんですかね?


(王都ギルド職員:女)

"異世界人"の記録って大事よ?


(ツバキ・サオトメ)

そうでつね……(遠い目)


(王都ギルド職員:女)

で?(期待する目)


(ツバキ・サオトメ)

うっ……

これ買取りお願いします。



そう言って、薬草を1本出した。


(王都ギルド職員:女)

おお!これは見事な一輪挿しって、おい!


(ツバキ・サオトメ)

ツッコミ完璧ですね……


(王都ギルド職員:女)

ギルド職員の嗜みですから!


(ツバキ・サオトメ)

さいですか……



とりあえず採取した分を換金し、ギルドの食堂で食事をした。

何故か凄く疲れた。



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