そうなの⁉︎
友梨奈と松木くんは、いったいどういう関係なのだろう…
いや、彼氏…なんだよね?
でもさ、あー…
わかんねー。
バイト中、松木くんに話しかけたら怒られるし…
まぁ…
それは、当たり前だけど…
とにかく気になるー。
気になりっぱなしで、バイト終了。
聞いちゃおうかな…
バイト一緒の時間に上がれたし…
休憩室に、今オレと松木くんしかいないし、
いいよね?
ってことで、思い切って松木くんに質問してみた。
「あのさ、松木くんって…」
「そうだよ。やっと気づいたんだ。」
「えっ…と…」
「どっちもオレ。でも、あっちがいつものオレに近い。」
あっちの方がいつものなんだ…
意外とあっさり言うじゃん。
「あー…そうなんだ。でもさ、友梨奈と付き合ってるんだよね?じゃあ、実那は?」
「は?実那?誰だよ……まぁ、でも友梨奈とは、付き合ってるふうな。詳しくは、友梨奈に聞いてよ。あんた好きなんでしょ?友梨奈のこと。オレは、別に好きじゃないし。じゃ、オレ帰るわ」
…
好きなのバレてた…
「はっ?待てよ‼︎好きじゃないってなんだよ⁉︎」
「お疲れー」
松木くんは、帰ってしまった。
…
なに?
友梨奈を好きじゃないとかさ…
てか、実那を知らない⁉︎
なんだ⁉︎
明日は、土曜日だし…
友梨奈に詳しく話聞いちゃっても…よい?
でも、彼氏とデート…するわけなくね⁉︎
てか、松木のやつ友梨奈のこと好きじゃないとかほざいてなかった?
なら、デートなんかするわけないか。
てか、させねーよ‼︎
友梨奈に連絡しようと、バッグからゴソゴソあさり、携帯を手に取ると友梨奈から、まさかの
(明日、この前の件について話したいことがあるんだけどいいかな?)
ってきていた。
なんとも、絶妙なタイミング‼︎
それは、もちろん大丈夫‼︎ってすぐさま返信したよね。
ところで…
これって、どこまでどう言ったら…いいんだ?
いとこのことは…
どうなんだろ…
松木くん、実那のこと知らないって言ってたし…
そこは、触れてくれんなよ?ってこと…なのかな…?
…
そこは、友梨奈と話してみて様子みようかな。
てなわけで、あっという間に次の日です。
平日なら、あー…朝かよってなりますが今日は、朝だ!って感じですね。
なので早速、友梨奈の家にいく準備です。
友梨奈にあえるのは…正直嬉しい反面、複雑な気持ちも混ざっております。
目玉焼きに殻が入っちゃったかも…みたいな気持ちです。
チーズたっぷり入れて、ケチャップかけて美味しそうなのに…でも殻入りかもっていう…そんな複雑な気持ち…です。
昨日、松木くんが友梨奈のこと別に好きじゃない発言がとてもひっかかります。
飲み込んでも飲み込んでも、魚の骨がとれないくらいひっかかります。
…
でも、それは…なんか理由があるのかもしれない。
だから、きちんと友梨奈に聞いてみたいと思います。
てか、聞ける?
松木くんが、友梨奈のこと好きじゃないって言ってたけど、あれはどういう意味?とか言えなくね?
そんなこと言ってた?とかいいだして友梨奈が泣きだすとかないよね?
大丈夫なんだよね?
…
でも…
いきなり現れた三人の松木くんの正体がこれで解決する…はず。
でもさ、まさか…四人目五人目って松木くんが現れてこないよね?
すでに、新しいキャラの松木くんが友梨奈の部屋にいないことを望みながら、友梨奈の部屋に向かいました。
まぁ、歩いて数秒でつくくらい近いんですけどね。
ドキドキします。
そして、ピンポンを鳴らすと友梨奈が出てきました。
よかったー…
新キャラの松木くん登場しなくて…。
そして、玄関にも松木くんっぽい人の靴、ありません!
友梨奈の靴のみです‼︎
ホッとしました。
続く。




